かぶリッジのピックアップニュースでは、IRニュースや決算発表を元に、市場で注目を集めそうな企業を主観でご紹介します。
ニュース内容
セブン工業(7896)は、1月31日10時に2025年3月期第3四半期の決算を発表し、同時に通期の業績予想の上方修正も発表しました。
同社は、集成材などを利用した住宅部材の製造販売やその付帯事業を行う企業です。
特に、集成材を使った階段やカウンターなどの製造は、国内トップクラスの生産量となっています。
今回発表した2025年3月期第3四半期の決算をまとめると、次の通りです。
- 売上高:11,734百万円(前年同期比-0.4%)
- 営業利益:195百万円(同+227.5%)
- 経常利益:204百万円(同+217.5%)
- 四半期純利益:181百万円(黒字転換)
また第3四半期の好業績に伴って、2025年3月期の通期業績予想の上方修正も発表しました。
上方修正の詳細は以下の表の通りです。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | 1株当たり当期純利益 | |
---|---|---|---|---|---|
前回発表予想 | 15,547 | 116 | 113 | 66 | 14円78銭 |
今回修正予想 | 15,547 | 205 | 210 | 185 | 41円44銭 |
増減額 | 0 | +89 | +97 | +119 | ー |
増減率 | 0.0 | +76.7% | +85.8% | +180.3% | ー |
前期実績 | 15,264 | 37 | 42 | -783 | -175円58銭 |
同社「通期業績予想の修正に関するお知らせ」より
2025年3月期の通期業績に関して、前期(2024年3月期)との比較をまとめると次の通りです。
- 売上高:15,547百万円(前期比+1.9%)
- 営業利益:205百万円(同 5.5倍)
- 経常利益:210百万円(同 5.0倍)
- 当期純利益:185百万円(黒字転換)
このような好業績に至った理由としては、以下の点が挙げられます。
- 時代のニーズに即する製品開発および成長分野への展開を強化
- 非住宅分野への事業領域の拡大
- 省施工商品の充実化
- 当事業年度のスローガン「Change & Create New7」を体現する施策の実施
- ライフサイクルの過渡期にある既存製品群の見直し
- 新たな事業創出に資する専任組織の設置
また、セグメントごとに要因を確認すると以下の通りです。
内装建材事業
- 販売価格の適正化や生産性の向上、合理化
- 国産材を用いた店舗向け商品の展開
- 非住宅物件への販売強化
木構造事業
- 非住宅物件の受注拡大や各種省施工商品の拡充
- 物流2024年問題に対応すべく木造倉庫の建設に着手
続いて、決算発表前後の株価推移も見てみましょう。
10時に決算が発表され、一時は前日比+11.4%となる556円まで上昇しました。
また同社の配当利回りは3.68%となっており、比較的高い水準にあります。
さらに2025年3月期より、株主優待を新設することを発表しており、株主還元に積極的と言えるでしょう。
詳細は同社IRニュースをご確認ください。
企業情報・株価
企業名 | セブン工業株式会社 |
---|---|
市場・証券コード | 東証スタンダード・7896 |
時価総額 | 25.4億円 |
PER・PBR | 13.1倍・0.38倍 |
1/31 前場引値 | 544円(前日比+9.02%) |
1ヵ月前の株価 *12/30 終値 | 446円 |
ひとこと
今回は、住宅部品の製造販売を行うセブン工業をピックアップしました。
余談ですが、セブン工業の社名は、7人の創業者からスタートした会社であることが由来となっているそうです☆
PERは13.1倍・PBRは0.38倍とかなり割安ですし、配当利回りも3.68%と比較的高い水準にあります。
さらには、株価も544円と低位株です。
個人投資家からしたら、とても買いやすく魅力的な銘柄に思えますね👍!!