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【財務分析】企業の効率性を示す総資産回転率・CCCとは?財務諸表を読めるようになろう!

【財務分析】企業の効率性を示す総資産回転率・CCCとは?財務諸表を読めるようになろう!

・財務分析って何をすればいいの?
・総資産回転率やCCCについて知りたいな……

このようなお悩みを解決します。

この記事の結論

  • 財務分析は財務指標を使って良し悪しを判断する
  • 総資産回転率はすべての資産からどれだけリターンが得られたかを表し、0.5回が目安
  • CCCは現金回収の効率性を表し、短い方が優れている

投資をする際、どの企業の株を買うか迷いますよね。

銘柄を選ぶときに大切になることの1つは財務分析です。

でも「財務分析って何をすればいいの?」っていう人もいると思います。

今回はそんな方のために、効率性の観点から財務分析の方法、その際に使う財務指標の解説をしていきます。

この記事を読めば、企業の効率性分析の基本がわかるワン!

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執筆:かぶリッジ編集部

かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。

目次

財務諸表とは?

【財務分析】企業の効率性を示す総資産回転率・CCCとは?財務諸表を読めるようになろう!

この記事でご紹介する指標の計算には、貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)の勘定科目を使います。

以下で簡単におさらいしましょう。

スクロールできます
貸借対照表(B/S)損益計算書(P/L)
説明・企業の財務内容を、ある時点で見たもの
・資産構成の内訳が示されている
・1年間でどれだけ儲かったかを見たもの
・収益と費用の内訳が示されている
主な勘定科目棚卸資産、売上債権など売上高、売上原価など

B/Sは、ある時点(基本的には期末)でどのように資金を調達しているか(借入金や株式など)、そしてその資金がどんな状態か(現預金や備品など)を表しています。

つまり、企業の財務状況を瞬間的に見た「ストック」です。

一方P/Lは、1年間の活動でどんな費用が発生し、どれだけ収益を得られたのかを表しています。

そのため、こちらは1年間の活動の結果を示した「フロー」になります。

企業活動の成果であるP/Lが長年積み重なった結果が、B/Sとなるのです。

B/S、P/Lにキャッシュフロー計算書を合わせて、財務3表と言うんだワン!

財務分析・財務指標とは?

財務分析・財務指標とは?

財務分析とは、財務諸表の数字を使い、定量的に企業の経営状態を分析することを指します。

その分析手法は、大きく収益性・安全性・効率性・成長性の4種類に分けることができます。

そして、各分析において評価基準となるのが財務指標です。

4種類の分析の目的と代表的な指標を以下で確認してみましょう。

分析目的代表的な指標
収益性分析企業の利益を稼ぐ力を見る営業利益率など
安全性分析企業の財務リスクをはかる流動比率など
効率性分析企業が資産を有効活用しているかを見る総資産回転率など
成長性分析企業の付加価値を創出する力を見る売上高成長率など

今回は効率性指標について紹介するワン!

総資産回転率(総資産回転期間)とは?

総資産回転率(総資産回転期間)とは?

総資産回転率ってなに?

総資産回転率とは、「企業が資産全体からどれだけのリターン(売上高)を得られたのか」を示す指標です。

総資産回転率に似た指標として総資産回転期間があります。

両者の違いは単位です。

総資産回転率の単位は○○回で、1年間の売上を達成するために総資産が○○回転している、ということを表します。

一方総資産回転期間の単位は○○日で、総資産を回収するために○○日必要である、ということを表しています。

それぞれの計算式は以下のようになっています。

総資産回転率は多い方が良く、総資産回転期間は短いほど良いです。

総資産回転率×総資産回転期間=365 という関係になっているんだワン!

総資産回転率の目安

総資産回転率の目安ってどれくらいなの?

以下の表に主要業種を、新型コロナウイルスの感染拡大前と後で2年ずつまとめました。

スクロールできます
年度2016201720212022
全産業0.590.600.480.51
製造業0.790.810.650.69
 食料品0.990.931.081.03
 繊維製品0.800.800.680.72
 化学0.790.810.660.70
 医薬品0.500.510.360.38
 ガラス・土石製品0.690.710.690.68
 鉄鋼0.710.780.660.79
 金属製品0.850.840.810.82
 機械0.740.770.670.71
 電気機器0.830.840.670.67
 輸送用機器0.740.770.580.60
 精密機器0.690.690.580.62
 その他製品0.810.830.750.76
非製造業0.460.470.370.38
 運輸0.570.570.380.42
 建設1.051.010.480.51
 情報・通信0.580.540.360.37
 卸売1.031.081.051.07
 小売1.251.251.261.18
 不動産0.360.360.320.32
 サービス0.100.110.080.08
JPX「決算短信集計」より作成

0.5回を全業種の基準にするのが良さそうです。

計算例

2024年12月期のアサヒ(2502)を見てみましょう。アサヒは言わずと知れた大手の飲料メーカーです。

決算短信を見ると、売上高は2,939,422百万円、総資産は5,403,405百万円です。 この数字を先ほどの式に代入してみましょう。

  • 総資産回転率
    2,939,422百万円/5,403,405百万円=0.54回
  • 総資産回転期間
    5,403,405百万円/8,053.21百万円=約 671日

総資産回転率が0.54回ということは平均とほぼ同じだね。

先ほどの業種別の平均を見てください。アサヒ(2502)が属している食料品業界の平均は1.0回前後です。

そう考えると、アサヒ(2502)は業界平均と比べて効率的でないと言えます。

このように全体の平均と業種別の平均が大きく異なることがあるため、なるべく業種別の平均と比べるようにしましょう。

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CCCとは?

CCCとは

CCCとは、キャッシュ・コンバージョンサイクルの略です。

「企業が原材料を購入したり商品を仕入れたり、現金を投入してから、最終的に現金となって戻ってくる日数」を表しています。

CCCの日数が短ければ短いほど、現金が効率的に運用されているという意味です。

計算式は以下のようになっています。

CCC

知らない単語が3つも出てきた……

それぞれについて解説していきます!

棚卸資産回転期間とは?

棚卸資産回転期間とは、商品を仕入れてから売るまでの日数です。

この数字が大きいほど、商品が長い間売れず在庫になっていることを表します。

IR資料において、棚卸資産は企業によって表記が違うことがあります。

基本的には棚卸資産、もしくは商品・仕掛品・原材料に分かれていることが多いです。

しかし、例えば不動産業では販売用不動産などの表記になっていることがあります。

見逃さないように注意してください!

売上債権回転期間とは ?

売上債権回転期間とは、商品・製品を販売してから、代金を回収できるまでかかる日数です。

長ければ長いほど、販売先からの代金の回収が遅いという事になります。

例えば、現金払いが多いと売上債権回転期間は短くなり、クレジットカードで決済するお客さんが多いと売上債権回転期間は長くなります。

【財務分析】企業の効率性を示す総資産回転率・CCCとは?財務諸表を読めるようになろう!

仕入債務回転期間とは

仕入債務回転期間とは、 原材料を購入したり商品を仕入れたりしてから、実際に代金を支払うまでの期間です。

CCCの発展版:SCCCとは?

SCCCってなに?CCCと何が違うの?

SCCCとは、「サプライチェーン・キャッシュコンバージョンサイクル」の略です。

そしてCCCとの違いは仕入債務の扱い方です。

SCCCは以下の計算式で求めることができます。

SCCC=棚卸資産回転期間+売上債権回転期間仕入債務回転期間

仕入債務回転期間を引かずに足してるね!

CCCにおいて、自分の仕入債務回転期間は、相手の売上債権回転期間です。

この関係が連なっているサプライチェーン全体として考えると、CCCの短縮化が必ずしも資金循環の効率化には至りません。

そこでサプライチェーン全体の資金循環の効率性を考えるSCCCが提唱されました。

つまり、SCCCは「自分だけではなく、皆が幸せになることを目指そう!」というわけです。

今後、SCCCが普及するのか注目ですね!

まとめ:財務指標分析で経営の効率を測ろう!

効率性分析についてよく分かったよ!

最後にこの記事の結論をもう一度確認しましょう。

この記事の結論

  • 財務分析は財務指標を使って良し悪しを判断する
  • 総資産回転率はすべての資産からどれだけリターンが得られたかを表し、0.5回が目安
  • CCCは現金回収の効率性を表し、短い方が優れている

企業を分析するときに、財務の効率性は欠かせません。

しっかり分析して優良銘柄を見つけましょう!

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