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Synspective<シンスペクティブ>(290A)のIPO初値予想と上場概要紹介

Synspectiveアイキャッチ画像

今回はIPO企業の中から、12月19日に東証グロースに上場予定のSynspective(290A)をご紹介します。(同日は「dely」が上場予定です)

Synspectiveは、小型 SAR 衛星の開発・運用から SAR データの販売とソリューションの提供を行う企業です。

想定時価総額は497.9億円で、情報・通信業のIPOとなっています。

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この記事の監修者
曽根原大介 株式会社インベストメントブリッジ

監修者:曽根原 大介

上智大学 外国語学部卒業。在学中に米 San Diego State University ファイナンス学部に留学。FP3級保持。
2019年より株式会社インベストメントブリッジにて投資家向けWebサイトの運営や上場企業のIRコンサルティングを手掛け、現在は社長室 室長。
学生・新卒向けの金融教育活動も実施。日本株やアメリカ株、NISAの投信積立、仮想通貨などに7年以上投資している。

目次

SynspectiveのIPO基本情報

ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。

上場日12月19日(木)
かぶリッジ独自の初値予想B(1.3倍以上1.5倍未満)
※想定価格460円から、598円~689円
企業Webサイトhttps://synspective.com/jp/
取り扱い証券野村證券(主)、みずほ証券、SBI証券、東海東京証券など

主幹事は野村證券だよ!

SynspectiveのIPO日程と価格

IPOの日程と価格は次のようになっています。

※発表次第更新しています。

想定価格460円
仮条件460円~480円
ブックビルディング期間12月4日(水)~12月9日(月)
当選発表日12月10日(火)
公開価格12月10日(火)発表予定
申込期間12月11日(水)~12月16日(月)
上場日12月19日(木)
初値12月19日(木)発表予定

仮条件は想定価格よりも高くなったね!

SynspectiveのIPO初値予想

Synspective初値予想

時価総額497.9億円、吸収金額112.7億円と中型のIPO案件です。

現状、先行投資の段階であるため業績は赤字となっています。

しかしながら、宇宙関連のIPOテーマは人気化しやすく売上も年々改善傾向にあります。

これらの点から、IPO評価: B(予想レンジ1.3倍以上1.5倍未満=598円~689円)と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

初値予想アンケート

想定価格:460

IPO初値予想
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

ちなみに

初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。

また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。

Synspectiveの主幹事・幹事証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。

証券会社名割当率割当株数
野村證券(主幹事)91.35%20,314,000株
みずほ証券2.57%571,200株
SBI証券1.71%380,800株
東海東京証券1.28%285,600株
三菱UFJモルガン・スタンレー証券0.86%190,400株
SMBC日興証券0.86%190,400株
大和証券0.86%190,400株
マネックス証券0.17%38,000株
楽天証券0.17%38,000株
アイザワ証券0.17%38,000株

当選しやすい証券会社ランキング

なかなかIPOが当選しないな…

この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。

IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。

以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。

スクロールできます
証券会社名取扱数主幹事数抽選方法事前入金
SBI証券9118完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
必要
楽天証券590完全平等抽選必要
SMBC日興証券5218完全平等抽選: 10%
ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て
必要
松井証券670配分予定数量の70%以上を抽選不要
岡三証券493取引実績に応じて優遇抽選不要
マネックス証券516完全平等抽選必要
※取扱数、主幹事数は2023年のデータ

松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!

大株主情報

大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の新井 元行氏は同社の代表取締役社長です。

また、VCの保有比率が高く、実に62.0%と過半数となっています

株主名比率
新井 元行9.36%
スペース・エースタート1号投資事業有限責任組合8.94%
ジャフコSV5共有投資事業有限責任組合7.62%
清水建設7.21%
SPエースタート1号投資事業有限責任組合6.72%
日本グロースキャピタル投資法人5.25%
白坂 成功4.67%
森トラスト2.49%
協創プラットフォーム開発1号投資事業有限責任組合2.37%
Tsunagu Investment Pte. Ltd.2.31%
上位10名を記載

ロックアップ期間は180日間設定されているよ!

Synspectiveの業績情報

Synspective業績データ
Synspective業績データ
EPSは左軸、BPSは右軸
スクロールできます
決算期2019年12月2020年12月2021年12月2022年12月2023年12月
売上高3757524921,386
成長率+54.1%-8.8%+846.2%+181.7%
経常利益-1,352-2,696-2,460-4,340-1,951
成長率
経常利益率
当期純利益-1,355-2,698-2,465-6,272-1,520
成長率
EPS-32.2-51.9-44.8-88.4-20.6
BPS-31.5-83.4-110.1-179.5-194.0
目論見書を元に、かぶリッジ作成
※2019年3月20日付で株式1株につき100株、2024年6月24日付で普通株式1株につき150株の割合で株式分割を実施。EPS、BPSは第2期(2019年12月期)期首に当該株式分割が行われたと仮定し算出。
※2022年12月期より連結決算に移行。

2023年12月期は売上高1,386百万円(前年比+181.7%)経常損失-1,951百万円となりました。

研究開発費や衛星の購入といった先行投資を行っているため、赤字となっています。

事業の性質上、膨大な初期投資による黎明期の損失計上は仕方のないことだと言えるでしょう。

今後のさらなる売上高の拡大と収益の黒字化に期待だね!

Synspectiveの事業内容

Synspectiveは、衛生データ事業の単一セグメントのもと、自社でSAR衛星を開発・製造・運用を行い、得られたSAR衛星データを用いたデータビジネスを展開する企業です。

リカーリング需要が見込める政府・民間の顧客に対し、SAR衛星で取得される観測データの販売と、解析を伴うソリューションを提供しています。

衛星データ事業

  • データ販売
  • ソリューション提供
Synspectiveビジネスモデル
Synspectiveソリューション事例
目論見書より引用

SAR衛星とは地表の形状や性質に関する映像を取得する衛星のことだワン!

Sysnpectiveの特徴は、世界の中でも数少ない、観測衛星コンステレーション事業者であることです。

具体例として通信事業のコンステレーションでは、イーロンマスク氏の運営するStarlinkが有名です。

Synspectiveの参入するSAR衛星の観測コンステレーションでは、フィンランドのICEYEという会社が31機を打ち上げ、リードしています。

衛星コンステレーションとは

衛星コンステレーションは、中低軌道に多数の衛星を送り込み、それらを一体的に運用するというものです。従来の、大型衛星を少数投入するという運用では、データ取得のために衛星の地球周回を待たなければならず、タイムラグが発生していました。一方衛星コンステレーションでは、複数の衛星を用いて世界全体をカバーすることで、周回を待つことなく即時的にデータを取得することが出来ます。

コンステレーションは英語で星座という意味だよ!

データ販売事業

データ販売事業では、解像度や撮像範囲の需要に合わせ、3種類のSAR画像データを提供しています。

SAR画像の解析では高度な技術が要求されるため、主な顧客は各国政府機関の、主に防衛関連省庁となっています

また、撮像衛星である小型SAR衛星’’StriX’’は、Synspective社が独自で開発しています。

その開発力の背景は、産官学連携の開発体制にあります。

  • ’’StriX’’自体が内閣府が主導する革新的技術開発プログラムの成果を応用した成果物である
  • 東京大学や東京科学大学、慶應義塾大学といった大学と連携し、性能、コスト、製造容易性を意識した開発が行われている

ソリューション事業

現在Sysnpectiveでは、主に5種類の解析データを販売しています。

  • 広域の地盤変動を解析するLand Displacement Monitoring
  • 災害対応のための浸水被害を評価するFlood Damage Assessment
  • 自然災害による被害や変化状況を災害前後の画像で解析するDisaster Damage Assessment
  • 洋上風力発電タービン設置のために波や風力を観測分析するOffshore Wind and Wave
  • 森林保全に関わる様々な数値の測定を行うForest Inventory Management

解析済みのデータをSynspective社が販売することで、SAR画像の解析能力を持たない民間企業も、SAR画像の価値を提供することが可能になります。

これらのデータは、気候変動や災害対策といった文脈で非常に重要度が高まってきています。

また、経済産業省発表の「国内外の宇宙産業の動向を踏まえた取組と今後について」という資料の中で、地球観測衛星に関する市場は2040年にグローバルで10兆円規模になるとの予測が言及されています。

データソリューション事業の伸びしろは大きいと考えられます。

直近IPOの初値予想と騰落結果

直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。

スクロールできます
企業名上場日初値予想初値騰落結果
ガーデン11/22D(1倍未満)0.96倍
Sapeet10/29B(1.3倍~1.5倍未満)1.52倍
Hmcomm10/28A(1.5倍~1.7倍未満)1.33倍
リガク・ホールディングス10/25D(1倍未満)0.96倍
東京地下鉄10/23C(1倍~1.3倍未満)1.36倍
Schoo10/22B(1.3倍~1.5倍未満)1.1倍
伸和ホールディングス10/21D(1倍未満)0.93倍

上場時期が重なり資金が分散され、初値が公開価格を下回ったIPO銘柄も複数ありました。

また、吸収金額の大きさから公開価格割れした企業も。

ですが、条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。

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