今回はIPO企業の中から、 7月29日に名証メインに上場予定の山忠(391A) をご紹介します。
山忠は、 不動産の企画・開発・販売、不動産の賃貸及び管理、ビジネスホテル運営等を行う企業です。
想定時価総額は32.1億円で、不動産業のIPOとなっています。
💡IPOスケジュールがメールで届く!
IPO投資に関する最新情報を、かぶリッジの「IPOメールマガジン」で受け取れます!
- IPOスケジュール
- 最新の初値予想
- 主要サイトの初値予想比較一覧
登録は無料・メールアドレスのみで登録できるので、IPO投資で成功したい方は以下より受取登録しましょう!
※登録後、配信解除も自由にできます。
この記事の監修者

執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
山忠のIPO基本情報
ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 7月29日(火) |
---|---|
かぶリッジ独自の初値予想 | C(1.0倍以上1.3倍未満) ※想定価格の2,600円から、2,600円~3,379円 |
企業Webサイト | https://www.yamachuu.co.jp |
取り扱い証券 | アイザワ証券(主)、SBI証券、SMBC日興証券、東海東京証券など |

主幹事はアイザワ証券だよ!
山忠のIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 2,600円 |
---|---|
仮条件 | 7月9日(水)発表予定 |
ブックビルディング期間 | 7月11日(金)~7月17日(木) |
当選発表日 | 7月18日(金) |
公開価格 | 7月18日(金)発表予定 |
申込期間 | 7月22日(火)~7月25日(金) |
上場日 | 7月29日(火) |
初値 | 7月29日(火)発表予定 |



まずは仮条件がどうなるか注目だよ。


山忠のIPO初値予想


想定時価総額32.1億円、吸収金額4.9億円の中小型案件です。
公募比率が78.9%と高く、VC保有比率も0%であることから、売り圧力が弱い点は非常に魅力的です。
オファリングレシオ17.5%と適度な水準にあり、市場環境も良好な中での上場となるため、堅実な初値形成が期待されます。
一方で、地方市場への単独上場であり、IPO投資家の関心を集めにくい要因となる可能性があります。
これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍以上1.3倍未満=2,600円~3,379円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
ちなみに
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
山忠の主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
アイザワ証券(主) | 75.00% | 142,500株 |
SBI証券 | 4.00% | 7,600株 |
SMBC日興証券 | 4.00% | 7,600株 |
東海東京証券 | 4.00% | 7,600株 |
岡三証券 | 2.00% | 3,800株 |
安藤証券 | 2.00% | 3,800株 |
楽天証券 | 2.00% | 3,800株 |
松井証券 | 1.00% | 1,900株 |
岩井コスモ証券 | 1.00% | 1,900株 |
水戸証券 | 1.00% | 1,900株 |
丸三証券 | 1.00% | 1,900株 |
マネックス証券 | 1.00% | 1,900株 |
極東証券 | 1.00% | 1,900株 |
あかつき証券 | 1.00% | 1,900株 |
当選しやすい証券会社ランキング



なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
SBI証券 | マネックス証券 | 楽天証券 | SMBC日興証券 | 松井証券 | 岡三証券 | |
---|---|---|---|---|---|---|
取扱数 | 76 | 50 | 54 | 52 | 55 | 49 |
主幹事数 | 11 | 0 | 0 | 22 | 0 | 0 |
抽選方法 | 完全平等抽選: 60% IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30% 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10% | 完全平等抽選 | 完全平等抽選 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 取引実績に応じて優遇抽選 |
事前入金 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | 不要 | 不要 |
詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |



松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!


大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の山﨑恭裕氏は同社の代表取締役です。
また創業者一族が株式の大半を保有しており、安定した株主構成となっています。
株主名 | 比率 |
---|---|
山﨑 恭裕 | 80.73% |
山﨑 忠七 | 2.50% |
山﨑 當子 | 2.50% |
山﨑 正揮 | 2.50% |
細江 盛方 | 1.27% |
奥田 慶太 | 0.76% |
山忠従業員持株会 | 0.73% |
伊藤 良徳 | 0.55% |
岐阜信用金庫 | 0.52% |
山﨑 美由紀 | 0.52% |



VC保有比率は0%だよ!
山忠の業績情報




決算期 | 2023年4月 | 2024年4月 |
---|---|---|
売上高 | 4,458 | 5,532 |
成長率 | ー | +24.1% |
経常利益 | 414 | 716 |
成長率 | ー | +72.8% |
経常利益率 | 9.3% | 12.9% |
当期純利益 | 308 | 478 |
成長率 | ー | +55.0% |
EPS | 286 | 443.4 |
BPS | 2,799.5 | 3,222.9 |
※2023年4月期より連結決算に移行
※単位:百万円(EPS・BPSは円)
新型コロナウイルスの影響で一時的に業績が低迷した時期もありましたが、2022年4月期以降は不動産市況の回復とホテル事業の好調さが寄与し、着実な成長軌道に戻っています。
特筆すべきは収益性の大幅な改善で、経常利益率が12.9%まで向上し、安定した利益創出体制が確立されました。
2024年4月期の開発セグメントの売上構成比は約70%と同社の主力事業となっており、都市型分譲マンション「パルティール」シリーズの好調な販売が業績を牽引。



地域密着型の不動産会社として安定した基盤を築いているよ!
インバウンド需要の回復によりホテルセグメントの業績も大幅に改善しており、平均客室稼働率76.8%という高水準を維持していることから、今後の多店舗展開による成長余地も大きいと期待されます。
山忠の事業内容
株式会社山忠は、愛知県を中心に不動産事業を展開する地域密着型の総合不動産会社です。
「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」の三方よしの精神のもと、1991年の設立以来30年以上にわたって地域の不動産ニーズに応え続けています。
同社セグメントは以下3つに分類されます。
開発セグメント


開発セグメントは同社の主力事業で、売上構成比約70%を占める成長エンジンです。
インベストメント事業とソリューション事業の2つに分かれ、都市型分譲マンションから宅地分譲まで幅広く手がけています。
- インベストメント事業:都市型分譲マンションの企画・開発
- ソリューション事業:LDKタイプマンション、宅地分譲の企画・開発、不動産買取販売・売買仲介
特に都市型分譲マンション「パルティール」シリーズは、投資用物件として高い人気を誇ります。
愛知県海部郡、あま市、津島市、愛西市及び名古屋市を中心とした地域に密着した開発を行っており、地域特性を熟知した企画力が強みです。
ストックセグメント


ストックセグメントは、安定的な収益基盤を提供する重要な事業領域です。
マネジメント事業とレンタル事業で構成され、開発事業で販売した物件の継続的な管理サービスを提供しています。
- マネジメント事業:不動産の賃貸・管理、レンタルトランクルームの運営
- レンタル事業:貸会議室「タイムオフィス」、レンタルオフィス「オフィスプラス」の運営
不動産賃貸では屋内型レンタルトランクルーム「Goodストレージ」も運営し、多様な収益源を確保しています。
開発事業との相乗効果により、販売から管理まで一貫したサービス提供が可能となっており、顧客満足度の向上と安定収益の確保を両立しています。
ホテルセグメント


ホテルセグメントは、成長戦略の柱として位置づけられる事業です。
ビジネスホテル「ジャストイン」ブランドで愛知県内及び三重県内で3店舗を運営しています。
- 店舗数:3店舗(愛知県2店舗、三重県1店舗)
- コンセプト:”JUST(Joy・Useful・Safe・Trust)”に応える宿泊サービス
- 平均稼働率:76.8%(2024年4月期)
インバウンド需要の回復により業績が急速に改善しており、平均客室単価と稼働率の両面で好調な推移を見せています。
今後は東海太田川駅西土地区画整理事業への参画も決定しており、4店舗目の開業により更なる事業拡大を目指しています。



3つのセグメントがバランス良く組み合わさることで、安定した経営基盤を築いているんだワン!
直近IPOの初値予想と騰落結果
直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
リップス | 6/30 | C(1.0倍~1.3倍未満) ○正解 | 1.02倍 |
レント | 6/30 | D(1.0倍未満) | 1.32倍 |
エータイ | 6/26 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.69倍 |
北里コーポレーション | 6/25 | D(1.0倍未満) | 1.49倍 |
プリモグローバルホールディングス | 6/24 | D(1.0倍未満) ○正解 | 0.94倍 |
上場時期が重なり資金が分散されたため、初値が公開価格を下回ったIPO銘柄もありました。
しかし全体的に見ると、多くの企業が予想を上回るパフォーマンスを見せています。
💡IPOスケジュールがメールで届く!
IPO投資に関する最新情報を、かぶリッジの「IPOメールマガジン」で受け取れます!
- IPOスケジュール
- 最新の初値予想
- 主要サイトの初値予想比較一覧
登録は無料・メールアドレスのみで登録できるので、IPO投資で成功したい方は以下より受取登録しましょう!
※登録後、配信解除も自由にできます。