かぶリッジのピックアップニュースでは、IRニュースや決算発表を元に、市場で注目を集めそうな企業を主観でご紹介します。
ニュース内容
新都ホールディングス(2776)は、12月9日18時に「AI データセンター事業に関する業務提携締結に関するお知らせ」を発表しました。
新都ホールディングスは資源再生事業、石油化学事業、酒類事業、ユニフォーム事業など様々な事業を手掛ける会社です。
今回の適時開示では、日本を拠点とするAIデータセンター事業において、カナダのHASHCAT社との業務提携契約を結んだことが発表されました。
その背景には、9月に米スーパーマイクロコンピューターと締結したAI算力設備の調達及び構築に関する覚書があります。
米スーパーマイクロコンピューター社は、AI向けのサーバー製造で急成長を遂げている注目の企業。
新都ホールディングスは、AI向けの計算資源を、再生可能エネルギー業界やリサイクル産業に販売することを計画しています。その計算資源の調達先として、カナダのHASHCAT社が日本に投資するデータセンターを利用します。そしてそこでは、米スーパーマイクロ社が開発するAI向けサーバーであるSUPERMICRO HGX H100/H200が活用されます。
IR発表後の12月10日の株価は以下のように推移しています。
12月10日は、+約30%とストップ高近くから始まり、好調な反応を見せました。
一方で午後にかけては徐々に売りとなり、15:00には+10%前後まで落ち着いています。
詳細は同社適時開示をご確認ください。
企業情報・株価
企業名 | 新都ホールディングス |
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市場・証券コード | 東証グロース・2776 |
時価総額 | 58億円 |
PER・PBR | -倍・4.98倍 |
12/10 終値 | 161円 |
1ヵ月前の株価 *11/8終値 | 149円 |
ひとこと
同社のプレリリースには、AIやスーパーマイクロコンピューターといった迫力のあるワードが並んでいました🔥
一方最初S高付近で始まったにもかかわらず、午後にかけては大きく売り込まれる展開となりました。スーパーマイクロコンピューターとの覚書自体は数か月前に交わされていたので、すでに社名のインパクトは織り込み済みだと気づいた人があわてて利確したのかもしれません。
この先AI計算資源の重要性は増していくと考えられますが、新都HDがこの先どのようなリリースを出すのかであったり、実際どれくらい計算資源を販売できるのかというところにはぜひ注目していきたいです。