かぶリッジのピックアップニュースでは、IRニュースや決算発表を元に、市場で注目を集めそうな企業を主観でご紹介します。
ニュース内容
シンフォニアテクノロジー(6507)が11月8日、第2四半期決算(中間期決算)を発表しました。
連結経営成績は以下の通りとなっています。
- 売上高:517億53百万円(前年同期比+10.6%)
- 営業利益:57億43百万円(同+96.5%)
- 経常利益:59億27百万円(同+76.2%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:42億79百万円(同+83.1%)
クリーン搬送システム事業(売上比率20%)、モーション機器事業(同35%)、パワーエレクトロニクス機器事業(同21%)、エンジニアリング&サービス事業(同23%)全てのセグメントにおいて増収増益を達成しています。
特に、公共インフラ設備の電気制御システムや自動車試験装置などを扱うパワーエレクトロニクス機器事業では、セグメント利益が前年同期比約8.7倍増。
昨年は売上高利益率が1.20%と苦戦を強いられましたが、収益性が大きくが改善され9.41%まで持ち直しました。
業績好調を受け、25年3月期の通期経常利益予想は従来予想から26.1%増の145億円に上方修正。
これが達成されれば、2期ぶりの過去最高益更新となります。
また、配当額の見直しも行われ、期末一括配当での20円増配(75円→95円)が決定しました。
以下は決算発表前後の株価推移です。
決算発表後、株価が急騰。
13.61%高となる6,260円で終値を迎えました。
8月の暴落があったにもかかわらず、直近6カ月では株価が85.8%上昇。
2024年に入ってから株価が約3倍まで急騰しています。
短期的に見ても、かなり強い上昇トレンドを帯びていると言えるでしょう。
企業情報・株価
企業名 | シンフォニアテクノロジー株式会社 |
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市場・証券コード | 東証プライム:6507 |
時価総額 | 1,864億80百万円 |
PER・PBR | 22.06倍・2.39倍 |
11/8終値 | 6,260円(+13.61%) |
1ヵ月前の株価 *10/8終値 | 5,040円 |
ひとこと
業績が明確に向上している点もありますが、なによりもセグメント間で売上や利益の極端な偏りがなく、全方面でバランスよく収益を上げられている点が好印象でした。
半導体や脱炭素事業など、将来性の強い市場にビジネスが絡んでいる点もGOOD。
配当利回りがもう少し高ければ文句なしでしたが、個人的にも十分投資したくなるような企業ですね✨