・三菱UFJの株価が安いのはなぜ?
・他のメガバンクと比較した強みや弱みは?
・今後の株価や配当はどうなるの?
このようなお悩みを解決します。
🔰かぶリッジの結論
- 三菱UFJは4つの理由から株価が安くなっている!
- メガバンクの中で唯一純利益1兆円超えだが、EPSが低いという弱みもある
- 三菱UFJの今後の株価を占うのは日銀の金融政策!
三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、三菱UFJ)は、三菱UFJ銀行などを傘下に置く、言わずと知れた日本を代表する金融グループです。
三菱UFJは巨大な企業であるにもかかわらず、「株価が安い」と言われることがあります。
実際に株価が安いと言われる理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
そこで今回は、三菱UFJの株価が安いと言われる理由や三菱UFJの株価・配当の今後についてわかりやすく解説していきます。
また、最新の決算をアナリスト目線でも解説しています。
執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
監修者:森本 章
1990年 関西大学法学部卒業、三洋証券(株)へ入社。1998年 極東証券(株)へ入社。
(株)極東証券経済研究所では20年超にわたり金融、自動車、ソフトウエア、ゲーム・アミューズメントなどを担当。
23年4月 (株)インベストメントブリッジへ入社し、アナリストとして幅広い企業を担当。
日本証券アナリスト協会 認定アナリスト。国際公認投資アナリスト。
X(旧Twitter):@morizo31592
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三菱UFJの株価はなぜ安い?理由4つを解説
💡このパートの要約
三菱UFJの株価が安い理由は…
- 日銀によるマイナス金利の導入により収益性が悪化
- ドイツ銀行の経営危機による信用不安が日本の銀行株に影響
- コロナ禍における子会社の株価下落による特別損失の計上
- ネット銀行や流通系銀行という新たな競合の台頭
三菱UFJはその収益の半分近くを銀行領域が占めています。
そのため銀行を取り巻く状況により、三菱UFJの株価は大きく変動するのが事実です。
ここで、三菱UFJの株価推移を見てみましょう。
2023年から2024年にかけては上昇基調ですが、株価が大きく下落している箇所が複数あることがわかります。
何が原因だったのかな?
ここからは、三菱UFJの株価が安くなってしまった理由を4つご紹介します。
日銀によるマイナス金利の導入
三菱UFJのみならず、多くの銀行の株安を招いたのが、2016年1月に日銀が発表したマイナス金利の導入です。
マイナス金利政策下では銀行の金利も低くせざるを得ず、利益率や業績が悪化します。
この政策により、日本の銀行株は軒並み株安となりました。
ここで、マイナス金利政策発表前後の三菱UFJの株価推移を見ていきましょう。
マイナス金利の導入を発表した2016年1月29日から株価は下落し続けています。
発表前は628円だった同行の株価も、446円ほどになり、発表前後で180円ほど下落しました。
マイナス金利導入の影響を受けた最初の決算である2017年3月期通期決算では、前期比で減益となっています。
理由の一つに、国内預貸金収益や債権利息の減少を挙げており、マイナス金利の影響を少なからず受けていることが分かります。
マイナス金利政策は、銀行の収益に大きな影響を与えていたんだね…
ドイツ銀行の経営危機による世界的な信用不安
ドイツ銀行の経営危機による信用不安も、三菱UFJの株価に影響を及ぼしました。
ドイツ銀行とは、ドイツのGDPの半分に匹敵する資産を持つドイツ最大の市中銀行です。
2016年、そのドイツ銀行の経営危機問題が報じられました。
内容は、前年度の赤字問題や大規模なリストラ、米司法省との訴訟費用など様々です。
これによりドイツ国内から信用不安の声が高まりました。
この影響はドイツだけにとどまらず、欧州や世界中に広がり、日本の銀行株も下落することとなったのです。
世界の金融機関の動きにも影響されるから注意しておくワン!
コロナショックと特別損失の計上
2020年3月31日、同行は2020年3月期の通期決算において特別損失を計上すると発表しました。
特別損失は何が原因だったのかな?
特別損失を計上することとなった要因には、新型コロナウイルスによる世界的な株安の影響があります。
同行は、2013年12月にタイのアユタヤ銀行を、2019年4月にインドネシアのダナモン銀行をそれぞれ子会社化していました。
しかし、これら銀行の株価がコロナショックにより買収当時の50%以下になってしまったのです。
これにより、三菱UFJは価値の目減り分として約3,600億円を損失計上しました。
例としてインドネシアのダナモン銀行(BDMN)の株価を見ていきましょう。
子会社化をした当時の株価が8,900ルピア(日本円で約86円)だったのに対し、特別損失計上の発表時には約2,000ルピア(日本円で約20円)になっています。
相当下落しているね!
世界的なコロナショックが三菱UFJ自体に影響を与えたのはもちろん、その影響は子会社にも及んでいたのです。
ネット銀行・流通系銀行の台頭
近年、ネット銀行や流通系銀行が台頭してきていることも株価が安くなっている要因と考えられます。
ネット銀行とは、SBI新生銀行や楽天銀行など、店舗やATMを持たずにインターネット上でほぼすべての取引が行える銀行です。
流通系銀行とは、セブン銀行やイオン銀行など、コンビニや商業施設にATMを置き、決済サービスを行う銀行です。
ネット銀行は三菱UFJなどの一般的な銀行と比較して、手数料の安さや預金金利の高さで優位に立っています。
このネット銀行の優位性は、ネット銀行が店舗や窓口を必要としないことで実現されています。
店舗や窓口がないことで固定費がかからず、その分サービスに資金を回せるワン!
また、流通系銀行も特定の状況下において適切に差別化を図ることができています。
例えば、イオン銀行は主にイオンやイオン系列のスーパーマーケット内にATMを構えている銀行です。
イオン銀行の口座を持つことでお得に買い物ができるサービスもあり、イオンを利用する人にとって便利なサービスを提供しています。
このような一般的な銀行とは異なる強みを持ったネット銀行や流通系銀行が台頭してきているということは、三菱UFJにとっては競合が増えてきていることを意味します。
三菱UFJの事業内容・業績
💡このパートの要約
- 三菱UFJの事業は銀行業務、信託業務、証券業務、クレジットカード・コンシューマーファイナンス業務に領域が分かれる
- 当期純利益は直近3年間で連続して1兆円を超える
25/3期も2Q時点で1兆円超えを達成 - 多様な収益源と海外収益比率の高さを強みとする
三菱UFJは正式には「三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)」という名称であり、銀行以外にも信託や証券、消費者金融など様々な企業を束ねている総合的な金融グループです。
そんな三菱UFJを構成する中心企業にはどのようなものがあるのでしょうか。
事業内容
事業内容について詳しく知りたいな。
三菱UFJでは、以下4つの事業を運営しています。
銀行業務
銀行業務の中心は三菱UFJ銀行が担っています。
三菱UFJ銀行の純利益は三菱UFJフィナンシャルグループの6割近くを占めており、グループの中でも最も重要な位置づけにある企業です。
また、子会社としてタイのアユタヤ銀行とインドネシアのダナモン銀行を有しており、アジアの資金需要も開拓しています。
信託業務
信託業務は三菱UFJ信託銀行や三菱UFJアセットマネジメント(旧名称:三菱UFJ国際投信)などが担っています。
また、三菱UFJ信託銀行の傘下には、オーストラリアの資産運用会社9社からなるファースト・センティア・インベスターズや、ファンド管理にかかわるソリューションを提供するMUFGインベスターサービスがあります。
証券業務
証券業務では、三菱UFJ証券ホールディングス株式会社が中間持株会社となり、三菱UFJモルガン・スタンレー証券やauカブコム証券などでグループを形成しています。
クレジットカード・コンシューマーファイナンス業務
クレジットカード・コンシューマーファイナンス業務は、クレジットカードでは三菱UFJニコス、コンシューマーファイナンスではアコムがそれぞれ担っています。
業績
業績はどうだったのかな?
三菱UFJの2023年度(2024年3月期)の当期純利益は、前期比+33.5%と大幅な上昇を見せました。
2018年度 (2019年3月期) | 2019年度 (2020年3月期) | 2020年度 (2021年3月期) | 2021年度 (2022年3月期) | 2022年度 (2023年3月期) | 2023年度 (2024年3月期) | |
---|---|---|---|---|---|---|
連結業務粗利益 | 37,257 | 39,863 | 39,209 | 39,640 | 45,030 | 47,325 |
営業費(▲) | 26,471 | 28,018 | 26,725 | 27,472 | 29,087 | 28,887 |
連結業務純益 | 10,785 | 11,844 | 12,484 | 12,167 | 15,942 | 18,437 |
経常利益 | 13,480 | 12,357 | 10,536 | 15,376 | 10,207 | 21,279 |
当期純利益 | 8,726 | 5,281 | 7,770 | 11,308 | 11,164 | 14,907 |
同行HPよりかぶリッジ作成。
経常利益は直近6年間で1兆円を超えており、大きな利益創出力を有しています。
当期純利益を見ると過去3年間は1兆円を超えており、大きな損失がなく推移していることも特徴的です。
2020年3月期の純利益の落ち込みはどうして?
株安の理由でも触れたように、2020年3月期は子会社の株価下落による特別損失約3,600億円を計上したためです。
業績に反映され一時は純利益が落ち込みましたが、その後回復を見せています。
同行の収益の強みとして、銀行のみに偏らない多様な収益源と海外収益比率の高さがあります。
銀行業や日本市場だけに留まらず、様々な事業や国に収益源を拡げています。
環境の変化に応じて事業領域を拡大しているワン!
2024年度上期決算まとめ
三菱UFJは2024年11月14日、2024年度(2025年3月期)の上期決算を発表しました。
25年3月期第2四半期累計の連結最終利益は、前年同期比+35.7%の1兆2,581億円に拡大。
これに伴い、通期の連結最終利益の予想を、1兆7,500億円に16.7%上方修正することを発表しました(従来予想は1兆5,000億円)。
2期連続の過去最高益をさらに更新する見通しです。
また業績が好調であるため、25/3期の年間配当を10円増額し、60円にする増配も発表しました。
2Q時点で、最終利益が1兆円を突破したんだね!
アナリストのポイント
監修者:森本 章
1990年 関西大学法学部卒業、三洋証券(株)へ入社。1998年 極東証券(株)へ入社。
(株)極東証券経済研究所では20年超にわたり金融、自動車、ソフトウエア、ゲーム・アミューズメントなどを担当。
23年4月 (株)インベストメントブリッジへ入社し、アナリストとして幅広い企業を担当。
日本証券アナリスト協会 認定アナリスト。国際公認投資アナリスト。
X(旧Twitter):@morizo31592
好決算なのに株価が大きく上がらなかった理由は、期待されすぎていたことが要因でしょう。
上方修正と増配という好決算となりましたが、三菱UFJの株価は前日比+1.45%と伸び悩みました。
一方、同じくメガバンクの一角であるみずほフィナンシャルグループ(8411)は25/3期2Qの好決算を踏まえ、前日比+6.63%と大きく躍進。
三菱UFJの株価が伸び悩んだ理由の1つに、最大手として期待感が高まっており、マーケットの期待以上を出せなかったことが考えられます。
メガバンクの中では唯一PBR1倍を超えており、期待が高まっていただけに、上方修正や自社株買いの数値が物足りないとの見方が広がったのでしょう。
ただ、12月には利上げが行われると見込まれており、引き続き大きな増収につながる可能性は高いです。
今後も利上げ観測が続くようであれば、株価の上昇はかなり期待できるでしょう。
まずは年初来高値の更新に注目が集まります。
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メガバンク3行を比較!三菱UFJの強みと弱みは?
💡このパートの要約
- 三菱UFJはメガバンクの中で唯一純利益が1兆円を超えている
- 配当利回りは4%未満だが、25/3期2Qにも増配するなど安定した配当を実施
- 発行済み株式数が多いため、EPSがメガバンクの中で一番低い
メガバンク他2行と比較して、三菱UFJの強みや弱みを見ていきましょう。
大きく以下の3つの特徴が挙げられます。
唯一の純利益1兆円超えを達成する規模の大きさ
三菱UFJの強みとして、メガバンクと比較した時に際立つ企業規模の大きさがあります。
メガバンク3行の2024年3月期の通期決算を見てみましょう。
三菱UFJ | 三井住友 | みずほ | |
---|---|---|---|
経常利益 | 2,127,958 | 1,466,128 | 914,047 |
当期純利益 | 1,490,781 | 962,946 | 678,993 |
※各行の2024年3月期通期決算短信よりかぶリッジ作成。
三菱UFJはメガバンクの中で唯一純利益が1兆円を超えており、その規模の大きさが伺えます。
2022年3月期より当期純利益1兆円超えを維持しており、安定した業績も魅力的です。
2024年3月期通期決算では、当初の計画であった1兆3,000億円を超える、当期純利益1兆4,907億円を達成し、前期比では33.5%増となりました。
3期連続の当期純利益1兆円超えを達成したね!
安定した配当を実施
三菱UFJをはじめとするメガバンクはどれも非減配銘柄であり、安定した配当を実施し続けていることで有名です。
3行とも直近10年ほどを見ても1度も減配をしないどころか年々増配傾向にあります。
三菱UFJの配当は他の銀行と違うのかな?
他のメガバンクと比較してみましょう。
配当利回り(予想) | |
---|---|
三菱UFJ | 3.33% |
三井住友 | 3.32% |
みずほ | 3.68% |
※株価は2024年11月14日の終値
三菱UFJの配当利回りは3.33%と、一般的に高配当と言われる4%を下回っています。
2024年11月現在、メガバンク3行全てで配当利回りが4%を下回っており、高配当と言えるかには疑問が残ります。
しかし、業績好調に伴って、積極的に増配を行っている点は魅力的と言えるでしょう。
配当狙いの投資をするにはもってこいの銘柄だね!
発行済み株式数が多くEPSが低い
他のメガバンクに比べてEPSが低いことも特徴です。
EPSとは1株あたりの当期純利益のことで、企業の収益力や成長性を表しています。
計算式:EPS = 当期純利益 ÷ 発行済み株式数
一般的に、EPSが低いと株価は安くなる傾向にあることを覚えておきましょう。
それでは、各行の発行済み株式数とEPSを比較してみます。
三菱UFJ | 三井住友 | みずほ | |
---|---|---|---|
発行済み株式数 | 12,337,710,920株 | 3,924,531,558株 | 2,539,249,894株 |
EPS | 107.69 | 184.77 | 223.35 |
当期純利益ではメガバンクの中で最大規模であった三菱UFJですが、EPSだと他行より圧倒的に低い水準となっています。
この要因として、発行済株式数の多さがあります。
同行の発行済株式数は日本電信電話(NTT)、ソフトバンク、トヨタ自動車に次ぐ日本4位となっており、その発行済み株式数の多さがゆえにEPSが低く出てしまっています。
三菱UFJの株価や配当は今後どうなる?将来性や見通しを分析
💡このパートの要約
- マイナス金利政策解除も依然低金利は続く
- YCCの撤廃により金利上昇の機運高まる
- 2024年度も増配を決定!配当性向40%を目指す
三菱UFJの今後はどうなっていくでしょうか。
株価の推移を見ながら、将来性や今後の見通しを分析していきます。
株価の推移
三菱UFJの株価は今までどのように推移してきたのかな?
三菱UFJの株価推移と上昇・下落要因についてチャートと共に見ていきましょう。
この記事前半のおさらいだワン!
まず、2016年1月に日銀がマイナス金利を導入したことにより、銀行業務の収益率が悪化し業績も悪化しました。
この政策により、銀行株は軒並み株安となりました。
さらに2016年は、ドイツ銀行の経営危機問題が報じられた年でもあります。
これにより銀行への信用不安が世界中に広がり、日本の銀行株も下落しました。
2020年には新型コロナの拡大のほか、3月には2020年3月期通期決算において特別損失を計上すると発表し、株安に。
その後徐々に回復し、日経平均の上昇および後述するマイナス金利政策の解除に伴い、株価は上がってきています。
銀行株は日本国債10年物利回りにもかなり連動するので、そちらの動向も非常に重要です。
マイナス金利政策解除も依然低金利は続く
2024年3月19日、日銀はそれまで続いていたマイナス金利政策の解除を決定しました。
これにより銀行が金利を高く設定することができ、収益性が改善することが予想されます。
金融機関が短期的な資金の過不足を調整する取引を行うコール市場では、マイナス金利政策下にはマイナスで推移していた金利が、発表後にプラスに転じました。
早速金融政策の影響が出始めているね!
マイナス金利政策は解除されましたが、現在の政策金利は0.25%とまだまだ低金利であることには変わりません。
ただし、12月に開かれる日銀の金融政策決定会合にて追加の利上げが行われるとの期待もあるため、依然として株価上昇の傾向は続くことが予想されます。
以下の決算説明資料からも分かる通り、利上げが業績に与える影響は絶大です。
今後の金融政策決定会合での金利の動向に注目だワン!
YCCの撤廃は追い風となるか
マイナス金利政策解除と同時期に、日銀はYCC(イールドカーブ・コントロール)の撤廃も決定しました。
YCC(イールドカーブ・コントロール)とは日銀の長短金利操作の金融政策のことです。
短期で政策金利を、長期で国債の金利を操作することで景気を刺激することを目的として実施されました。
国債の金利をある一定の範囲内にコントロールすることで、企業が借り入れた負債の金利などを抑制する方向へ誘導するものです。
これにより貸出業務での金利を高めることができ、収益性の改善につながるとの見方が出ています。
また、将来的な利上げも想定されやすくなり、銀行の株価上昇に追い風となる可能性があるのです。
今後の利上げ発表に期待だね!
2024年度も増配を決定!配当性向40%を目指す
2024年3月期第2四半期の決算で発表されたように、2025年3月期の予想純利益は1兆7,500億円、予想年間配当の60円が実現すると、配当性向は40%となる見通しです。
三菱UFJは配当の方針として、「2024年度(2025年3月期)までに配当性向40%への累進的な引き上げを目指す」としていました。
この方針の達成のために同行は配当を年々増やしており、25/3期2Qの増配によって達成する見込みになります。
ここで、直近6年間の1株あたり年間配当金を見てみましょう。
年間 | 中間 | 期末 | |
---|---|---|---|
2025年3月期 | 60円(予想) | 25円 | 35円(予想) |
2024年3月期 | 41円 | 20.5円 | 20.5円 |
2023年3月期 | 32円 | 16円 | 16円 |
2022年3月期 | 28円 | 13.5円 | 14.5円 |
2021年3月期 | 25円 | 12.5円 | 12.5円 |
2020年3月期 | 25円 | 12.5円 | 12.5円 |
しっかりと増配してきているね!
また、同行は非減配銘柄ということで、直近10年を見ても1度も減配をしていない、安定した配当を受け取れる企業となっています。
これらが投資家にとって魅力的に映ることで、株価が上昇していくことが期待されます。
今期の三菱UFJの業績にも注目だワン!
【まとめ】三菱UFJの株価が安い理由
三菱UFJの株価が安い理由について、よくわかったよ!
最後にこの記事の重要なポイントをまとめます。
🔰かぶリッジの結論
- 三菱UFJは4つの理由から株価が安くなっている!
- メガバンクの中で唯一純利益1兆円超えだが、EPSが低いという弱みもある
- 三菱UFJの今後の株価を占うのは日銀の金融政策!
三菱UFJの株価は日銀の金融政策や特別損失の計上といった要因で安くなっていました。
ただし、近年の好調な業績や増配計画、日銀の利上げ期待の高まりにより同行の株は上昇していくことが予想されます。
日銀の政策等によっては株価に大きな変動が生じることから、今後も三菱UFJとそれを取り巻く環境を注視していきましょう。