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今回は「インターネットを活用し 健康と生活の質を向上させることにより 笑顔を増やします。」を企業理念とするメディカルネット(3645)をご紹介します。
同社は歯科医院向けの集患支援や経営支援、さらには医療BtoB事業まで幅広く展開しており、業績は続伸中。
さらに近年では「未病・予防プラットフォーム事業」や海外(タイ)でのクラウドインテグレーション事業にも力を入れ、次の成長ステージへと進み始めています。
本記事では、そんなメディカルネットの事業内容や成長戦略、株主優待の魅力について分かりやすく解説し、投資先としての魅力や注目ポイントをお伝えします!
※本記事は、かぶリッジを運営する株式会社インベストメントブリッジ発行の無料アナリストレポート「ブリッジレポート」(ブリッジサロン)を元に作成しています。
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まずは、メディカルネットの基本情報を確認していきましょう。
株式会社メディカルネットは、2000年に創業されました。
「インターネットを活用し 健康と生活の質を向上させることにより 笑顔を増やします。」を企業理念に事業を展開しています。
代表者などの概要は次の通りです。
| 代表取締役会長CEO | 平川 大 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都 |
| 決算期 | 5月 |
| 株価* | 311 |
| 時価総額* | 3,350百万円 |
| 配当 | 1株3円 |
メディカルネットは、生活者・医療機関・関連企業を結ぶビジネスモデルを有する唯一の企業で、51,052名(24年5月末)に上るグループ会員数が大きな資産となっています。

どんな事業をしているの?
これらの事業により、生活者・歯科医院・歯科関連企業を結ぶ歯科医療プラットフォームを構築しています。

それでは、それぞれの事業を詳しく見ていきましょう。
同事業では、「からだ」「健康」「美」に特化した情報を提供するサイトの開発・運営を行っています。
歯科分野や美容・エステ分野など、様々な切り口で61のサイトを運営しています。

主なサイトでは歯科医院を検索したり、治療の説明やよくある質問などを無料で閲覧することができます。
また、それぞれのポータルサイトは医療機関などから広告出稿料を得ています。
原則として12ヶ月の継続契約(自動更新)のため、収益モデルは積上げ式のストックビジネスであることが特徴です。


安定した収益モデルってことだワン!
同事業では、医療機関の開業から経営に係るソリューションをワンストップで提供しています。

メディカルネットだけで全部完結できるよ!
主なサービスとして、次のものがあります。
| SEM事業 | SEO(検索エンジン最適化)サービス リスティング広告(検索連動広告)の運用代行サービス |
|---|---|
| 事業者向けホームページ制作 メンテナンス事業 | WebデザインやユーザーにわかりやすいHPを制作 AI機能を搭載したWeb接遇支援システムの提供 |
| 販売代理事業 | 広告出稿や他社商材などの販売代理業務 |
| 海外での歯科医院経営 | タイ・バンコクでの歯科医院の経営を開始 海外諸国での日本先進歯科医療の普及を図っている |
| 歯科ディーラー事業 | 連結子会社㈱オカムラが展開する歯科機材卸事業 |
| 医薬品製造・販売事業 | 連結子会社㈱ノーエチ薬品による医薬品・医薬外部品の製造・販売 |
このように、開業するうえでの不動産や内装外装、歯科機材・医薬品販売やホームページ制作に至るまで様々な支援が可能となっています。

なんでもできるんだね…!
同事業では、歯科医療従事者と歯科関連企業などをつなぐBtoB型歯科医療総合情情報サイト「Dentwave.com」の運営を行っています。
歯科医療従事者登録は、2024年5月末時点で52,453人と日本最大級です。

メディカルネットグループでの会員数は、上場時の6.7倍にまで拡大しているんだワン!
同サイトでは、歯科医療従事者に向けて有益な歯科医療情報を提供しています。
また歯科関連企業には、広告ソリューションやリサーチ、コンベンションの運営受託などマーケティング支援が可能となっています。

会員とメーカー、どちらにもメリットのあるプラットフォームになっているんだね!
同事業は前期に連結子会社(孫会社)化したAVision Co., Ltd.を中心とする事業で、タイ国内において、小売業、製造業や病院向けにPOSシステムの開発・導入・メンテナンスサービスを行っています。

タイ国内における歯科クリニックのIT化を促進し、タイ国内での歯科プラットフォームの構築を目指しています。
2025年5月期第2四半期において、タイ国内多業種及び日系企業を中心とする外資企業へアプローチし、POS/ERPシステムを販売し、2024年11月には、単月過去最高業績を達成しました。
また、「タイ国内歯科医院市場調査・競合調査・日本企業プロダクト」を参考に、総合管理デンタルシステム開発を進行し、今期中に同プロダクトの販売を目指しています。
24年1月に子会社となった株式会社ミルテルにおいてテロメアテストやスキャンテスト乳がんなどを提供しています。
生活者や医療機関への受託臨床検査サービスの提供を主な事業としています。
以下のように、同事業の売上は1Q比で増加傾向となっており、第3四半期以降は新サービスの開始と販路拡大により売上を創出する予定です。

また、2025年5月期第2四半期において、BtoC向け新サービスの新規採用・イベントを開催したり、広島県呉市で「官民連携実証事業」の実施したりと、未病・予防ソリューションの社会インフラ化を推進しています。
管理業務受託事業等において、経理、人事総務等の管理業務を受託しています。
同社では株主還元として、配当金と株主優待制度があります。
配当、および株主優待は以下の通りです。
| 決算期 | 配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 21/5期 | 4円 | 26.6% |
| 22/5期 | 4円 | 9.3% |
| 23/5期 | 3円 | 19.5% |
| 24/5期 | 3円 | 455.3% |
| 25/5期 | 3円 | 19.9% |
| 優待の権利確定月 | 5月末日 |
|---|---|
| 優待回数 | 1年に1回 |
| 優待の種類 | QUOカード 1,000円~2,000円相当 |
| 単元株数 | 100株 |
| 株式継続保有期間 | 保有株式数 | QUOカードの優待額 |
|---|---|---|
| 1年以上 | 100株以上 | 1,000円相当 |
| 1年以上 | 600株以上 | 1,500円相当 |
| 3年以上 | 1,000株以上 | 2,000円相当 |

QUOカードは全国約6万店舗で利用できるから、使い勝手が良くてうれしいね!
※保有期間1年以上とは、株主名簿基準日(5月31日および11月30日)の「株主名簿」に連続3回以上1単元(100株)以上記載された同一株主番号の株主。
※保有期間3年以上とは、株主名簿基準日(5月31日および11月30日)の「株主名簿」に連続7回以上1単元(100株)以上記載された同一株主番号の株主。

メディカルネットは、2024年1月に株式会社ミルテルを子会社化しました。
ミルテルの事業内容や、子会社化による今後の展望について解説していきます。

株式会社ミルテルは、がんの早期発見を促すための検査サービスを提供する広島大学発のベンチャー企業です。
唾液や血液から、染色体の最末端部分のテロメア1本鎖DNA配列(Gテール)の長さを測定する世界オンリーワンの技術を用いた未病検知検査「テロメアテスト」や、唾液から乳がんの罹患リスクを検査することができる「スキャンテスト乳がん」を提供しています。
ミルテルの株式取得により、メディカルネットの強みである「歯科医院の顧客基盤」を用いてミルテルのソリューションを社会に浸透させ、歯科医=虫歯の治療という概念を変えようとしています。
今回の子会社により、「口腔周りから全身の健康を導き人々が健康で豊かな生活を送れる社会を創ること」というミッション実現に一歩近づいたと考えられるでしょう。
メディカルネットの「未病・予防プラットフォーム」事業の本格稼働が期待できます。

これまでにメディカルネットのグループ会社になったのは以下の通りです。
子会社化によって、事業拡大や人材・ノウハウの活用ができるため、売上高のさらなる成長が見込めます。
これまでの子会社化でも多角化に成功しているため、今回のミルテルの子会社化もメディカルネットにとって将来の大きな成長につながるでしょう。


業績はどうだったのかな?
続いて、メディカルネットの2025年5月期第2四半期業績などを見ていきましょう。
まず、最新の業績を見ていきます。

売上高は前年同期比24.4%増の29億12百万円、営業利益は前年同期比72.0%減の47百万円となりました。
メディア・プラットフォーム事業が小幅な減収となったものの、医療機関経営支援事業と医療BtoB事業が大幅に増収しました。
一方で、営業利益の減少は、販管費の増加が要因です。
事業拡大のための投資を継続したことや、24年1月に連結子会社化した未病・予防プラットフォーム事業(株式会社ミルテル)が成長過程にあり事業の収益化が実現できていないことなどが減益の主因となりました。

成長投資に力を入れているんだワン!
各事業別では、次のようになっています。

メディア・プラットフォーム事業では、既存の歯科系メディアの売上が伸び悩み減収となりました。
また、自社ポータルサイトのコンテンツ拡充や主要システムの刷新等、売上創出のための先行投資もあり、減益となりました。

医療機関経営支援事業と医療BtoB事業の2桁増収が目立つね!
医療機関経営支援事業では、Webマーケティング、HP制作・メンテナンスサービス・歯科医院運営・歯科商社事業・大衆医療品・医薬部外品の企画・卸販売、歯科医院総合支援などすべての分野で売上が増加し、増収・増益です。
医療BtoB事業では、適切な広告ソリューションの提供や、歯科衛生士採用に特化した求人プラットフォーム「COE CAREER(コエキャリ)」のリリースなどサービスを拡充したことで増収となりましたが、原価率の上昇などにより損失となりました。
次に、当期の業績予想を見ていきましょう。

業績予想に変更はありません。
2025年5月期は売上高が前期比21.9%増の64億円、営業利益は同10.6%増の3億30百万円の予想です。
既存事業の継続的な強化に加え、タイの事業、未病・予防プラットフォーム事業など事業領域を拡大し増収を見込んでいます。利益面では、引き続き人材への投資、新規事業への投資を積極的に行いながら営業利益2桁増を計画中です。

1Qは各段階利益で損失だったけど、上期は四半期純利益を除き黒字に転換したワン!
3Q以降に先行投資を回収して、計画は達成する見通しとしているワン!
前回中期計画の策定時と比較すると、連結子会社も増え、新たな分野にも進出したことから、現在の体制と 5
年前に策定した中期経営計画に基づく戦略、戦術に齟齬ができてしまいました。
このため、昨年8月に中期経営計画を新たに策定しました。
新たな中期経営計画では2027年5月期~2028年5月期に売上高 120 億円、営業利益 15 億円を目指しています。


以上、メディカルネットについて解説してきました。
上期は大幅増収ながら減益となったものの、下期から来期以降に向けてはかなりの手応えが感じられるのではないでしょうか。
クラウドインテグレーション事業の売上は第1四半期が77百万円、第2四半期が1億40百万円と急拡大を遂げていて、既に利益貢献している点にも注目です。
未病・予防プラットフォーム事業では先行投資段階にあり売上計上に遅れが見られましたが、下期に億円単位の契約が取れていると平川社長もコメントしています。

来期の黒字化に期待だね!
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