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ダイナミックマッププラットフォーム(336A)のIPO初値予想と上場概要紹介

ダイナミックマッププラットフォーム アイキャッチ

今回はIPO企業の中から、3月27日に東証グロースに上場したのダイナミックマッププラットフォーム(336A)をご紹介します。(同日は「ZenmuTech」が上場しました)

ダイナミックマッププラットフォームは、高精度3次元地図データ(HDマップ)の生成・販売および、HDマップ関連技術を用いた高精度位置情報・ソリューションの提供を行う企業です。

想定時価総額は261.7億円で、情報・通信業のIPOとなっています。

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この記事の監修者
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執筆:かぶリッジ編集部

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目次

ダイナミックマッププラットフォームのIPO基本情報

ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。

上場日3月27日(木)
かぶリッジ独自の初値予想B(1.3倍以上1.5倍未満)
※想定価格1,130円から、1,469円~1,694円
企業Webサイトhttps://www.dynamic-maps.co.jp/
取り扱い証券SMBC日興証券(主)、大和証券、みずほ証券、SBI証券など

主幹事はSMBC日興証券だよ!

ダイナミックマッププラットフォームのIPO日程と価格

IPOの日程と価格は次のようになっています。

※発表次第更新しています。

想定価格1,130円
仮条件1,130円~1,200円
ブックビルディング期間3月11日(火)~3月17日(月)
当選発表日3月19日(水)
公開価格1,200円
申込期間3月19日(水)~3月25日(火)
上場日3月27日(木)
初値1,530

初値は公開価格の1,200円を上回ったよ!

ダイナミックマッププラットフォームのIPO初値予想

ダイナミックマッププラットフォーム IPO評価

プラス面では、高精度3次元地図データの生成・販売や、データの活用など魅力的な事業を行っている点が挙げられます。

また、公募比率が高いこともプラスに働きます。

一方で、吸収金額が大きく、直近の上場予定企業が多いことはマイナス面です。

また、業績では、赤字が続いており、縮小傾向にはあるものの業績予想が発表されていないので、今後赤字縮小が続くかどうかはわかりません。

これらの点から、IPO評価: B(予想レンジ1.3倍以上1.5倍未満=1,469円~1,694円)と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

初値予想アンケート

想定価格:1,130

IPO初値予想

投票は終了しました。ご回答ありがとうございます!

詳しい評価項目を知りたい方はこちら
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

ちなみに

初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。

また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。

ダイナミックマッププラットフォームの主幹事・幹事証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。

証券会社名割当率割当株数
SMBC日興証券(主幹事)84.36%6,237,700株
大和証券7.39%546,500株
みずほ証券2.61%192,900株
SBI証券2.35%173,600株
野村證券1.74%128,600株
岩井コスモ証券0.26%19,200株
マネックス証券0.26%19,200株
楽天証券0.26%19,200株
松井証券0.26%19,200株
岡三証券0.26%19,200株
あかつき証券0.26%19,200株

当選しやすい証券会社ランキング

なかなかIPOが当選しないな…

この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。

IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。

以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。

スクロールできます
SBI証券マネックス証券楽天証券SMBC日興証券松井証券岡三証券
取扱数765054525549
主幹事数11002200

抽選方法
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
完全平等抽選完全平等抽選完全平等抽選: 10%
ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て
配分予定数量の70%以上を抽選取引実績に応じて優遇抽選
事前入金必要必要必要必要不要不要
詳細公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
※取扱数、主幹事数は2024年のデータ

松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!

大株主情報

大株主の状況は以下の通りです。

また筆頭株主の株式会社INCJ(イノベーション・ネットワーク・コーポレーション・オブ・ジャパン)は、2009年に設立された日本の官民ファンドです。

株主名比率
(株)INCJ40.88%
(株)海外交通・都市開発事業支援機構16.09%
三菱電機(株)7.21%
三菱HCキャピタル(株)4.62%
三井物産(株)3.29%
吉村 修一(社長)2.64%
SBI4&5投資事業有限責任組合2.35%
(株)ゼンリン2.22%
(株)パスコ2.22%
アイサンテクノロジー(株)1.85%
上位10名を記載

第2位の株式会社海外交通・都市開発事業支援機構は、官民共同のファンドで、日本企業の海外における交通事業や都市開発事業への参入を支援しているよ!

ダイナミックマッププラットフォームの業績情報

ダイナミックマッププラットフォーム 業績
ダイナミックマッププラットフォーム 業績2

EPSは左軸、BPSは右軸
スクロールできます
決算期2020年3月2021年3月2022年3月2023年3月2024年3月
売上高5425626013,6815,567
成長率+3.7%+6.9%+512.5%+51.2%
経常利益-1,764-1,611-1,792-3,453-2,490
成長率
経常利益率
当期純利益-1,763-1,613-19,848-4,117-4,049
成長率
EPS-135.7-119.2-1,388.9-272.0-168.9
BPS1,502.41,390.7183.8572.4403.4
目論見書を元に、かぶリッジ作成
※2023年3月期より連結決算へ移行。
※2023年2月25日付で普通株式1株につき50株の割合で株式分割を実施。2020年3月期期首において株式分割が行われたと仮定して算定。

ダイナミックマッププラットフォームの売上高は 、2020年の542百万円から2024年の1,651百万円へと約3倍に増加しました。

特に2023年(1,343百万円)から2024年(1,651百万円)にかけても順調に伸びており、同社の事業が成長軌道に乗っていることがうかがえます。

一方で、売上高の増加に対して、経常利益および当期純利益は依然として 赤字が継続しています。

  • 経常利益は2020年の△1,764百万円から2024年の△1,373百万円へと赤字幅が縮小しており、事業の採算性は徐々に改善
  • 当期純利益については、2022年に△19,848百万円という大幅な赤字を計上したが、2023年には△4,740百万円、2024年には△3,178百万円と赤字幅を縮小

特に2022年の大幅な赤字は、特別損失の計上や事業投資による影響が考えられます。

ただし、2023年以降は損失が縮小しており、事業の収益性改善に向けた動きが見られます。

ダイナミックマッププラットフォームの売上高は順調に成長しており、市場の拡大や新規顧客の獲得が進んでいることが示唆されます。

一方で、経常利益および当期純利益の赤字幅は縮小傾向にあるものの、依然として黒字化には至っていません。

さらに、EPSやBPSの低下は財務面での課題を示しており、特に2022年の大幅な赤字がその要因となっています。

今後の成長戦略として、売上拡大とともに収益性の向上・コスト削減による黒字化の実現が求められるそうだね!

ダイナミックマッププラットフォームの事業内容

ダイナミックマッププラットフォームは、高精度3次元データを活用した地図プラットフォームを提供する企業です。

自動運転や先進運転支援システム(ADAS)、インフラ管理、物流、観光、防災など、多様な分野での活用を目指しています。

高精度3Dマップを活用したデジタルインフラの整備を通じて、世界的に事業を展開しているワン!

同社の取り扱う製品・ソリューションの特徴をくわしく見ていきましょう。

自動車向けHDマップ(オートモーティブビジネス)

  • 自動運転やADAS向けの高精度3次元データの提供
  • 自己位置推定(地図照合)や周辺車両認識のための高精度地図を構築
  • 大手自動車メーカー(トヨタ、ホンダ、日産、GMなど)との取引実績
  • 世界150万km以上の高精度3次元データカバレッジ(2025年1月末時点)

自動運転や先進運転支援システム向けにHDマップを生成・販売しており、自動車メーカー等から指定される地図カバレッジ・仕様に基づくHDマップの整備・更新を受注することが、主な収益源となっています。

同社の生成する自動車向けHDマップは、衛星測位、計測、図化(3Dモデル化)、統合等の高い技術力が用いられ、従来の一般的な地図データよりも高精度に位置情報の把握が可能。

ダイナミックマッププラットフォーム事業内容1
目論見書より

先読み情報、センサー補完、高精度自己位置推定(地図照合)という3つの機能をもち、高度かつ安全な自動運転の実現に寄与できることが特徴です。

このHDマップはトヨタ自動車のレクサス、日産自動車のアリアやセレナをはじめとした、国内トップクラスの知名度や売り上げを誇る車種に採用されています。

3Dデータビジネス

  • 高精度3次元データの多用途展開
  • 事故調査:道路状況の再現データを可視化・計測
  • インフラ管理:道路や橋梁の寸法計測、形状確認

同社は高精度3次元データを活用して、自動運転及び先進運転支援システム用途以外でのソリューション提供も行っています。

高精度3次元データは日本のみならず、北米・欧州・韓国・中東でも計測しており、その膨大なデータを繋ぎ合わせた形で提供され、事故調査インフラ管理などに活用。

今後進展が見込まれる産業のデジタル化・効率化に大きく貢献することが期待されます。

そして3Dデータビジネスのさらなる拡大に向け、国内の政府・各自治体・企業等とのプロジェクト参画や開発にも積極的に取り組んでいます。

その他にも以下のような、社会課題解決に向けた取り組みを行っていることに注目です。

社会課題解決に向けた技術開発

  • エンターテインメント:HDマップを活用したMR(複合現実)
  • 除雪支援システム:雪に覆われた障害物を3Dで可視化し、除雪作業を支援
  • 空港・港湾の運航ガイダンス:航空機の離発着に応じた車両誘導
  • 脱炭素支援:トラックの燃費最適化をガイダンス
ダイナミックマッププラットフォーム 事業内容
目論見書より引用

デジタルマップ市場規模は拡大が続いているから、今後のさらなる成長が楽しみだね!

直近IPOの初値予想と騰落結果

直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。

スクロールできます
企業名上場日初値予想初値騰落結果
TENTIAL2/28C(1.0倍~1.3倍未満)1.30倍
ブッキングリゾート2/21C(1.0倍~1.3倍未満)1.25倍
フライヤー2/20B(1.3倍~1.5倍未満)1.73倍
技術継承機構2/5A(1.5倍~1.7倍未満)1.35倍
バルコス2/3C(1.0倍~1.3倍未満)1.00倍

上場時期が重なり資金が分散され、初値が伸び悩んだIPO銘柄もありました。

ですが、条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。

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