今回はIPO企業の中から、12月9日に東証グロースに上場したのインフォメティス(281A)をご紹介します。
インフォメティスは、独自のAIを利用してエネルギーの運用効率を最適化するエナジー・インフォマティクス事業を行う企業です。
想定時価総額は52.5億円で、情報・通信業のIPOとなっています。
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この記事の監修者
監修者:曽根原 大介
上智大学 外国語学部卒業。在学中に米 San Diego State University ファイナンス学部に留学。FP3級保持。
2019年より株式会社インベストメントブリッジにて投資家向けWebサイトの運営や上場企業のIRコンサルティングを手掛け、現在は社長室 室長。
学生・新卒向けの金融教育活動も実施。日本株やアメリカ株、NISAの投信積立、仮想通貨などに7年以上投資している。
インフォメティスのIPO基本情報
ここでは上場日や、かぶリッジ独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 12月9日(月) |
---|---|
かぶリッジ独自の初値予想 | C(1.0倍以上1.3倍未満) ※想定価格1,080円から、1,080円~1,403円 |
企業Webサイト | https://www.informetis.com/ |
取り扱い証券 | みずほ証券(主)、SBI証券、楽天証券、東海東京証券など |
主幹事はみずほ証券だよ!
インフォメティスのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 1,080円 |
---|---|
仮条件 | 890~1,080円 |
ブックビルディング期間 | 11月21日(木)~11月27日(水) |
当選発表日 | 11月28日(木) |
公開価格 | 1,080円 |
申込期間 | 11月29日(金)~12月4日(水) |
上場日 | 12月9日(月) |
初値 | 993円 |
初値は公開価格を下回ったね…
インフォメティスのIPO初値予想
SaaSを扱っており、魅力的なIPOテーマであることは初値に良い影響を与えるでしょう。
しかし、オファリングレシオが高いことや吸収金額が大きいことはマイナスの要素と言えます。
これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍以上1.3倍未満=1,080円~1,403円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
ちなみに
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
インフォメティスの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
みずほ証券(主幹事) | 91.32% | 2,585,100株 |
SBI証券 | 3.70% | 104,600株 |
楽天証券 | 3.48% | 98,400株 |
東海東京証券 | 0.43% | 12,300株 |
岡三証券 | 0.32% | 9,200株 |
松井証券 | 0.22% | 6,100株 |
マネックス証券 | 0.22% | 6,100株 |
あかつき証券 | 0.11% | 3,000株 |
岩井コスモ証券 | 0.11% | 3,000株 |
東洋証券 | 0.11% | 3,000株 |
当選しやすい証券会社ランキング
なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
証券会社名 | 取扱数 | 主幹事数 | 抽選方法 | 事前入金 |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | 91 | 18 | 完全平等抽選: 60% IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30% 取引状況等を踏まえて定めた配分: 10% | 必要 |
楽天証券 | 59 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
SMBC日興証券 | 52 | 18 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 必要 |
松井証券 | 67 | 0 | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 不要 |
岡三証券 | 49 | 3 | 取引実績に応じて優遇抽選 | 不要 |
マネックス証券 | 51 | 6 | 完全平等抽選 | 必要 |
松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
大株主情報
大株主は以下の通りで、筆頭株主はベンチャーキャピタルです。
また、第4位の伊藤忠エネクス株式会社とは資本業務提携を行っています。
株主名 | 比率 |
---|---|
ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合 | 46.20% |
株式会社フォーバル | 14.01% |
TIS株式会社 | 6.14% |
伊藤忠エネクス株式会社 | 5.61% |
ジャフコ グループ株式会社 | 4.01% |
IEファスト&エクセレント投資事業有限責任組合 | 3.09% |
株式会社建設技術研究所 | 2.85% |
ヒューリックスタートアップ1号投資事業有限責任組合 | 1.87% |
JIA1号投資事業有限責任組合 | 1.87% |
株式会社日立製作所 | 1.77% |
日立製作所(6501)も大株主になっているね!
インフォメティスの業績情報
決算期 | 2020年3月 | 2021年3月 | 2022年3月 | 2022年12月 | 2023年12月 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 309 | 565 | 747 | 496 | 923 |
成長率 | ー | +82.8% | +32.2% | ー | +86.1% |
経常利益 | -346 | -322 | -197 | -300 | -71 |
成長率 | ー | ー | ー | ー | ー |
経常利益率 | ー | ー | ー | ー | ー |
当期純利益 | -336 | -309 | -573 | -369 | -313 |
成長率 | ー | ー | ー | ー | ー |
EPS | -97.1 | -87.4 | -156.5 | -96.2 | -76.9 |
BPS | 277.4 | 198.2 | 207.8 | 109.7 | 144.0 |
※2022年2月10日付で普通株式1株につき20株の株式分割を実施。EPS、BPSは2020年3月期期首に株式分割が行われたと仮定して算出。
2023年12月期の売上高は923百万円(前年同期比+86.1%)と大幅に増加しましたが、赤字が続いています。
また2022年12月期の売上高は少なくなっていますが、これは決算期の変更により9カ月間の決算となったためです。
一方、2024年12月期は第3四半期の時点で純利益34百万円を計上しており、黒字転換が期待できるでしょう。
同社は、「これまで基盤作りのための先行投資を重ねてきたが、2024年12月期より収益化フェーズに移行する」と説明しています。
サービスの拡大と共に加入者数も順調に増加しているよ
インフォメティスの事業内容
インフォメティスは、エネルギーデジタル・電力 AI 領域のリーディング企業となっています。
消費電力、太陽光発電量、気象情報といったエネルギーデータをAIで分析することで、電力を賢く使って生活を便利にするサービスを提供しています。
主要なサービスを見ていきましょう。
エネルギー・マネジメントサービス
エネルギー・マネジメントサービスでは、蓄電池やV2H、エコキュートなどをAI制御するサービスを提供しています。
蓄電池を例にとると、蓄電池に実装されている一般的な最適制御モードと比較し、同サービスの利用で自家消費が20%改善されることが分かっています。
AI + IoT 住宅サービス
AI + IoT 住宅サービスでは、ienowaをはじめとするアプリを提供しています。
アプリによって、家電の使用状況を表示したり対応家電の自動コントロールを行うことができます。
また、クライアントの要望に合わせた専用アプリも展開しています。
デマンドレスポンス(DR)支援サービス
デマンドレスポンス(DR)支援サービスは、卸電力市場の価格⾼騰時等において、⼩売電気事業者が自社調達コストを最⼩化するためのデマンドレスポンスを実施するサービスです。
DR:電力の需給バランスが崩れそうな時に、消費者が使用量を調整すること
主な特徴は以下の通りです。
- 電力消費者への通知・参加数の把握
DR特約申し込み電力消費者に一斉メール送信。電力消費者が手間なくDRに参加可能 - インセンティブの計算
抑制量にあわせてインセンティブを計算。集計結果出力 - 効果レポート
電力消費者への結果の可視化とインセンティブ還元
同サービスでは、一般社団法人日本気象協会の「電力需要予測サービス」とも連携を開始しています。
直近IPOの初値予想と騰落結果
直近にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
Sapeet | 10/29 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.52倍 |
Hmcomm | 10/28 | A(1.5倍~1.7倍未満) | 1.33倍 |
リガク・ホールディングス | 10/25 | D(1倍未満) | 0.96倍 |
東京地下鉄 | 10/23 | C(1倍~1.3倍未満) | 1.36倍 |
Schoo | 10/22 | B(1.3倍~1.5倍未満) | 1.1倍 |
上場時期が重なり資金が分散され、初値が公開価格を下回ったIPO銘柄もありました。
ですが、条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。
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