かぶリッジのピックアップニュースでは、IRニュースや決算発表を元に、市場で注目を集めそうな企業を主観でご紹介します。
ニュース内容
株式会社新日本科学(2395)は、11月7日に「2026年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表しました。
新日本科学は、医薬品開発業務受託機関(CRO)として、非臨床試験から臨床試験まで幅広く手がける企業です。霊長類(NHP)を用いた非臨床試験では国内最大手の実績を誇ります。
今回の第2四半期決算では、売上高は大幅増収、利益は減益となりました。
第2四半期累計期間の業績は以下の通りです。
| 2025年3月期第2四半期 | 2026年3月期第2四半期 | 増減率 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 12,508 | 14,766 | +18.1% |
| 営業利益 | 80 | 49 | △38.4% |
| 経常利益 | 1,829 | 1,627 | △11.0% |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | 1,331 | 1,061 | △20.3% |
| 1株当たり中間純利益 | 31.97 | 25.48 | – |
※単位は百万円
売上高は前年同期比18.1%増の147億66百万円と大幅な増収を達成し、中間期として過去最高を更新しました。
一方、営業利益は前年同期比38.4%減の49百万円と減益となりました。
減益の主な要因は以下の通りです。
| 減益要因 | 影響額 |
|---|---|
| NHP輸入に伴う一時的な会計影響 | △670百万円 |
| 新社屋研究棟の減価償却費増加 | △424百万円 |
| Satsuma社の事業化経費増加 | △113百万円 |
一方で、主力のCRO事業は好調に推移しています。
非臨床事業の受注状況は以下の通りです。
| 金額 | 前年同期比 | |
|---|---|---|
| 受注高 | 157億87百万円 | +3.1% |
| うち欧米受注 | 59億22百万円 | +62.1% |
| 受注残高(9月末) | 364億86百万円 | 過去最高 |
配当は中間20円、期末予想30円の年間50円を維持します。通期業績予想に変更はありません。
詳細は同社IRニュースをご確認ください。
企業情報・株価
| 企業名 | 株式会社新日本科学 |
|---|---|
| 市場・証券コード | 東証プライム・2395 |
| 時価総額 | 約603億円 |
| PER・PBR | 16.99倍・1.70倍 |
| 11月6日終値 | 1,450円 |
| 1か月前の株価(10月6日終値) | 1,720円 |
ひとこと
新日本科学の第2四半期決算は、売上高が18.1%増で中間期として過去最高を更新しました📈
営業利益は一時的な会計処理の影響などで減益となりましたが、本業のCRO事業は好調で、欧米顧客からの受注が62.1%増と大幅に伸長しています💪
受注残高は過去最高の364億86百万円に達し、今後の業績拡大が期待できそうです。
配当も年間50円を維持し、株主還元にも配慮した経営姿勢が評価できます✨





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