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2026年も後半戦に突入。AI関連や半導体関連銘柄を中心とした買いが相場をけん引し、日経平均株価は史上最高値を更新。一方で、足元では調整局面を迎え、6万円前半まで下落しています。
相場全体が調整局面にある今だから株式市場が活発化している今こそ、将来有望な”キラリと光る企業”を発掘したいところです。
そこで今回は、特撮芸人・株芸人として活躍するルネ岩田氏が、個人投資家を代表して株式会社ジンジブ<142A> の佐々木社長にインタビューを行いました。
この記事のまとめ
★アンケートに回答いただくと、抽選でAmazonギフト券1,000円分をプレゼント!
アンケート〆切:2026年8月31日(月)※記事の後半にアンケートを掲載しています。

佐々木 満秀(ささき みつひで)氏
株式会社ジンジブ 代表取締役社長。
高校卒業後、運送業に従事したのち広告業界へ転じ、入社3年弱で常務取締役に就任。その後個人創業し、フリーペーパー事業や携帯電話特化型広告代理店、人材紹介事業などを展開。若手人材不足という社会課題の解決に集中するため事業を再編し、2014年2月に株式会社ジンジブ(旧事業子会社)を設立。「これからを生きる人の夢を増やす」というパーパスのもと、高校生に特化した新卒採用支援事業を牽引している。2024年3月、東京証券取引所グロース市場(証券コード:142A)へ上場。

ルネ岩田 氏
1983年9月20日生まれ、愛知県一宮市出身。20歳からお笑い芸人として活動を開始し、「特撮芸人・株芸人」を名乗り現在はピン芸人として活動中。30歳から株式投資をスタートし、投資歴は10年を超える。日本株・米国株の高配当銘柄を中心とした長期投資を行い、YouTubeチャンネル「【特撮と投資】ルネ岩田」で決算分析や配当報告を発信しているほか、投資セミナーの講師なども務める。
X(旧Twitter):@IwataSatoshi
※本記事は企業情報をご提供するもので、個別企業の株式売買を推奨するものではありません。
本記事のインタビュー内容は、動画でも公開しています!

本日はよろしくお願いします!
ジンジブは高卒の就活に特化している会社とうかがい、そんな上場企業があるんだと驚きました。
最初にジンジブの事業開始の経緯やきっかけを教えてください。

就職活動というと大学生の就活、学生が企業をたくさん訪問するイメージが一般的です。
しかし高校生の就活はハローワークから学校に求人票が届き、生徒はその求人票をもとに1人1社しか受けられない、という戦後から変わらない仕組みの中にあります。
私も高卒で就職したのですが、職業選択の自由が当たり前になった時代において、この仕組みはあまりにも不自由だと約12年前に感じたことが創業のきっかけです。


学校経由で、しかも1人1社しか受けられないというのは、なかなか衝撃的ですね。
そうなんです。
またこのような制度のため、企業側は学校や先生とつながっていないと高校生の採用ができません。1人1社しか受けられないため、先生も大切な生徒を全然知らない企業へ紹介することはできませんよね。
ただし忙しい先生が、数多い企業の全てを知っている訳ではありません。

先生も企業について知るには限界があり、生徒が就職する企業を1社だけ選ぶのは本当に難しいです。
この仕組みはおかしいよな、と感じて「それなら自分たちでやってみよう」と思い立ち、高校生に特化した新卒採用支援サービスを開始しました。

次に、高校生にも分かるくらい噛み砕いた形で、御社がどのような事業を行っているのか教えていただけますか?
当社の商材は大きく3つあります。
1つ目は、高校生のための求人サイト「ジョブドラフトNavi」です。大学生がナビサイトで自由に企業を検索するのと同じように、高校生がスマートフォン1つで全国の企業を見られる仕組みです。

2つ目は、合同企業説明会「ジョブドラフトFes」です。1回のイベントで多い時には100社ほどが集まり、高校生が一気に複数の企業と接点を持てます。
企業も直接高校生に仕事の内容などを説明できるので、求人票だけでは湧きにくい仕事のイメージを、リアルな場で持ってもらうことを重視しています。

3つ目は、企業の採用ブランディングを支援する企画制作サービスです。SNS運用や動画制作、採用パンフレット・ホームページ制作などをオプション商材として提供しています。

この3つが、ほぼ売上構成のすべてを占めている事業です。

なるほど、よく分かりました。
では、事業はどのように収益を得る仕組みとなっているのでしょうか?
収益源も3つの商材にひも付いています。
1つ目は、ジョブドラフトNaviへの掲載料。企業に1年契約でサイトに掲載していただく際の対価です。
2つ目は、ジョブドラフトFesへの出店料。1ブースあたりの出店料を企業からいただく形です。
3つ目が、企業の採用ブランディングを支援するオプションツールの収益です。今、若手人材の採用は非常に難しくなっているため、企業の魅力を伝えるための動画やSNS運用支援の需要が高まっています。


高卒就職の市場規模について、毎年どのくらいの高校生が関わっていて、どの程度の市場が見込めるのでしょうか?
大学生の就職市場が約45万人・約1,500億円規模であるのに対し、高卒市場は約20万人。市場規模でいうと600億円から700億円程と見ています。
まだ我々が初めて挑戦している領域なので、正確な市場統計自体がこれまで存在しなかった分野です。



高卒採用が注目される中で、新規参入してくる競合が出てきた場合、御社が先行メリットを守れる参入障壁や優位性はあるのでしょうか?
大学生は自分の意思で民間サービスを使って就職活動を進められますが、高校生の就職活動は未成年である以上、必ず先生が介在します。
先生・親御さんとの三者面談が当たり前に行われる世界なので、先生に信頼されているかどうかが決定的に重要です。
当社は10年以上前から、全国およそ5,000校ある高校のうち半分以上に実際に足を運び、先生方と関係を築いてきました。この学校とのつながりは一朝一夕には作れず、時間とコストの両面で新規参入者にとって大きな壁になります。
「ジョブドラフトNavi」のサイトはスマホで見られることがほとんどですが、スマホのサイトだけを作っても高校生には決して届かないんです。スタッフが学校に通う、先生と直接挨拶をするなどリアルが本当に大切です。

また、2026年4月には、学校とのつながりが強い進学支援会社の事業を譲り受け、グループに迎え入れました。学校・先生とのネットワークという当社の差別化要因は、これによってさらに強化されています。

スタッフの方が直接学校に出向いて先生と関係を構築していくという、リアルな現場を大切にする戦略なんですね。

高校生の採用活動の解禁は7月1日からなので、当社も就職説明会は7月以降しか開催できません。
ただし当社はそれ以前にも、企業での具体的な仕事内容を知っていただくための「おしごとフェア」を開催して、高校生に実際の職業体験の機会などをもうけています。
対談に伺う前に、実際に開催中の「ジョブドラフトFes」の現場へお邪魔してきました。


まず驚いたのは、生徒を引率してきた先生の姿を見つけたスタッフの方が「〇〇先生!」と駆け寄って、明るく挨拶を交わしている場面。
学校との関係づくりを10年以上積み重ねてきたというお話は、この光景を見ただけで納得できました。
ブースを一つひとつ回ってみると、建築、物流、介護、小売、飲食など、社会のインフラを支える業種が特に多い印象でした。人がやらなければならない、なくならない仕事ばかりです。
僕自身も空調服を着せてもらったり、バーチャルで重機を動かす体験をさせてもらったりと、求人票の文字だけでは絶対に伝わらないものがそこにありました。




そして印象的だったのが、どの企業の方も高校生に丁寧に、そして楽しそうに仕事の話をされていたこと。
求人票の一枚では決して伝わらない「働くことの手触り」が、この場所にはありました。
高校生が自分の目で見て選べる場が全国に広がっていけば、進路の風景はもっと変わっていくのだろうと感じます。

ジョブドラフトFesを、将来的にどのようにしていきたいというビジョンがあるのでしょうか?
現在、全国で年間100回以上「ジョブドラフトFes」を開催していますが、まだ主要都市が中心です。本当に全国の高校生を支援するために、これを地方含めて拡大したいというのが1つの方向性です。
加えて、先ほどお話しした通り2026年4月に進学領域のイベントを手がける会社をグループに迎え、社名を株式会社ジンジブキャリアとして新たに事業を展開しています。

株式会社ジンジブキャリアは当社グループ入り前から進学系のイベントを年間400回以上実施しており、就職と進学を横断してイベントの種類を増やしていきたいと考えています。
「なんとなく進学する」「なんとなく就職する」高校生を減らし、自分で選べる選択肢を提示することが目的です。
さらに、YouTuberやインフルエンサー、モデルなどエンタメ関係の職業に憧れる高校生も今は珍しくありません。就職・進学に加えてエンタメ領域のブースも用意し、1回行けば自分のやりたいことが見えてくるようなイベントを全国で展開したいと考えています。
ブースが増えるということは、そこに出店いただく企業も就職領域だけではなくなるということです。
進学領域なら学校法人や専門学校、エンタメ領域なら事務所やスクールと、当社がお付き合いする業種そのものが広がっていく。
高校生の選択肢を増やすことが、そのまま事業の伸びしろにもつながる構造だと考えています。

私も進学説明会で、入学したタレント養成の専門学校を知りました。ただ、どんな職業があって、どう就職するかは、具体的には分からずじまいでした。
このため、エンタメの職業について教えてもらえる場所ができるのは、自身の経験からも素晴らしいと思います。

次は業績について教えてください。2026年3月期は、営業利益が前期の2.6倍以上になり、V字回復のような結果になったとうかがいました。何が要因だったのでしょうか?
これまで売上自体はずっと増収基調でした。
ただ、前々期である2025年3月期は人材採用とマーケティングへの投資を積極的に行いました。
その結果、営業利益は62百万円まで縮小し、利益が一時的に落ち込んだ格好です。
そこからの1年ほどでAIの活用や社内業務の効率化を進めたことで、売上が伸びても固定費があまり増えない構造に変わりつつあります。
それが2026年3月期に、営業利益166百万円・最終利益182百万円という形で表れました。

まだ全国の高校生の選択肢を広げるための投資フェーズ、という位置付けは変わりませんが、デジタル化・AI活用によって生産性は着実に上がってきています。

今後、どのような成長シナリオを描いているのでしょうか?
当社は高卒就職市場でパイオニア的な存在ではありますが、この市場における取引シェアはまだ10%に届いていません。全国展開を進めるだけでも成長余地があります。
そのうえで構想しているのが、進学領域やエンタメ領域への広がりです。
高校生の進路は就職だけではありませんし、憧れの職業まで含めれば、私たちが関われる範囲はもっと広いはずです。イベントに並ぶブースの顔ぶれが変われば、集まってくださる企業や学校も自然と広がっていきます。
こうして事業を広げていくことが、高校生が夢や希望を持って進路を選択することにつながるのではないでしょうか。
既に学歴ではなく職歴で年収が決まる時代となりつつあります。目的意識を持って高卒で働く方が、なんとなく進学して大卒で働くよりも、生涯年収で有利になることは少なくありません。
また、「生涯ID」という構想もあります。
社会人になる一歩手前の高校生の段階でアカウントを持ってもらい、その後の人生の様々な選択の場面で寄り添い続けるサービスへと広げていきたいと考えています。
※同社IR資料を基にかぶリッジ編集部追記。
出典:株式会社ジンジブ 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕/決算説明資料(2026年5月15日公表)
同社より2026年5月15日に発表された2026年3月期(非連結)決算は、売上高2,687百万円(前期比12.0%増)、営業利益166百万円(同165.4%増)、経常利益165百万円(同181.5%増)、当期純利益182百万円(前期は184百万円の当期純損失)と、増収に加えて大幅な増益を実現しました。

AI活用や業務効率化を通じて、増収局面でも販管費の伸びを抑制できたことが増益の主因です。
金融機関経由での見込み顧客紹介の強化や、既存顧客への単価向上策も奏功し、掲載売上・オプション売上ともに増加。粗利益率は計画の79.4%に対し86.2%で着地しました。
2027年3月期の業績予想は、売上高3,212百万円(同19.5%増)、営業利益311百万円(同87.5%増)と、増収増益基調の継続を見込んでいます。
進学支援事業(株式会社ジンジブキャリア)の子会社化は2026年4月1日付で完了しており、今期から新たな収益源として寄与する見通しです。
なお、配当については、2026年5月の株主総会で資本金・資本準備金の減少(減資)を決議し、これにより生じた資本剰余金の一部を利益剰余金へ振り替えることで繰越利益剰余金のマイナスを解消。財務基盤を整えたうえで、2027年3月期からの配当開始を検討しています。
2027年3月期の期初予想では無配としていますが、成長投資を継続しながら安定的・継続的な株主還元を実現できる体制の確立を目指す方針であり、今後の配当開始に期待が持てます。
詳細は、株式会社ジンジブのIR情報ページよりご確認ください。

売上成長に加えて利益もしっかり伸びており、収益性が改善してきている点が印象的でした。来期は子会社化の効果も含めて、どこまで成長を加速できるのか注目したいです!

よいお話ばかり伺いましたが、今、最大のリスクだと感じていることは何でしょうか?
1つは、社会全体の価値観の壁です。
政治・行政・学校の先生・経営者など、世の中を動かす立場に高卒出身者が少ないこともあり、「とりあえず大学に行かせる」という価値観がまだ根強く残っており、大学への進学率は今も上昇傾向にあります。
また、当社のサービスは未成年である高校生を対象にしているため、学校や厚生労働省・文部科学省との調整が必要な場面も多く、自由にできない部分もあります。

もう1つは、企業の採用満足度の壁です。
高卒の求人倍率は4倍を超えるほど高く、企業側の採用意欲は非常に強いのですが、卒業生の数自体が減っているため、採用がうまくいかないケースも少なくありません。
企業がお金をかけて採用活動をしても成果が出ずに離脱してしまう、という構造的な課題があります。ここをどう解決して企業の満足度を上げていくかが、今後の重要なテーマです。

株主還元・資本配分の基本的な考え方についても教えてください。
僕自身は大型の高配当株を中心に投資しているのですが、現状はまだ配当を出されていませんよね。
その通りでまだ未配当です。
当社は設備投資をあまり必要としないビジネスモデルなので、比較的キャッシュが積み上がりやすい構造にあります。まだ規模の小さい会社ではありますが、これをもっと株主の皆様に還元していきたいという思いは持っています。
現時点では取締役会でも協議中の段階で、まだ具体的に公表できる数字は決まっていませんが、いずれにしても株主還元についてはしっかりと考えていきたいと思っています。

乞うご期待ということで、楽しみにしています!
ビジネスモデルの持続性についても伺いたいです。大型株に投資していると、何十年にわたり何度も経済危機を乗り越えて続いていく企業かどうかがとても気になります。
もちろん、30年後、50年後を見据えて経営しています。
就職市場の変革から事業をスタートしましたが、先ほどお話しした「生涯ID」により進学領域やエンタメ領域も含め、生涯にわたり寄り添っていくサービスへと広げていく構想です。
就職、転職、結婚、住宅購入、資産形成——高校生の頃から築いた関係性を、その人が生きていく中でのあらゆる場面に活かしていきたいと考えています。

社長ご自身の夢や、この会社を通じて成し遂げたいことを聞かせてください。
環境問題、少子高齢化、社会課題は数多くありますが、僕がまず日本の中で実現したいのは、若い子たちが夢や希望を持てる社会にすることです。今の若い世代は、情報を集めれば集めるほど将来への不安が強くなりやすい環境にあると感じています。

私自身、もともとはお金もなく、高卒でトラックの運転手からのスタートでした。
それでも夢と希望さえあれば、大きなエネルギーになる。いろんな選択肢があり、挑戦してよくて、失敗してもよいと思える社会をつくりたいのです。
職業がこんなにあるんだと知らなければ、憧れることもできません。職業が本当にたくさんあって、多くの選択肢があるとまず知ってもらう。その選択肢をこれからも増やし続けたい、と思っています。

最後に投資家の方にメッセージをお願いします。
私自身、この会社に対して、また自身の人生に対して、夢や希望だけを持ってここまでやって参りました。
既存の株主の皆様はもちろん、これから株主となっていただける皆様にも、私たちとともに若者の夢や希望を育む社会づくりに取り組んでいただければ幸いです。

時価総額も22億円前後*と、まだ大きくないこれからのグロース企業だからこそ、応援したいと思える夢がありますね。
本日は本当にありがとうございました!
*2026年7月31日時点
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今回お話を伺って一番印象に残ったのは、「高校生って、実は先生に紹介された1社しか受けられない」という、僕自身も全く知らなかった仕組みでした。
10年以上かけて全国の学校・先生と関係を築いてきた参入障壁には、地道な現場主義がそのまま企業の強さになっている印象を受けました。実際、僕も「ジョブドラフトFes」へ伺いましたが、先生方がスタッフの方と再会して笑顔で挨拶する場面のお話に、その関係の深さを感じました。
事業面で大きな可能性を感じたのは、今後の進学・エンタメ領域への拡張です。市場規模だけでも600億円という中で、進学、そしてYouTuberやインフルエンサーといった今どきの職業も含めたイベント展開は、高校生にとっての選択肢を大きく広げる取り組みだと感じました。
「職業がこんなにあるんだと知らなければ、憧れることもできない」という佐々木社長の言葉には、高卒で社会に出た経営者ならではの実感がこもっていました。時価総額はまだ小さいグロース企業ですが、だからこそ夢を託せる会社だと感じます。ジンジブのこれからを、一個人投資家としても楽しみに見守っていきたいと思います。
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| 商号 | 株式会社ジンジブ(JINJIB Co., Ltd.) |
|---|---|
| 本社所在地 | 大阪府大阪市中央区南本町2-6-12 サンマリオンタワー14階 |
| 代表者 | 代表取締役社長 佐々木 満秀 |
| 設立 | 2015年3月23日(グループ創業:1998年9月1日) |
| 資本金 | 5,000万円(2026年8月1日時点) |
| 従業員数 | 193名(グループ合計251名、2026年4月1日現在) |
| 上場 | 東京証券取引所 グロース市場(証券コード:142A) |
| 事業内容 | 高卒就職採用支援サービス/人財育成サービス/人事支援サービス |
| 主要連結子会社 | 株式会社ジンジブキャリア(進路情報事業) |