今回はIPO企業の中から、 12月17日に東証プライムに上場予定のSBI新生銀行(8303) をご紹介します。
SBI新生銀行は、 銀行とノンバンクの機能を併せ持つ総合金融サービスを提供する企業です。
想定時価総額は1兆2,895億円で、銀行業のIPOとなっています。
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この記事の監修者

執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
SBI新生銀行のIPO基本情報
ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。
| 上場日 | 12月17日(水) |
|---|---|
| かぶリッジ独自の初値予想 | C(1.0倍以上~1.3倍未満) ※想定価格の1,440円~1,871円 |
| 企業Webサイト | https://www.sbishinseibank.co.jp/ |
| 取り扱い証券 | 野村証券(主)、SBI証券、みずほ証券、ゴールドマン・サックス証券、SMBC日興証券 など |

主幹事は野村証券だよ!
SBI新生銀行のIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
| 想定価格 | 1,440円 |
|---|---|
| 仮条件 | 12月1日(月)発表予定 |
| ブックビルディング期間 | 12月2日(火)~12月5日(金) |
| 当選発表日 | 12月8日(月) |
| 公開価格 | 12月8日(月)発表予定 |
| 申込期間 | 12月9日(火)~12月12日(金) |
| 上場日 | 12月17日(水) |
| 初値 | 12月17日(水)発表予定 |

まずは仮条件がどうなるか注目だよ。

SBI新生銀行のIPO初値予想

近年、金利上昇の影響もあり、銀行株は軒並み好調です。
さらに、知名度が高く、個人投資家にも馴染みがある案件といえます。
また、業績面では売上高成長率15.7%、経常利益率12.7%と安定した数値を示しています。
その一方で、想定時価総額12,895億円・吸収金額3,676億円という超大型案件かつオファリングレシオも28.5%と高めの水準です。
12月は、上場予定企業が5件と多いことで投資家の資金分散が起こる可能性もあります。
これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍以上1.3倍未満=1,440円~1,871円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
ちなみに
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
SBI新生銀行の主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
| 証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
|---|---|---|
| 野村證券(主) | % | 株 |
| SBI証券(主) | % | 株 |
| みずほ証券 | % | 株 |
| ゴールドマン・サックス証券 | % | 株 |
| SMBC日興証券 | % | 株 |
| BofA証券 | % | 株 |
| 大和証券 | % | 株 |
| 岡三証券 | % | 株 |
| 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | % | 株 |
| 松井証券 | % | 株 |
| 岩井コスモ証券 | % | 株 |
| 極東証券 | % | 株 |
| Jトラストグローバル証券 | % | 株 |
| 東洋証券 | % | 株 |
| 水戸証券 | % | 株 |
| むさし証券 | % | 株 |
当選しやすい証券会社ランキング

なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
| SBI証券 | マネックス証券 | 楽天証券 | SMBC日興証券 | 松井証券 | 岡三証券 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取扱数 | 76 | 50 | 54 | 52 | 55 | 49 |
| 主幹事数 | 11 | 0 | 0 | 22 | 0 | 0 |
抽選方法 | 完全平等抽選: 60% IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30% 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10% | 完全平等抽選 | 完全平等抽選 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 取引実績に応じて優遇抽選 |
| 事前入金 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | 不要 | 不要 |
| 詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |

松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!

大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、SBI地銀ホールディングス株式会社が筆頭株主です。
また、第1位のSBI地銀ホールディングス株式会社はSBIホールディングス株式会社の100%子会社となっており、SBIグループ全体で圧倒的な議決権を保有しています。
| 株主名 | 比率 |
|---|---|
| SBI地銀ホールディングス株式会社 | 60.75% |
| SBIホールディングス株式会社 | 38.19% |

SBIホールディングスは23年に、SBI新生銀行に対して株式公開買い付け(TOB)を実施して、非上場化させているよ!
SBI新生銀行の業績情報


| 決算期 | 2021年3月 | 2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | 2025年3月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 経常収益 | 374,247 | 373,328 | 421,853 | 530,771 | 614,001 |
| 成長率 | ー | -0.2% | +13.0% | +25.8% | +15.7% |
| 経常利益 | 44,398 | 28,299 | 52,136 | 61,072 | 77,797 |
| 成長率 | ー | -36.3% | +84.2% | +17.1% | +27.4% |
| 経常利益率 | 11.8% | 7.5% | 12.3% | 11.5% | 12.6% |
| 当期純利益 | 45,109 | 20,385 | 42,771 | 57,924 | 84,499 |
| 成長率 | ー | -54.8% | +109.8% | +35.4% | +45.8% |
| EPS | 202.1 | 96.7 | 712,851,750.1 | 70.7 | 112.7 |
| BPS | 4,283.9 | 4,484.0 | 16,033,315,142.9 | 1,273.4 | 1,151.4 |
※2023年10月2日付で普通株式20,000,000株につき1株、2024年3月15日付で普通株式1株につき6株、2025年7月27日付で普通株式及び優先株式それぞれ1株につき14,000,000株の割合で株式分割を実施。
SBI新生銀行の業績を見てみると、2021年12月のSBIグループ入り以降、経常収益・当期純利益ともに順調に成長しています。
2022年3月期は一時的に減益となったものの、2023年3月期以降はSBIグループとの連携強化による顧客基盤の拡大が奏功し、3期連続で増益を達成しています。
2025年3月期の当期純利益は844億円となり、目標の700億円を大きく上回る成果を実現。
また、同年7月31日には公的資金約2,300億円を完済し、経営の自由度が向上しました。

預金残高は2022年3月期の6.3兆円から2025年3月期には14.6兆円と2.3倍に拡大しているよ!
日本銀行の金融政策正常化に伴う金利環境の改善により、法人営業・ストラクチャードファイナンス、住宅ローン、証券投資、リテールバンキングといった国内バンキングビジネスでの収益機会が拡大しています。
また、第4のメガバンク構想の中核銀行として地域金融機関との連携を深化させ、地方創生への貢献も進めており、今後のさらなる成長が期待されます。
SBI新生銀行の事業内容
SBI新生銀行は、個人向けサービスと法人向けサービスを軸に、多角的な金融サービスを提供する銀行グループです。
2021年12月にSBIグループの一員となって以降、「顧客中心主義」を徹底し、デジタル金融生態系を活用した次世代金融サービスの提供を目指しています。
個人向けサービス
個人向けサービスでは、リテールバンキング、無担保ローン、クレジットカード・ショッピングクレジット、住宅ローン、不動産ローンなど幅広い金融商品を提供しています。
- リテール口座数: 403万口座(2025年9月時点)
- 住宅ローン: 顧客満足度・人気No.1の実績
- 特徴: SBI証券との口座連動サービス「SBIハイパー預金」など革新的な商品を提供
全世代が最上位ステージの優遇を受けられる「U28 Zero世代」(0歳~28歳)、「SBIハイパー預金」(18歳~)、「Bright 60」(60歳~)といったサービスを展開しています。
また、全国23店舗でSBIマネープラザとの共同店舗「SBI新生ウェルスマネジメント」を展開し、対面での金融商品販売も強化しています。
法人向けサービス
法人向けサービスでは、コーポレートファイナンス、プロジェクトファイナンス、不動産ファイナンス、リース、PE・VCなど多様なソリューションを提供しています。
- 地域金融機関との連携: 97行中94行と取引関係を構築
- 融資案件実績: 地方銀行招致で累計5,408億円(2025年9月時点)
- 特徴: ストラクチャードファイナンスやサステナブルファイナンスに強み
「第4のメガバンク構想」の中核銀行として、地域金融機関との協業を通じて地方創生に貢献しています。
クリーンエネルギー専用船へのファイナンスなど、環境・社会課題の解決に資するプロジェクトへも積極的に投融資を実施しています。
海外事業・証券投資
海外事業では、アジアパシフィック地域をメインターゲットに、小口ファイナンスビジネスを展開しています。
- 主要拠点: ニュージーランドでノンバンク業務を展開
- 事業内容: 個人向けオートローン、法人向け資産担保ファイナンス
- 特徴: SBIグループとの連携によるノンオーガニック投資
証券投資では、リスク管理・運営態勢を高度化させながら、投資対象及び金額を拡大しています。
今後も、SBIグループのデジタル生態系を活用し、ステーブルコインやトークン化預金など次世代金融サービスの展開を進めていく計画です。

SBIグループの企業生態系を活用した金融サービスは、従来の銀行の枠を超えた革新的な取り組みなんだワン!
直近IPOの初値予想と騰落結果
直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
| 企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
|---|---|---|---|
| ハンワホームズ | 11/17 | B(1倍~1.3倍未満) | 1.10倍 |
| クラシコ | 11/5 | S(1.7倍以上) | 2.35倍 |
| NE | 11/4 | S(1.7倍以上) | 1.03倍 |
| インフキュリオン | 10/24 | C(1.0倍~1.3倍未満) | 0.93倍 |
| サイバーソリューションズ | 10/23 | A(1.7倍以上) | 1.39倍 |
最近のIPOは初値が公開価格を上回る銘柄が多く、全体的に初値騰落は良好です。
一方で一部は公開価格割れもあり、選別しないと騰落率のブレが大きい相場になっています。



