今回はIPO企業の中から、12月23日に東証グロースに上場した令和アカウンティング・ホールディングス(296A)をご紹介します。(同日は「日本オーエー研究所」が上場予定です)
令和アカウンティング・ホールディングスは、上場会社を主な対象とした経理コンサルティングやM&A支援等を行う企業です。
想定時価総額は121.6億円で、サービス業のIPOとなっています。
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この記事の監修者
監修者:曽根原 大介
上智大学 外国語学部卒業。在学中に米 San Diego State University ファイナンス学部に留学。FP3級保持。
2019年より株式会社インベストメントブリッジにて投資家向けWebサイトの運営や上場企業のIRコンサルティングを手掛け、現在は社長室 室長。
学生・新卒向けの金融教育活動も実施。日本株やアメリカ株、NISAの投信積立、仮想通貨などに7年以上投資している。
令和アカウンティング・ホールディングスのIPO基本情報
ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 12月23日(月) |
---|---|
かぶリッジ独自の初値予想 | B(1.3倍以上1.5倍未満) ※想定価格320円から、416円~479円 |
企業Webサイト | https://rw-ah.net/ |
取り扱い証券 | 大和証券(主)、SBI証券、野村証券、SMBC日興証券など |
主幹事は大和証券だよ!
令和アカウンティング・ホールディングスのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 320円 |
---|---|
仮条件 | 320~360円 |
ブックビルディング期間 | 12月6日(金)~12月12日(木) |
当選発表日 | 12月13日(金) |
公開価格 | 360円 |
申込期間 | 12月16日(月)~12月19日(木) |
上場日 | 12月23日(月) |
初値 | 521円 |
初値は公開価格を44.7%上回ったよ!
令和アカウンティング・ホールディングスのIPO初値予想
オファリングレシオが9%と低く、直近の業績が優れている点は初値にプラスの影響を及ぼすでしょう。
また、VC保有株がなく、売り圧力が弱い点もプラスの要因と言えます。
しかし、上場前後1週間での上場予定企業が12件と多いことに加えて、公募比率が17%と低いことはマイナス要因となるでしょう。
これらの点から、IPO評価: B(予想レンジ1.3倍以上1.5倍未満=416円~479円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
ちなみに
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
令和アカウンティング・ホールディングスの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
大和証券(主幹事) | 83.48% | 2,880,000株 |
SBI証券 | 6.52% | 225,000株 |
野村證券 | 5.22% | 180,000株 |
SMBC日興証券 | 0.87% | 30,000株 |
みずほ証券 | 087% | 30,000株 |
東海東京証券 | 0.43% | 15,000株 |
極東証券 | 0.43% | 15,000株 |
岡三証券 | 0.43% | 15,000株 |
マネックス証券 | 0.43% | 15,000株 |
楽天証券 | 0.43% | 15,000株 |
松井証券 | 0.43% | 15,000株 |
岩井コスモ証券 | 0.43% | 15,000株 |
当選しやすい証券会社ランキング
なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
証券会社名 | 取扱数 | 主幹事数 | 抽選方法 | 事前入金 |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | 91 | 18 | 完全平等抽選: 60% IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30% 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10% | 必要 |
楽天証券 | 59 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
SMBC日興証券 | 52 | 18 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 必要 |
松井証券 | 67 | 0 | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 不要 |
岡三証券 | 49 | 3 | 取引実績に応じて優遇抽選 | 不要 |
マネックス証券 | 51 | 6 | 完全平等抽選 | 必要 |
松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、第4位の繁野 径子氏は同社の代表取締役です。
また筆頭株主の須貝 信氏は、同社の元取締役となっています。
株主名 | 比率 |
---|---|
須貝 信 | 28.80% |
株式会社mysky | 5.33% |
須貝 舞 | 5.33% |
繁野 径子 | 5.33% |
ヤーマン株式会社 | 5.00% |
佐々木 明日美 | 4.27% |
株式会社文芸社 | 3.33% |
有限会社スコット | 2.50% |
株式会社アルタイル | 2.13% |
株式会社レグルス | 2.13% |
ヤーマン(6630)も大株主になっているね!
令和アカウンティング・ホールディングスの業績情報
決算期 | 2020年3月 | 2021年3月 | 2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 370 | 1,289 | 3,065 | 3,884 | 4,423 |
成長率 | ー | +248.4% | +137.8% | +26.7% | +13.9% |
経常利益 | 75 | 255 | 380 | 767 | 824 |
成長率 | ー | +240.0% | +49.0% | +101.8% | +7.4% |
経常利益率 | 20.3% | 19.8% | 12.4% | 19.7% | 18.6% |
当期純利益 | 69 | 171 | 269 | 327 | 574 |
成長率 | ー | +147.8% | +57.3% | +21.6% | +75.5% |
EPS | 5.9 | 5.5 | 7.2 | 8.7 | 15.3 |
BPS | 6.8 | 42.2 | 49.3 | 53.5 | 62.5 |
※2020年7月5日付で普通株式1株につき100株、2022年7月1日付で1株につき500株の割合で株式分割を実施。EPS、BPSは2020年3月期期首に株式分割が行われたと仮定して算出。
※2023年3月期より連結決算に移行。
同社は2021年3月期に税理士法人事務所の事業承継を済ませ、大幅に売上を伸ばしています。
続く2022年3月期でも、経理コンサルティング業を順調に伸ばし、売上倍増。
連結決算へ移行した直近2期の業績も好調です。
また、2025年3月期業績予想では営業利益36.4%増、経常利益31.5%増も見込んでおり、これからの伸びにも期待が持てます。
他のIPO企業と比べても業績は文句なしだね!
令和アカウンティング・ホールディングスの事業内容
令和アカウンティング・ホールディングスは、上場会社といった大企業を対象に、経理をはじめとする様々なコンサルティングサービスを提供する企業です。
企業情報に係る重要な社会インフラである経理業務の活性化やイメージアップを目標のひとつとして、経理に係るコンサルティング事業を主な業務としております。
コンサルティング事業
- コンサルティング業務(Long)
- コンサルティング業務(Short)
経理実務に関わる教育・派遣・紹介事業
- 教育事業
- 人材派遣紹介事業
それぞれ見ていきましょう。
コンサルティング業務(Long)
コンサルティング業務(Long)では大企業やREIT、医療機関やSPC等の高度な専門知識を必要とする組織体に対して経理に関わるコンサルティングサービスを提供しており、企業のコア事業となっています。
具体的な業務内容としては会計方針の策定や決算業務のサポ―ト、決算開示書類に係る作成・確認業務のアドバイザリー業務等を行っています。
コンサルティングにより、企業の経理品質を向上させていくことで、過去取引に係る経理判断や処理に時間を費やすのではなく、未来の取引の企画、立案、実行の判断材料を作成することが可能となります。
経理の効率化による時間の節約だね!
コンサルティング業務(Short)
あれ、コンサルティング(long)とは何が違うのかな?
コンサルティング業務(Short)では業務の性質から継続的に発生するものではなく、一定期間での終了が想定されている単発的なコンサルティング業務をコンサルティング業務(Short)と定義しています。
取引先が専門的なグループが多いから、企業ごとの追加での受注が多いんだろね!
業務としては主に、経理に係るデューデリジェンス、株式価値評価などのバリューエーションやIPO支援、M&A支援等が挙げられます。
また、不正や誤謬の発見、内部統制組織立案など、会社のガバナンスを向上させる取り組みを行っており、顧客の多様なニーズに応えるサービスを展開しています。
ESGへの取り組みが進む中、今の日本にとって重要な役割を担っているね!
教育事業
教育事業では主に企業内教育のうち特に経理業務の教育に着目し、経理部プロフェッショナル・スクールと企業研修の2つを主な業務として行っております。
企業研修では主にクライアントの要望を個々に汲み取り、研修を実施するカスタマイズ研修、及び、改正論点などのトピックスを内容とする公開講座を実施しています。
座学と業務におけるトレーニングを積むことで、経理のプロフェッショナルとして多数のメンバーを育成し、業務拡大していく方針です。
経理部プロフェッショナル・スクールでは資格試験棟の勉強とは異なり、より実務的な経理業務を学べる経理スクールを運営しています。
ターゲットは上場企業や大企業に勤務する経理担当者や管理職、経理部門以外の経理管理者、また、これから経理職を目指す学生を顧客層としております。
オンラインでアーカイブも残してくれるから、隙間時間で勉強しやすいよね!
人材派遣紹介事業
人材派遣紹介事業では育てた人材の活躍の場を広げることを目的として、経理人材に専門特化した人材派遣紹介業を行っております。
コンサルティングによるサポートに加えて、人材不足により派遣や紹介による人員補充を求めるクライアントもあり、コンサルティング事業との親和性も高いです。
学習の成果を発揮する場所を提供し、個々の社員の力を高め、企業においても優秀な人材の獲得を支援することで、社会全体への貢献を目指しています。
様々な業界へ向けたコンサルティングを行っているんだワン!
直近IPOの初値予想と騰落結果
直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
ガーデン | 11/22 | D(1倍未満) | 0.96倍 |
Sapeet | 10/29 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.52倍 |
Hmcomm | 10/28 | A(1.5倍~1.7倍未満) | 1.33倍 |
リガク・ホールディングス | 10/25 | D(1倍未満) | 0.96倍 |
東京地下鉄 | 10/23 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.36倍 |
Schoo | 10/22 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.1倍 |
伸和ホールディングス | 10/21 | D(1倍未満) | 0.93倍 |
上場時期が重なり資金が分散され、初値が公開価格を下回ったIPO銘柄も複数ありました。
また、吸収金額の大きさから公開価格割れした企業も。
ですが、条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。
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