
日本で一番高い株って何なんだろう?
株価が高い会社ってどんな会社なのかな?
このようなお悩みを解決します。
かぶリッジの結論
- 日本で最も株価が高いのはキーエンスで、1単元(100株)で約570万円の投資が必要
- 値がさ株が高いのは、高収益体質や株式分割を行わない経営方針、高い成長性が主な理由
- 業績が安定している大企業が多く、株価変動が安定している一方で、投資に高額な資金が必要でまとまった損失リスクもある
「株式投資って数万円あれば始められるんじゃないの?」と思っていませんか?
実は今、日本には1単元(100株)で500万円を超えるような「値がさ株」がいくつか存在します。
値がさ株は、企業の高い収益力や成長性を背景に株価が高水準にある銘柄です。
さらに、東証が1単元10万円程度へ最低投資金額の引き下げを要請していることもあり、注目が集まっています。
そこで今回は、2025年10月時点で日本で一番高い株をランキング形式でご紹介し、値がさ株のメリットやデメリットを解説します。


執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
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【25年10月最新】日本で一番高い株ランキングTOP10
まずは、東証上場銘柄のうち、株価が高い順に一覧形式のランキングを見てみましょう。
銘柄名 | 業種 | 株価 (2025年10月2日) | 市場 | 出来高 |
---|---|---|---|---|
キーエンス(6861) | 電気機器 | 56,270 | 東証プライム | 850,200 |
ディスコ(6146) | 機械 | 51,310 | 東証プライム | 6,217,900 |
SMC(6273) | 機械 | 46,590 | 東証プライム | 543,200 |
ファーストリテイリング(9983) | 小売 | 44,810 | 東証プライム | 1,234,900 |
光通信(9435) | 情報・通信 | 39,240 | 東証プライム | 80,000 |
MARUWA(5344) | ガラス・土石製品 | 38,170 | 東証プライム | 82,300 |
伊勢化学工業(4107) | 化学 | 28,040 | 東証スタンダード | 55,300 |
東京エレクトロン(8035) | 電気機器 | 27,845 | 東証プライム | 8,134,900 |
日本銀行(8301) | 銀行業 | 25,860 | 東証 | ー |
コナミグループ(9766) | 情報・通信 | 21,445 | 東証プライム | 478,900 |
※日本銀行は出資証券です。



メーカーや情報通信業の企業が多いね!
【1単元500万円超えも】日本の値がさ株3銘柄を紹介


次に、値がさ株と言われる日本の銘柄を以下の3つ紹介します。
キーエンス(6861)
キーエンスは、ファクトリー・オートメーション(FA)用センサーや測定器などで世界トップシェアを誇る企業です。
株価は2025年10月2日時点で56,270円と、日本で最も高い水準にあります。



1単元(100株)を購入するのに、約570万円もの資金が必要なんだね…
キーエンスの株価が高い理由として、主に以下の2つが挙げられます。
- 営業利益率50%の圧倒的な収益力
- 株式分割を実施しない経営方針
キーエンスの強みは、圧倒的な高収益体質にあります。
営業利益率は常に50%前後を維持し、日本企業の中でも屈指の収益力を誇ります。



電気機器業の平均営業利益率は5-6%台だワン!
また、キーエンスは2020年以降株式分割を行なっておらず、これが原因で株価が高くなっています。
以下は2010年以降に実施した株式分割の履歴です。
実施日 | 分割比率 |
---|---|
2019年11月19日 | 2:1 |
2017年1月18日 | 2:1 |
2012年3月15日 | 1.1:1 |
実際に25年6月に開催された株主総会において、株主から株主分割を求める声が上がりましたが、同社は今後の方針について具体的な回答は控えました。
このように、株式分割を実施しないことで1株あたりの価値が希薄化せず、株価は上昇を続けています。
ファーストリテイリング(9983)
ファーストリテイリングは、「ユニクロ」「GU」などのブランドを展開する世界的な衣料品企業です。
2025年10月2日時点の株価は44,810円で、1単元の購入には約450万円が必要です。
同社の株価が高い理由として、以下の2つが挙げられます。
- 日経平均連動型ファンドに資金が流入している
- 浮動株比率が低い
2024年に「新NISA」制度が始まったことにより、日経平均インデックスファンドや日経平均に連動するETFは投資先として人気が高いです。
このように日経平均のファンドに多く資金が流入しやすくなった結果、ファーストリテイリングの株価が上昇している可能性も考えられるでしょう。



ファーストリテイリングに限らず、日経平均株価は値がさ株の影響を大きく受ける指数だよ!
また、市場に流通し、売りに出される可能性のある「浮動株」の割合が同社は高いです。
これにより、株価上昇に繋がっていると言われています。



過去10年で株価は約3倍になっているワン!


東京エレクトロン(8035)
東京エレクトロンは、半導体製造装置で国内首位、世界でも上位に位置する大手企業です。
株価は2025年10月2日時点で27,845円で、1単元の投資には約280万円が必要です。
半導体製造装置市場は、5G通信やIoT、データセンター向けの需要拡大を背景に成長が期待されています。



半導体関連の値がさ株は多いワン!
中でも同社は半導体製造装置市場において、市場シェアを拡大しており、世界トップクラスのシェアを誇っています。
このような、市場の拡大と市場シェアの拡大によって、株価の上昇に繋がっていると言えるでしょう。
同社については、以下の記事で詳しく紹介していますので、併せてご覧ください。
値がさ株はなぜ高い?2つの理由を解説


ここまで紹介してきた値がさ株ですが、これら銘柄の株価はなぜ高くなっているのでしょうか。
ここでは、値がさ株の株価が高くなる主な2つの理由を解説します。
株式分割を実施せず、発行済株式数が少ない
値がさ株の多くは、株式分割を行わず、発行済株式数を意図的に少なく保っている企業です。
この意図として、以下の3つが挙げられます。
- 短期投機筋を避け、長期株主を確保するため
- 1株あたりの価値を希薄化させないため
- 株主総会や配当支払いのコストを抑えるため
株価が高いと、少額で短期売買を繰り返す投機筋が参入しにくくなり、長期目線の質の高い株主が集まりやすいです。
また、株式分割によって1株あたりの価値が相対的に低下し、株価の上昇余地が限られる場合があります。
そこで、値がさ株企業は株式分割を実施せず、高株価を維持する戦略を取っているケースもあるのです。



高い株価を維持することで、真剣な投資家だけを集める戦略なんだワン!
また、株主総会や配当支払いのコストを抑えることも、株式分割を実施しない理由の1つです。
株式分割を行うと株主数が増え、株主総会の運営コストや配当金の振込手数料などの管理コストが増加します。
これらのコストを減らし、効率的な経営に注力するために株式分割を実施しないケースも多いのです。



あえて株価を低くしないようにしていることもあるんだね!
企業の成長性や収益性が高いと評価されている
値がさ株の企業は、高い収益力や成長性を持っているケースが多くあります。
キーエンスの営業利益率は50%前後、SMCも20%以上の高い利益率を維持しています。
このような高収益体質の企業は、投資家からの評価も高く、株価が上昇しやすい傾向にあります。



稼ぐ力が強い企業の株は、投資家から人気が高いよね!
逆に、日本の低位株(株価が低い銘柄)については、以下の記事で紹介していますので、併せてご覧ください。
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安定志向の人におすすめ!値がさ株を買うメリット3選


値がさ株はリスクもありますが、うまく立ち回れば大きなリターンを得られる可能性も秘めています。
ここでは、値がさ株を買う3つのメリットを紹介します。
株価の変動リスクが少ない
値がさ株の最大のメリットは、株価の変動が比較的安定していることです。
値がさ株は購入にある程度の資金が必要になるので、機関投資家など大口の投資家が多い傾向があり、流動性も高くなります。
そして、機関投資家は資金量が多いので、一度にまとめて買うのではなく、時間をかけてじっくり買い集めます。
したがって、値がさ株はじっくりと上昇していく傾向があるのです。



長期目線の投資家による株価の下支えも期待できるワン!
さらに、値がさ株は高額な投資資金が必要であることに加え、業績が安定した大企業が多いです。
そのため、投機的な売買をする投機筋や個人投資家の影響を受けにくく、株価の安定につながっています。



個人投資家や投機筋の参入を避けるため、株式分割を実施しない企業も多いよね!
長期的な資産形成を目指す投資家にとって、値がさ株は安心して保有できる銘柄と言えるでしょう。
企業の信頼性やブランド力が高い傾向にある
値がさ株の企業は、業績が安定している大企業が多く、長年の実績と高い技術力によって強固なブランド力を確立しています。
キーエンスやディスコは、各業界で圧倒的なシェアを誇り、顧客からの信頼も厚い企業です。



業界トップクラスの企業だからこそ、安心して投資できるワン!
また、値がさ株企業はニュースやアナリストレポートなどの投資判断に役立つ情報を得やすいのもメリットです。
企業のウェブサイトでも、投資家向けの情報(IR情報)が充実している場合が多く、決算説明資料や中期経営計画なども詳しく公開されています。



情報が豊富だと、投資判断がしやすいよね!
流動性が高く、売買しやすい
値がさ株は、一般的に流動性が高く、売買がスムーズに行えます。
キーエンスやファーストリテイリングなどは、日々の売買代金が数十億円から数百億円にのぼり、市場で活発に取引されています。
流動性が高いということは、買い手・売り手が多いということなので、自分の希望する価格で取引が成立しやすくなります。



売りたいときにすぐ売れるのは安心だね!
低位株のように「売りたいのに買い手がつかない」という事態に陥るリスクが少ないのも、値がさ株の大きなメリットです。
手を出しにくい…値がさ株を買うデメリット2選


一方で、値がさ株には注意すべきデメリットも存在します。
ここでは2つの主なリスクを解説します。
まとまった資金が必要
値がさ株の最大のデメリットは、投資に高額な資金が必要なことです。
キーエンスの場合、1単元を購入するには約570万円、ファーストリテイリングは約450万円もの資金が必要になります。



個人投資家にはかなりハードルが高いよね…
このため、分散投資が難しくなり、リスク管理の面で課題が生じます。
また、少額から投資を始めたい初心者にとっては、値がさ株への投資は現実的ではないでしょう。
ただし、最近では単元未満株(ミニ株)のサービスを提供する証券会社も増えており、少額から値がさ株に投資することも可能になっています。
下落時の損失が大きい
値がさ株は株価水準が高いため、下落時の損失も大きくなる傾向があります。
例えば、株価が10%下落した場合、1株5,000円の場合5万円の損失で済みますが、1株5万円の場合は50万円の含み損を抱えることになります。



金額が大きいだけに、精神的な負担も大きくなるワン!
特に、ディスコ・東京エレクトロンのような半導体関連銘柄は、景気や業績発表の影響を受けやすく、短期間で大きく値を崩すこともあります。
値がさ株に投資する際は、長期保有を前提とし、一時的な株価下落に動じない心構えが必要です。
値がさ株を買うのにおすすめの証券会社





値がさ株を買うには、どこの証券会社を使えばいいの?
値がさ株を買うには、証券会社で口座開設をする必要があります。
中でもネット証券はパソコンやスマホで簡単に開設でき、おすすめなのが以下の2社。
どれも初心者を含む投資家からの人気が高いネット証券なので、順に紹介していきます。



手数料も安いから、個別株投資におススメだワン!
SBI証券


SBI証券はネット証券国内株式個人取引シェアNo.1を誇る人気のネット証券です。
株式投資の現物取引手数料が無料であることが一番の魅力です。
また、日本株だけでなく投資信託の積立投資や米国株など、様々な投資商品を扱っているのも嬉しいポイントです。



IPOの取扱銘柄数もNo.1だね!
かぶリッジが実施したアンケートでも「おすすめの証券会社」などで1位を獲得しており、実際に投資家からの人気が高いですよ。
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また、米国株は取り扱い銘柄が2025年7月9日時点で約7,000にのぼり、専用アプリにはプロ仕様のチャート分析ツールや銘柄スクリーニング機能を無料で利用できます。
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為替手数料は定期的に見直しを行っております。その結果、有料となる可能性あり
【まとめ】値がさ株は余裕資金で投資しよう





値がさ株について、よくわかったよ!
最後にこの記事の重要なポイントをまとめます。
かぶリッジの結論
- 日本で最も株価が高いのはキーエンスで、1単元(100株)で約570万円の投資が必要
- 値がさ株が高いのは、高収益体質や株式分割を行わない経営方針、高い成長性が主な理由
- 業績が安定している大企業が多く、株価変動が安定している一方で、投資に高額な資金が必要でまとまった損失リスクもある
値がさ株は、安定した業績と高い収益力を背景に、株価が高水準にある銘柄です。
業績が安定している大企業が多く、株価変動も比較的安定しているため、長期的な資産形成に適しています。
一方で、投資には高額な資金が必要で、下落時の損失も大きくなるため、リスク管理が重要です。
リスクとリターンを理解した上で、自分に合った投資スタイルで取り組むようにしましょう。