ブッキングリゾート（324A）のIPO初値予想と上場概要紹介

今回はIPO企業の中から、2月21日に東証グロースに上場したブッキングリゾート（324A）をご紹介します。

ブッキングリゾートは、旅行者の予約獲得を目的とした、宿泊施設の集客支援事業及び直営宿泊事業を行う企業です。

想定時価総額は68.4億円で、サービス業のIPOとなっています。

ブッキングリゾートのIPO基本情報

ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。

上場日	2月21日（金）
かぶリッジ独自の初値予想	C（1.0倍以上1.3倍未満） ※想定価格1,200円から、1,200円～1,559円
企業Webサイト	https://www.booking-resort.jp/
取り扱い証券	SMBC日興証券（主幹事）、野村證券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券など

ブッキングリゾートのIPO日程と価格

IPOの日程と価格は次のようになっています。

※発表次第更新しています。

想定価格	1,200円
仮条件	1,200～1,240円
ブックビルディング期間	2月5日（水）～2月12日（水）
当選発表日	2月13日（木）
公開価格	1,240円
申込期間	2月14日（金）～2月19日（水）
上場日	2月21日（金）
初値	1,550円

ブッキングリゾートのIPO初値予想

ちなみに

初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説！過去の事例も」の記事で解説しています。

また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。

ブッキングリゾートの主幹事・幹事証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。

証券会社名	割当率	割当株数
SMBC日興証券（主幹事）	93.05％	1,532,400株
野村證券	1.74％	28,600株
みずほ証券	1.74％	28,600株
三菱UFJモルガン・スタンレー証券	1.74％	28,600株
SBI証券	0.87％	14,300株
西村証券	0.87％	14,300株

当選しやすい証券会社ランキング

この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。

IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。

以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。

	SBI証券	マネックス証券	楽天証券	SMBC日興証券	松井証券	岡三証券
取扱数	76	50	54	52	55	49
主幹事数	11	0	0	22	0	0
抽選方法	完全平等抽選: 60％ IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30％ 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%	完全平等抽選	完全平等抽選	完全平等抽選: 10％ ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て	配分予定数量の70％以上を抽選	取引実績に応じて優遇抽選
事前入金	必要	必要	必要	必要	不要	不要
詳細	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト

大株主情報

大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主のエス・エヌ・ホールディングス有限会社は、不動産やフィットネス事業、スポーツクラブを営む企業です。

また、第2位の株式会社にしがきは、丹後、舞鶴、豊岡但馬でスーパーマーケットを展開しています。

株主名	比率
エス・エヌ・ホールディングス有限会社	64.81%
株式会社にしがき	7.59%
株式会社デジタルストレージ	3.80%
株式会社グランシーズ	3.80%
株式会社ゆめゆめらいふ	0.93%
村上 真之助	0.93%
株式会社B&V	0.93%
株式会社B&Vホールディングス	0.93%
日本商事株式会社	0.93%
エスオール株式会社	0.56%

ブッキングリゾートの業績情報

決算期	2020年4月	2021年4月	2022年4月	2023年4月	2024年4月
売上高	10	79	358	742	1,059
成長率	ー	+690.0%	+353.2%	+107.3%	+42.7%
経常利益	-1	41	172	255	389
成長率	ー	ー	+319.5%	+48.3%	+52.5%
経常利益率	ー	51.9%	48.0%	34.4%	36.7%
当期純利益	-2	41	135	184	272
成長率	ー	ー	+229.3%	+36.3%	+47.8%
EPS	-4.0	69.5	27.1	35.4	50.5
BPS	-201.5	-2.8	24.3	61.2	115.7

売上高は2020年の1,000万円から2024年には10億5,900万円と急拡大し、急速な成長を遂げていることが分かります。

また、経常利益も同様に順調な増加を示しており、2020年の赤字から2024年には3億8,900万円を記録しました。

加えて、EPSとBPSは共に継続的に上昇しており、株主価値の向上が確認されます。

こうした成長は同社の競争力の高さを示していると言え、今後の上場に向けた期待を高める材料となるでしょう。

ブッキングリゾートの事業内容

ブッキングリゾートは、旅行者の予約獲得を目的とした、宿泊施設の集客支援事業及び直営宿泊事業を展開する企業です。

同社は関東を中心に2つの事業を展開しています。

代表する施設としては、「DOG VILLA 千葉南房総」や「秩父リゾート」などがあります。

以下でそれぞれの事業を詳しく見ていきましょう。

集客支援事業

集客支援事業では、主に以下の3つの役割を果たしています。

集客支援では、旅行者に対しプロモーションを掛けて旅行そのものの動機を創出し、予約プラットフォーム及び施設個別の予約サイトに誘導するマーケティングを行っております。

予約プラットフォームや施設個別サイトの制作・運営をすることで予約プラットフォームと個別サイトをシームレスに連携することができるのです。

運営支援では、これまで培ってきた人員配置やプラン策定などのノウハウを提供したり、成功事例・失敗事例をもとに取引業者に助言することで、継続性のある運営支援を行っています。

また、開発支援では、事業計画の策定やコンセプト設計、設備計画など新施設の開業や既存施設の魅力造成を行っているようです。

同社は、平日や閑散期の集客策の考案や、リピーターの獲得による全体宿泊数の底上げなどで他のOTAと差別化を図っています。

直営宿泊事業

続いて、直営宿泊事業では主に次の3つの宿泊施設を運営しています。

まず、「天然温泉＆プライベートスパ　DOG VILLA　千葉南房総」をご紹介します。

こちらの施設は「愛犬と自由な滞在を楽しむプライベートヴィラ」というコンセプトのヴィラホテルです。

天然温泉や豪華な食事、サウナ、プールなどで飼い主が満喫できるのはもちろんのこと、愛犬専用の日替わりディナーやプライベートドッグラン、その他愛犬用のレンタル備品が豊富にあるため、愛犬も大満足の施設です。

続いて、埼玉秩父キャンプ＆グランピング Riverside Camp Field CHICHIBUをご紹介します。

この施設は、開放的な空間で自由気ままなアウトドアライフを満喫する8つのフリースタイル、全41サイトという広大なキャンプ場です。

ソロキャン利用からデュオキャン、ファミリー、グループ利用まで幅広い層が利用可能なキャンプリゾートとなっています。

ランタンやアウトドアチェア、ポータブル電源などレンタル品も豊富なので初心者でも楽しめること間違いなしです。

また、バードウォッチングや天体観測など毎月アウトドアイベントを開催しているので子供も大人も楽しむことができます！

最後に、秩父別邸 木叢 -komura-を紹介します。

この施設には愛犬と泊まれるドッグラン付きドッグスイートやプライベートプールとサウナが付いたラグジュアリースイートが４部屋ずつあります。

各部屋定員4名で、犬は犬種を問わず3匹まで宿泊できるので、多頭飼いの方でも大丈夫です。

また、天然芝で整備されたドッグランもあるので、愛犬と遊びつくすことができます。

直近IPOの初値予想と騰落結果

直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。

企業名	上場日	初値予想	初値騰落結果
ビースタイルホールディングス	12/27	C（1倍~1.3倍未満）	1.61倍
visumo	12/26	B（1.3倍~1.5倍未満）	1.35倍
フォルシア	12/26	A（1.5倍~1.7倍未満）	2.08倍
GVA TECH	12/26	A（1.5倍~1.7倍未満）	1.01倍
アルピコホールディングス	12/25	B（1.3倍~1.5倍未満）	1.05倍
MIC	12/25	C（1倍~1.3倍未満）	1.00倍

上場時期が重なり資金が分散される恐れがありましたが、すべて初値が公開価格以上となりました。

中でも、フォルシアの初値は公開価格の2倍超となるなど、条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。