昨日の日経平均は前日比501円安、TOPIXは20P安で終了しました。
個別銘柄は、千葉興業銀行(8337)がストップ高でした。地方銀行で全国トップクラスの千葉銀行と同行が経営統合する方向で調整を進めているとNHKが報じた事がきっかけとなりました。実現すれば預金量が20兆円に迫る国内有数の地銀となります。
東洋エンジニアリング(6330)が大幅高でした。日本経済新聞電子版で、「海洋研究開発機構(JAMSTEC)は2026年1月に南鳥島沖でレアアース試験掘削を始める」と報じられた事が材料視されました。
東京電力ホールディングス(9501)は、2027年度にもデータセンター事業に本格参入が報じられた事が好感され9%を超える上昇となりました。排熱を有効活用する独自の省エネ技術を開発し、空調などの消費電力を従来の4分の1に抑える予定です。
東京エネシス(1945)は、東京電力ホールディングスがデータセンター事業参入が材料視されました。同社の大株主が東京電力ホールディングスになっています。
ソフトマックス(3671)がストップ高でした。HEMILLIONSとソフトバンクと医療分野における生成AI技術の社会実装に向けて共同検討を開始した事がきっかけとなりました。
一方で、ひろぎんホールディングス(7337)が売られました。6月30日、1086万7900株の売り出しおよび上限150万株のオーバーアロットメントによる売り出しを行うと発表が嫌気されました。
ACCESS(4813)は、特別調査委員会の調査報告書受領、並びに、過年度決算の訂正や25年1月期の決算を発表しました。25年1月期純損益は特別調査費用計上などで、53.8億円の赤字が嫌気され大幅安となりました。
富士フイルムホールディングス(4901)は、モルガン・スタンレーでは、成長ドライバーのバイオCDMOは投資回収に向けた業績改善が進むとみているものの、成長に対する株式市場からの期待はまだ十分高まっていないと指摘し、目標株価を4200円から4100円に引き下げがきっかけとなり売られました。
今朝のNYダウは400ドル高、ナスダックは166P安、S&P500は6P安でした。
速報ニュースとして、トランプ米大統領は、日本との関税交渉について「合意が実現できるか疑わしい」と述べました。日本を念頭に、近く交渉結果を通告する手紙を送ったうえで「30%か35%か我々が決める数値に応じて支払ってもらう」と話しました。
個別銘柄は、ナイキが上昇しました。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を85ドルに設定した事が好感されました。
一方で、テスラが売られました。トランプ大統領がマスクCEOを再び厳しく非難し、政府の電気自動車補助金による恩恵を過度に享受していると主張したことが嫌気されました。
今日の予定
●7/2(水)
【国内】
6月マネタリーベース(8:50)
【海外】
米6月ADP雇用統計(21:15)
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執筆者:たけぞう
合同会社 Next Meeting 代表取締役。1988年に証券会社へ入社し約30年間勤務。
東京証券取引所において、4年間の“場立ち”を経て20年間以上証券ディーラーとして活躍。多い時には約10億円の資金運用を託され、重圧と戦いながら約50億円の収益を上げる。
現在は個人投資家である傍ら「誰にでも、わかりやすく」にこだわりラジオ、セミナーなど多くの舞台で投資手法を伝え、一人でも多くの投資家が株で収益を上げられるように専門家として日々活動を行っている。
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