今回はIPO企業の中から、 4月22日に東証グロースに上場予定のデジタルグリッド株式会社(350A) をご紹介します。
デジタルグリッド株式会社は、 電力及び環境価値取引プラットフォーム『DGP(デジタルグリッドプラットフォーム)』の運営、分散型電源のアグリゲーションサービス及び脱炭素関連学習コンテンツの提供を行う企業です。
想定時価総額は282.6億円で、電気・ガス業のIPOとなっています。
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この記事の監修者

執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
デジタルグリッドのIPO基本情報
ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 4月22日(火) |
---|---|
かぶリッジ独自の初値予想 | D(1.0倍未満) ※想定価格の4,570円未満 |
企業Webサイト | https://www.digitalgrid.com/ |
取り扱い証券 | 大和証券(主)、みずほ証券、SMBC日興証券、SBI証券、東海東京証券 など |

主幹事は大和証券だよ!
デジタルグリッドのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 4,570円 |
---|---|
仮条件 | 4月4日(金)発表予定 |
ブックビルディング期間 | 4月7日(月)~4月11日(金) |
当選発表日 | 4月14日(月) |
公開価格 | 4月14日(月)発表予定 |
申込期間 | 4月15日(火)~4月18日(金) |
上場日 | 4月22日(火) |
初値 | 4月22日(火)発表予定 |



まずは仮条件がどうなるか注目だよ。


デジタルグリッドのIPO初値予想


想定時価総額282.6億円、吸収金額96億円の中型案件です。
売上高成長率は107.8%、経常利益率も35.7%と業績面の成長性が際立っています。
一方、公募割合が13.7%と低く、またVC保有比率が13.53%と一定の売り圧力が懸念されます。
さらに、直近の日経平均リターンが-3.63%とマーケット環境がやや厳しい点もネガティブ要因となります。
これらの点から、IPO評価: D(予想レンジ1.0倍未満=4,570円未満)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
ちなみに
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
デジタルグリッドの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
大和証券(主) | % | 株 |
みずほ証券 | % | 株 |
SMBC日興証券 | % | 株 |
SBI証券 | % | 株 |
東海東京証券 | % | 株 |
楽天証券 | % | 株 |
松井証券 | % | 株 |
マネックス証券 | % | 株 |
岡三証券 | % | 株 |
極東証券 | % | 株 |
丸三証券 | % | 株 |
水戸証券 | % | 株 |
当選しやすい証券会社ランキング



なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
SBI証券 | マネックス証券 | 楽天証券 | SMBC日興証券 | 松井証券 | 岡三証券 | |
---|---|---|---|---|---|---|
取扱数 | 76 | 50 | 54 | 52 | 55 | 49 |
主幹事数 | 11 | 0 | 0 | 22 | 0 | 0 |
抽選方法 | 完全平等抽選: 60% IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30% 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10% | 完全平等抽選 | 完全平等抽選 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 取引実績に応じて優遇抽選 |
事前入金 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | 不要 | 不要 |
詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |



松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!


大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の株式会社東芝は、同社の経営に大きく関与している主要株主の一つです。
東芝とデジタルグリッドは、新しいビジネスを生み出すために共創プロジェクトを立ち上げています。
また、第2位のWiL Fund II L.P.は海外の投資ファンドです。
株主名 | 比率 |
---|---|
(株)東芝 | 11.27% |
WiL Fund II L.P. | 9.02% |
豊田 祐介 | 7.70% |
三菱商事(株) | 4.65% |
フーバー・インベストメント(株) | 4.51% |
(株)FD | 4.51% |
近清 拓馬 | 4.24% |
合同会社OTS | 3.38% |
東急不動産(株) | 3.38% |
嶋田 剛久 | 3.27% |
川崎重工業(株) | 2.25% |



主要株主には大手企業が名を連ねているね!
デジタルグリッドの業績情報




決算期 | 2021年7月 | 2022年7月 | 2023年7月 | 2024年7月 |
---|---|---|---|---|
売上高 | 176 | 1,210 | 1,691 | 3,515 |
成長率 | ー | +587.5% | +39.8% | +107.9% |
経常利益 | -42 | 36 | 443 | 1,253 |
成長率 | ー | ー | +1,130.6% | +182.8% |
経常利益率 | ー | 3.0% | 26.2% | 35.6% |
当期純利益 | -124 | 26 | 657 | 972 |
成長率 | ー | ー | +2,426.9% | +47.9% |
EPS | -24.7 | 4.6 | 110.7 | 163.9 |
BPS | -310.9 | -270.4 | -159.7 | 4.1 |
※2025年2月12日付で普通株式1株につき10株の割合で株式分割を実施。EPS、BPSは2021年7月期期首に株式分割が行われたと仮定して算出。
同社の電力PF事業では、電力取引システム(DGP)の取引量が堅調に拡大し、単月黒字を達成しました。
再エネPF事業では、バーチャルPPAの先駆的導入やFIT非化石証書の取引拡大により、売上・利益ともに成長を実現しました。
また、新規事業として調整力事業や脱炭素教育事業にも着手しました。
結果として、売上高は3,515百万円(前年同期比107.9%増)、経常利益は1,253百万円(前年同期比182.8%増)となりました。
デジタルグリッドの事業内容
デジタルグリッドは、最先端のデジタル技術を駆使して、電力取引の革新と再生可能エネルギーの普及に貢献する企業です。
独自のデジタルグリッドプラットフォーム(DGP)を中心に、柔軟かつ効率的なエネルギー取引システムを提供し、持続可能なエネルギー社会の実現を目指しています。
同社は、以下の3つのセグメントに分かれた事業を展開しています。
電力PF事業


電力PF事業では、デジタルグリッドプラットフォーム(DGP)を活用した革新的な電力取引システムを提供しています。
発電家と需要家を直接マッチングすることで、従来の煩雑なプロセスを大幅に効率化。
主な特徴は以下の通りです。
- 高いカスタマイズ性とユーザーフレンドリーなシステム設計
- 東京大学との共同開発による先進的なAIアルゴリズム搭載で需給管理を自動化
- 取引電力量に応じた手数料収入モデルにより、安定した収益基盤を構築
再エネPF事業
再エネPF事業は、再生可能エネルギーの有効活用を促進するプラットフォームとして、FIT制度や非FIT電源に対応した取引システムを展開しています。
環境保全とコスト効率の両立を目指し、以下の取り組みを進めています。
- 再生可能エネルギー証書の代理調達サービスを提供し、エネルギーの透明性を向上
- 政府目標に沿った再エネ比率の拡大に貢献する、柔軟な電力取引形態の実現
- 企業の脱炭素化を支援するための最適なエネルギー調達ソリューションの提供
その他事業
その他事業では、調整力事業および脱炭素教育事業を通じて、エネルギー市場の安定性と人材育成に取り組んでいます。
具体的には以下の通りです。
- 蓄電池のアグリゲーションや運用サービスにより、需給調整市場への柔軟な対応を実現
- オンライン学習コンテンツ「GX navi」を通じた、企業向けの実践型脱炭素教育の提供
- 新たな収益源の確立と事業拡大に向けた多角的なアプローチ
デジタルグリッドは、これらの事業を通じ、技術革新と柔軟な経営戦略により、持続可能なエネルギー社会の構築に向けたリーディングカンパニーとして成長を続けています。
直近IPOの初値予想と騰落結果
直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
メディックス | 3/19 | D(1.0倍未満) | 0.95倍 |
JX金属 | 3/19 | C(1.0倍~1.3倍未満) | 1.03倍 |
TalentX | 3/18 | C(1.0倍~1.3倍未満) | 1.37倍 |
TENTIAL | 2/28 | C(1.0倍~1.3倍未満) | 1.30倍 |
ブッキングリゾート | 2/21 | C(1.0倍~1.3倍未満) | 1.25倍 |
直近のIPO市況では、TalentXやTENTIALのように1.3倍以上の初値を付けた銘柄もあり、市場の選別意識が働いていることがうかがえます。
一方で、上場時期が重なってテーマ性のある銘柄に資金が集中したことで、メディックスは初値騰落率が1倍を割ってしまっています。
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