かぶリッジのピックアップニュースでは、IRニュースや決算発表を元に、市場で注目を集めそうな企業を主観でご紹介します。
ニュース内容
テクノスジャパン (3666)は、2月4日の16:30に『2025年3月期第3四半期連結決算』を発表しました。
同社は、企業向け経営・業務システムにおけるDX推進事業を手掛ける企業です。
特に企業向けDXのコンサルティングやシステムサービスの提供を主としています。
今回発表した2025年3月期第3四半期の決算内容をまとめると、次の通りです。
- 売上高:107億42,00万円(前年同期比13.0%増)
- 営業利益:14億4,900万円(同23.5%増)
- 経常利益:14億4,000万円(同17.1%増)
- 四半期純利益:9億2,900万円(同16.3%減)
通年の業績予想は据え置いていますが、連結経常利益の進捗率は既に87.6%に達しています。
同社はこの好業績の要因について、独自プラットフォームの活用や積極的な機能拡張投資により、DXビジネス受注獲得を優位に進めたことを挙げています。
ここで、2024年以降の株価推移を見てみましょう。

テクノスジャパンの株価は、2024年7月末に一時900円に迫る高値を記録した後、大きく値を下げていました。
しかし11月以降、右肩上がりに株価が上昇しており、1月末から取引量も増加しています。
また同社は、同時刻に『シー・シックス・エイト株式会社による株式会社テクノスジャパン(証券コード:3666)の株券等 に対する公開買付けの開始に関するお知らせ』を発表しました。
本リリースによると、シー・シックス・エイト株式会社がテクノスジャパンに対するTOBを実施し、このTOBに対してテクノスジャパンも賛同することを表明しています。
TOBが成立すれば、テクノスジャパンの東証スタンダード市場への上場は廃止となる見通しです。
さらに、これを受けて同社は従来19円としていた今期の期末配当を無配・株主優待制度の廃止することを発表しています。
詳細は同社IRニュースをご確認ください。
企業情報・株価
企業名 | 株式会社テクノスジャパン |
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市場・証券コード | 東証スタンダード・3666 |
時価総額 | 169.9億円 |
PER・PBR | 14.05倍・2.17倍 |
2/4 終値 | 833円 |
1ヵ月前の株価 *1/7 終値 | 804円 |
ひとこと
DXの推進はどの分野のどの企業においても必須課題であり、独自のノウハウを持つテクノスジャパンが好調なのは当然と言えるかもしれません。
しかし決算だけでなく、TOB発表が同時に公表されたのにはとても驚きました😮
同社の発表を受けた、今後の動向に要チェックです!👍