今回はIPO企業の中から、9月26日に東証スタンダードに上場予定のUNICONホールディングス(407A)をご紹介します。
UNICONホールディングスは、建設事業(土木事業・建築事業)及びそれに関連する事業を営むグループ会社の経営管理及びこれに付帯する一切の業務を行う企業です。
想定時価総額は104.9億円で、建設業のIPOとなっています。
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この記事の監修者

執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
UNICONホールディングスのIPO基本情報
ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 9月26日(金) |
---|---|
かぶリッジ独自の初値予想 | D(1.0倍未満) ※想定価格の1,060円未満 |
企業Webサイト | https://unicon-holdings.co.jp/ |
取り扱い証券 | 野村證券(主)、大和証券、楽天証券、SBI証券、東海東京証券 など |

主幹事は野村證券だよ!
UNICONホールディングスのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 1,060円 |
---|---|
仮条件 | 9月5日(金)発表予定 |
ブックビルディング期間 | 9月9日(火)~9月16日(火) |
当選発表日 | 9月17日(水) |
公開価格 | 9月17日(水)発表予定 |
申込期間 | 9月18日(木)~9月24日(水) |
上場日 | 9月26日(金) |
初値 | 9月26日(金)発表予定 |



まずは仮条件がどうなるか注目だよ。


UNICONホールディングスのIPO初値予想


想定時価総額104.9億円、吸収金額57.6億円の中型案件です。
全て売出しによる上場で公募がないため、企業への資金調達は発生せず、純粋な投資家の換金売りとなる点は注目すべきポイントです。
一方、VC保有比率が94.91%と極めて高いことから、上場後の売り圧力が強くなる可能性が懸念材料として挙げられます。
建設業というトラディショナルな業界での上場であり、昨今のテクノロジー系IPOと比較すると投資家の注目度は限定的になる可能性があります。
オファリングレシオが47.8%と比較的高めで、売上収益成長率もマイナス3.2%となっており、成長性の観点では課題が見受けられる状況です。
これらの点から、IPO評価:D(予想レンジ1.0倍未満=1,060円未満)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
ちなみに
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
UNICONホールディングスの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
当選しやすい証券会社ランキング



なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
SBI証券 | マネックス証券 | 楽天証券 | SMBC日興証券 | 松井証券 | 岡三証券 | |
---|---|---|---|---|---|---|
取扱数 | 76 | 50 | 54 | 52 | 55 | 49 |
主幹事数 | 11 | 0 | 0 | 22 | 0 | 0 |
抽選方法 | 完全平等抽選: 60% IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30% 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10% | 完全平等抽選 | 完全平等抽選 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 取引実績に応じて優遇抽選 |
事前入金 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | 不要 | 不要 |
詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |



松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!


大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主のエンデバー・ユナイテッド2号投資事業有限責任組合が94.91%という圧倒的な持分を保有しています。
また第2位の小山和夫氏が3.11%の持株比率となっており、代表取締役社長である小山剛氏は第3位で1.62%の保有となっています。
株主名 | 比率 |
---|---|
エンデバー・ユナイテッド2号投資事業有限責任組合 | 94.91% |
小山 和夫 | 3.11% |
小山 剛 | 1.62% |
小野 貞人 | 0.10% |
植村 賢二 | 0.08% |
井上 孝 | 0.03% |
黒沼 理 | 0.02% |
植村 卓馬 | 0.02% |
飯塚 信 | 0.02% |
大浦 和久 | 0.01% |



投資ファンドが圧倒的な比率を占めており、VC保有比率は94.91%という極めて高い水準となっているね!
UNICONホールディングスの業績情報




決算期 | 2023年6月 | 2024年6月 |
---|---|---|
売上収益 | 16,129 | 15,611 |
成長率 | ー | -3.2% |
営業利益 | 1,361 | 1,147 |
成長率 | ー | -15.7% |
営業利益率 | 8.4% | 7.3% |
親会社の所有者に帰属する当期利益 | 986 | 725 |
成長率 | ー | -26.4% |
EPS(基本的1株当たり当期利益) | 105.6 | 73.5 |
BPS(1株当たり親会社所有者帰属持分) | 726.0 | 495.5 |
単位:百万円
※2023年6月期より国際会計基準を採用
※2025年1月31日付で普通株式1株につき100株の割合で株式分割を実施。EPS、BPSは2023年6月期期首に株式分割が行われたと仮定して算出。
同社の業績動向を見ると、2024年6月期は前年比で売上収益・利益ともに減少しており、建設業界における市場環境の変化が反映された結果となっています。
売上収益は161億29百万円から156億11百万円へと3.2%減少し、営業利益も13億61百万円から11億47百万円へと15.7%の減益となりました。
建設業界特有の受注工事の進捗状況や大型プロジェクトの完工時期によって業績が左右される傾向があり、単年度の数値変動は業界の特性として理解する必要があります。



建設業界は工事完成基準で売上を計上するため、大型案件の完成時期によって業績が変動することがあるよ!
東北地方を基盤とする建設グループとして、地域の公共工事や民間建設投資の動向が業績に大きな影響を与えるため、地方創生関連予算や災害復旧工事の受注状況が注目されます。
また、建設資材価格の高騰や労働力不足といった業界課題への対応力が、今後の収益性改善において重要な要素となってくるでしょう。
UNICONホールディングスの事業内容
UNICONホールディングスは、県域を越えた地域有力ゼネコンを資本的に結び付け、各社の受注機能と技術者リソースを機動的に連動させる地域連合型ゼネコンの持株会社です。


「つながり、超えて、未来をつくる。」というビジョンのもと、地方建設業界の課題解決を目的として事業を展開しています。
建設関連事業
建設関連事業は、当社グループの売上及び利益のほとんどを占める主力事業で、「インフラメンテナンス」と「非インフラメンテナンス」の2つの事業領域に分かれています。


インフラメンテナンス
インフラメンテナンス分野は、「インフラ整備」「災害対応」「環境保護」の3つに区分されます。
- インフラ整備:予防保全型の恒常的なインフラメンテナンスで、インフラの新設及び維持のための工事
- 災害対応:突発的な災害に対するインフラメンテナンスで、災害関連の復旧や防災・減災対応工事
- 環境保護:環境に優しい水力発電所の維持や、環境保護につながる工事
2024年6月期のインフラメンテナンス売上高は12,827百万円で、建設関連事業の約84%を占めています。
非インフラメンテナンス
非インフラメンテナンス分野は、「民間工事」と「兼業事業」の2つに区分されます。
- 民間工事:インフラメンテナンス領域に該当しない土木・建築工事
- 兼業事業:土木・建築工事以外の建設関連の取引
当社グループは、山和建設、小野中村、南会西部建設コーポレーション、南総建の各社がそれぞれの地域で独自の強みや専門性を有しています。
「企業集団制度」を活用することで、各社の技術者を最適配置し、稼働率の向上と機会損失の極小化を実現しています。
その他の事業
建設関連事業以外の取引として、各社が多様な事業を展開しています。
- 山和建設:ガソリンスタンド事業
- 小野中村:美容室事業、不動産賃貸事業、太陽光発電事業
- 南総建:不動産賃貸事業
2024年6月期のその他の事業売上高は334百万円となっています。
同社は、国土強靭化政策を背景とした公共建設投資の堅調な推移により、今後も安定した成長を目指しています。
直近IPOの初値予想と騰落結果
直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
アクセルスペースホールディングス | 8/13 | A(1.5倍~1.7倍未満) | 2.0倍 |
山忠 | 7/29 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.0倍 |
フラー | 7/24 | S(1.7倍以上) | 4.44倍 |
みのや | 7/18 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.64倍 |
ヒット | 7/4 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.44倍 |
リップス | 6/30 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.02倍 |
IPO案件数が少ない時期で、条件の良い銘柄は高い初値をつけています。
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