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・ヤマト運輸の株価が下落したのはなぜ?
・他の運送会社と比較した強みや弱みは?
・今後の株価はどうなるの?
このようなお悩みを解決します。
かぶリッジの結論
ヤマトホールディングス(以下、ヤマト運輸)は、宅配便の取扱個数でシェアNo.1を誇る、言わずと知れた日本を代表する運送会社です。
そんなヤマト運輸ですが、2025年8月に急騰した後は下落が続き、2026年前半には1,700円台まで売り込まれました。直近では2,000円手前まで持ち直しつつあるものの、依然として安値圏にあります。
そこで今回は、ヤマト運輸の株価が下落した理由や今後のヤマト運輸の株価についてわかりやすく解説していきます。
正しい情報をお伝えするために随時更新を実施しますが、掲載内容には古い情報、誤った情報が含まれることがございます。
また、本記事でご紹介する企業や投資商品はすべて情報提供目的であり、投資を推奨・勧誘する目的はございません。
情報の取捨選択や投資判断は各ユーザー様のご判断・責任にてお願いいたします。
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まずはヤマト運輸の株価推移を見て行きましょう。
2025年8月に急騰したものの9月以降は伸び悩み、2026年3月期第3四半期の業績予想下方修正を受けて窓を開けて下落。2026年前半には1,700円台まで下げました。
その後、2026年4月30日に発表された通期決算で営業利益がほぼ倍増したことや、27年3月期の大幅増益計画が示されたことなどから、足元では2,000円手前まで持ち直しています。それでも2025年8月の高値からは25%ほど低い水準です。

より長期的な目線で見るとどうだろう?
このように5年間で見ても多少の上下はあるものの5年間で-30%ほどの下落基調となっています。
ここからは、ヤマト運輸の株価が下落している理由や決算が悪化した理由を3つご紹介します。
ヤマト運輸の株価が下落している理由の1つとして、EC需要の停滞と利益率の低下が挙げられます。

そもそもECってなんだっけ?
ECとは?
ECとはElectronic Commerceの略で、日本語では電子商取引と言います。
また、ECサイト運営者(amazonやニトリ等)は商品の入荷から出荷・配達までのプロセスを総じてEC物流と呼ばれています。
一般的にECの配達プロセスは宅急便のプロセスとは異なり、宅急便は午前中から昼過ぎにかけて配達を行うのに対し、ECでは夕方から夜に配送することが多い傾向にあります。
ヤマト運輸はコロナ禍におけるEC需要の増加によって業績を伸ばしていたものの、もともとCtoCの宅急便事業に強みを持っていたこともあり、配達プロセスが異なるECと宅急便を両立することが難しい状態でした。
拠点の大型化やドライバーの役割を分業化させることで、EC需要へ対応しようとしましたが、結果的に配達エリアの拡大により運送に時間がかかり、現場が回らなくなっていく事態になったのだと考えられます。

人手不足なのに配達プロセスが異なるEC事業が進んだら、現場は手一杯だよね…
EC需要自体も当初思っていた水準より伸びが鈍化しており、ヤマト運輸の業績へダブルパンチとなりました。

個人向けCtoCの配達は配送に時間がかかって、1つ当たりの配送料も安価なんだワン!
EC事業への対応により業務負荷が高まる中、EC需要の停滞と利益率の低下はヤマト運輸の業績悪化・株価急落の大きな要因と言えるでしょう。
社員減少による外部委託コストの増加もヤマト運輸の株価を急落させた理由の一つと考えられます。
先ほど触れたように、ECと宅急便の配達プロセスの違いにより、ヤマト運輸は業務の効率化がうまく進んでいない状態でした。
そこでヤマト運輸は日本郵便と協業し、2023年10月からメール便・薄型荷物の配達業務を日本郵便に委託しました。

配達業務の効率化は進んだものの、それに伴ってメール便「クロネコDM便」と薄型荷物「ネコポス」の配達員、計3万人との業務委託契約を解除することとなりました。

業務の効率化のためとはいえ、3万人の解雇は悲惨すぎるよ!
インボイス制度や「信書便法」の規制強化でメール便事業はもともと不採算部門ではありました。
しかし、ドライバーの分業制度による混乱により正社員が続々辞職する事態にも陥っており、パート職員・正社員双方での人員不足が加速しています。
このような状況のため、外部の人員に頼らざるを得ず、外部委託コストが増加し営業利益率の低下につながりました。
下のグラフはヤマト運輸の過去5年間における営業利益の推移です。

| (単位:億円) | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 2027年3月期予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業収益 | 17,936 | 18,006 | 17,586 | 17,626 | 18,656 | 19,200 |
| 営業費用 | 17,164 | 17,405 | 17,185 | 17,484 | 18,373 | 18,780 |
| 営業利益 | 771 | 600 | 400 | 142 | 283 | 420 |
| 営業利益率 | 4.3% | 3.3% | 2.3% | 0.8% | 1.5% | 2.2% |
25年3月期は投函収入の大幅な減少や人件費などの輸送コストの増額により、営業利益が142億円まで落ち込みました。
26年3月期は、プライシングの適正化や間接コストの削減が進み営業利益は283億円と前期比でほぼ倍増(+99.2%)しました。
ただし、最需要期の第3四半期に宅急便取扱数量が想定を下回り、オペレーティングコストの適正化も遅れたことから、期首予想の400億円には116億円届かない着地となっています。
かぶリッジ編集部営業利益率は0.8%→1.5%と改善に転じました。27年3月期は営業利益420億円・利益率2.2%を計画しており、これを達成できるかが株価回復の試金石になりそうです。
トラックの燃料である軽油の上昇もヤマト運輸の業績を下げた理由の一つと考えられます。

2020年より軽油の値段が約40円/Lほど上昇しており、運送業界全体のコストを押し上げています。
ヤマト運輸はこのような資源・エネルギー価格の上昇に伴うインフレにより、実際届出運賃の値上げを実施しています。
トラックによる宅配業務を中心とするヤマト運輸にとって、長期間での軽油価格の上昇は運送費用に大きく影響したでしょう。
なお、26年3月期の燃料油脂費は253億円と前期比4.7%減とやや落ち着いています。

2026年4月には軽油の暫定税率も廃止されたから、燃料コストの重荷は少しずつ和らぎそうだね!

💡このパートの要約
ヤマト運輸の事業内容と業績について見ていきましょう。

ヤマト運輸は、上記の3つの領域の中で4つの事業を運営しています。
それぞれの事業内容については、各項目をクリックしてご確認ください。
エクスプレス事業では、宅急便を中心とした国内輸配送サービスを提供しています。
ヤマト運輸全体の約8割の売上収益を占めている、主力事業です。
コントラクト・ロジスティクス事業では在庫管理や流通加工、顧客企業のロジスティクス企画に参画・支援するサービスを中心に行っています。
また、在庫や物流の最適化に加えGHG削減を通じた顧客のサプライチェーン変革に資するビジネスソリューションの提供も行っています。
グローバル事業では日本発着の越境輸送および海外現地法人でのフォワーディング・国際エクスプレス等のソリューションを提供しています。
近年では拡大する越境ECへの提案強化により、宅急便増送につなげているようです。
モビリティ事業では車両整備事業を基盤に、環境投資やノウハウを活用した商用EVの導入・運用支援などを行っています。
多様化する顧客や社会ニーズに応えることを目標としています。
ヤマト運輸の2026年3月期の自己資本当期純利益率(ROE)は2.4%と、株主資本コスト(同社想定7〜9%)を大きく下回る水準まで低下しました。

| 親会社株主に帰属する 当期純利益(単位:百万円) | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 2025/3期 | 2026/3期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1四半期 | 11,705 | 320 | -113 | -10,112 | -5,424 |
| 第2四半期 | 14,631 | 10,358 | 5,384 | -11,174 | -4,887 |
| 第3四半期 | 47,779 | 39,087 | 46,927 | 28,875 | 25,188 |
| 通期 | 55,956 | 45,898 | 37,626 | 37,937 | 13,662 |
| ROE(%) | 9.6 | 7.6 | 6.3 | 6.5 | 2.4 |
近年は営業利益の落ち込みに引きずられて純利益もピーク時から低下傾向にあります。
2026年4月30日、2026年3月期の通期決算が発表されました。
| (単位:億円) | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前期比 |
| 営業収益 | 17,626 | 18,656 | +5.8% |
| 営業利益 | 142 | 283 | +99.2% |
| 経常利益 | 195 | 262 | +34.1% |
| 当期純利益 | 379 | 136 | -64.0% |
営業収益は前期比5.8%増の18,656億円で、宅急便部門の取扱数量の伸び(+2.2%)や単価上昇(宅配便単価726円、+2.1%)により増収となりました。
営業利益も283億円とほぼ倍増しましたが、第3四半期の数量下振れなどが響き、期首予想(400億円)には未達となっています。
一方で、純利益は前期比-64.0%と大幅な減益になりました。
これは、前期に本社ビル等の大型セール・アンド・リースバックに伴う特別利益を計上した反動に加え、連結子会社・ナカノ商会に関するのれんの一時償却 約134億円を特別損失として計上したことによるものです。

のれん償却は一時的な要因だけど、買収した事業の計画を下方修正した結果というのは少し心配だね。
あわせて発表された2027年3月期の業績予想は、営業収益19,200億円(+2.9%)、営業利益420億円(+48.4%)、純利益240億円(+75.7%)と、大幅増益の計画です。
プライシングの適正化(+210億円)やオペレーティングコストの適正化(+40億円)など、「稼ぐ力」の再構築による利益改善で、物価上昇・人的投資によるコスト増(-200億円)を吸収する青写真を描いています。

3期連続で期首予想を下回っているだけに、今度こそ計画を達成できるかが信頼回復の鍵になりそうだね!

それでは、ヤマト運輸の強みや弱みをそれぞれ見ていきましょう。
大きく以下の3つの特徴が挙げられます。
ヤマト運輸の強みとしては、人口カバー率99%を超える顧客基盤とブランド力が挙げられます。

老若男女問わず誰もが愛用しているサービスだよね!
その人口カバー率は本社や支店、配送センターなどを含めると99%を超える、とてつもなく大きな顧客基盤です。
また、多大な営業範囲をカバーするために、ヤマト運輸は営業所の数が3000を超えており国内でもNo.1の規模を誇ります。
| 企業 | 営業所数 |
|---|---|
| ヤマト運輸 | 3,003 |
| 佐川急便 | 428 |
| 西濃運輸 | 751 |
| 福山通運 | 400 |
ブランド力においても、2025年9月に発表された、主要企業600社のブランド力を測定・分析する「ブランド戦略サーベイ」では、ヤマト運輸が3年連続での首位を獲得しています。


GAFAを超すブランド力ってとてつもないね!
「置き配」の本格解禁や2024年問題に向けた日本郵便との協業姿勢が評価されたようです。
創業100年を超えるブランドと多大な顧客基盤はヤマト運輸の大きな強みと言えるでしょう。
かぶリッジ編集部個人的な意見ですが、ヤマトさんの配達員は親切で丁寧な配達をしてくれるので、「応援投資」したい企業ではあります…
物流業界全体にも言えることですが、ヤマト運輸の弱みとしては、2024年問題からくる圧倒的な人員不足が挙げられます。

よくそのワード聞くけど、そもそも2024年問題って何なの?
物流業界の2024年問題とは?
物流業界の2024年問題とは働き方改革に関する法案が適用されることで、ドライバーの労働時間が減少し、物流の停滞や輸送力の低下が生じる懸念のことを指します。
民間の調査では、輸送力が現状と比べ2024年度には14%、2030年度には34%、不足する可能性があるとされており、物流業界だけでなく日本経済全体に影響しうる大きな問題です。
働き方改革に関する法律が適用される一方で、ドライバー不足は益々加速し、ヤマトの輸送能力の深刻な低下が懸念されます。


昔のトラックドライバーは高収入な人気職業だったのにね…
人員は減っていても物流需要は増加する一方であり、需要対応のための労働環境の悪化、物流業界の中での非効率性等問題は山積みです。
このような人員不足による問題は、株式銘柄としてヤマト運輸を見た場合、大きな懸念材料として残るでしょう。
かぶリッジ編集部ドローン配送や再配達の削減など、ラストワンマイル問題を解決する取り組みだけでなく、そもそもの物流管理の基幹システム刷新など効率化に向けた取り組みが重要になりますね。
ヤマト運輸のもう一つの弱みとして、デリバリー事業への依存度の高さが挙げられます。
下の表は2026年3月期におけるヤマト運輸の各事業の営業収益、利益をまとめたものです。
| 2026年3月期 | EXP事業 | CL事業 | グローバル事業 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 15,579 | 1,646 | 975 |
| 営業利益 | 22 | 62 | 81 |
主力のEXP事業は前期の赤字(-128億円)から22億円の黒字に転換したものの、利益率はわずか0.1%。売上高構成比の8割超をこの低収益なEXP事業が占めている状態です。
ECへの対応や人員不足が深刻であるエクスプレス事業に収益が偏っていることは、将来の収益性に不安感を与えます。

だけど、ヤマトって宅配便の会社のイメージだし、他の事業を成長させていくつもりはあるのかな?
同社の中期経営計画では、2027年3月期までに大規模な事業ポートフォリオの改革を行うとの発表がありました。
デリバリー事業の先行きも不安定な中、CL(コントラクト・ロジスティクス)、グローバル事業の2つを成長領域と位置付け、エクスプレス事業の営業収益構成比を75%以下にする方針を示しています。
デリバリー事業への依存度の高さはM&A等による既存事業の強化、新規事業の創出が解決の鍵になってくるでしょう。

内部留保も多いし、うまく活用すれば成長余地は大きいよね!

ヤマト運輸の株価は今後どうなっていくでしょうか。
将来性や今後の見通しを分析していきます。
今後のヤマト運輸の株価を占うのは、やはり成長事業として位置付けるCL(コントラクト・ロジスティクス)事業、グローバル事業の2つです。

グローバル事業は何となく海外の事業って分かるけど、CLって何をやっているの?
CL(コントラクト・ロジスティクス)事業とは?
CLとはContract Logisticsの略で、荷主企業が物流業務を他社に委託するアウトソーシングのことを指します。
在庫管理から流通加工まで、物流業務を最適化させることで物流コストの削減につなげます。
下の図は日本のサプライチェーン管理市場の市場規模推移を予想したものであり、その需要は右肩上がりに今後も上昇していくと考えられます。
また、日本には貴重な技術やサービスを持っているものの商品の広め方、物流のノウハウがなく無駄なコストや手間をかけている会社が多いのも事実です。

日本の伝統的な工芸品や和菓子は、物流の問題であまり全国に広まらないイメージがあるね!
そのような状況の中で、ヤマト運輸はその荷主企業の多さ、また物流業界大手として長年培ってきたサプライチェーンマネジメント(SCM)のノウハウを活かすことで、同事業の拡大を目標としています。

ヤマト運輸の荷主企業の多さは同業他社と比べても目を見張るものがあるよ!
また、ヤマト運輸は2024年2月に中期経営計画を発表しており、その中でCL、グローバル事業の二つをM&Aを活用し積極的に事業拡大に取り組む方針を示しています。

同社は以前から、その自己資本比率の高さから効率的な事業拡大や成長投資が進んでいないのではないかという意見もあり、今回の有利子負債を活用した積極的なM&Aの活用は投資家にとってもプラス材料になると考えられます。

国内のパイを取りきった分、海外での成長余地も高そうだね!
中期経営計画では、CLとグローバル事業の2つで2027年3月期に営業収益6,600億円を達成する目標を掲げていました。
実績を見ると、2026年3月期の両事業の営業収益(外部顧客向け)は合計2,621億円、2027年3月期の想定でも2,802億円と、当初目標には遠く及ばない水準です。
一方で、CL事業はナカノ商会の連結子会社化などで前期比+69.6%の大幅増収となり、営業利益も62億円と着実に成長。
2027年3月期は法人向けビジネスで+50億円の増益を計画するなど、成長の柱として育ちつつあるのも事実です。

目標の6,600億円にはまだ遠いけど、着実に伸びてはいるんだね!
ただし、2026年3月期にはナカノ商会の事業計画を下方修正し、のれんの一時償却(約134億円)を迫られており、M&Aによる拡大が期待通りの収益を生むかは今後も注視が必要です。

ヤマト運輸の今後の株価を占う材料の1つとして、物流2024年問題の動向もチェックが必要です。
物流業界の2024年問題とは?
物流業界の2024年問題とは働き方改革に関する法案が適用されることで、ドライバーの労働時間が減少し、物流の停滞や輸送力の低下が生じる懸念のことを指します。
民間の調査では、輸送力が現状と比べ2024年度には14%、2030年度には34%、不足する可能性があるとされており、物流業界だけでなく日本経済全体に影響しうる大きな問題です。
懸念事項は多くありますが、2024年10月30日の日経新聞によると、残業規制が適用された4月以降も長距離トラックの輸送量は落ちていないという報道も。
トラックの大型化・共同輸送によって輸送の効率化が進んだようです。
また、共同配送だけでなく、サービスエリアを中心とした中継輸送により労働時間問題解決のための工夫も進展しています。

だけど、人材不足を解決しないと根本的な解決にはならないんじゃないかな?
そこで今行われているのが、ラストワンマイルというシステムです。
ラストワンマイルとは?
ラストワンマイルは英語でLast one mileといい日本語の場合「最後の1マイル」といいます。
物流におけるラストワンマイルとは、最終拠点からエンドユーザーへの物流サービスのことを指し、お客様へ商品を届ける物流の最後の区間のことを意味します。
各商品を顧客に届ける最終地点であるラストワンマイルに集め、ギグワーカーによって人材不足を補おうという考え方です。
いまだ問題は数多くありますが、このような国や物流会社の取り組みによっては2024年問題の人手不足が緩和される可能性は期待できるでしょう。

2024年問題の解決に向けて皆が工夫を凝らしているんだね!
ヤマト運輸の今後の株価を占う要因の1つとして、内部留保の活用にも注目したいところ。
ヤマト運輸は長年、自己資本比率が50%前後と高水準でしたが、2026年3月期末には44.6%と、同社が目安とする「45%程度」の水準まで低下しました。負債の活用による資本効率の改善が、実際に進み始めた形です。
さらに同社は「アセットライト経営」への転換を掲げており、2026年3月期には大型の非事業用不動産を含む計20案件を流動化(簿価約237億円に対し売却額約411億円)し、政策保有株式の売却も継続しています。
これにより期末の現預金残高は2,388億円まで積み上がっており、この資金を成長投資(2027年3月期は設備投資800億円を計画)や株主還元(配当性向40%以上、機動的な自己株式取得)にどう配分するかが焦点となります。

日頃のIRニュースをチェックだね!


ヤマト運輸が下落した理由について、よくわかったよ!
最後にこの記事の重要なポイントをまとめます。
かぶリッジの結論
ヤマト運輸の株価はEC需要への対応の遅れや外部委託コスト増加といった要因で下落していました。
また、物流2024年問題による人員不足や営業利益率の低さも投資家からの買いを集めにくくなっている要因です。
ただし、26年3月期に営業利益はほぼ倍増しており、27年3月期は営業利益420億円(+48.4%)の計画と回復の兆しも見え始めました。計画を達成し、成長領域であるCLやグローバル事業が育てば、同社の株が見直される可能性もあります。
業務提携などによっては株価に大きな変動が生じることから、今後もヤマト運輸とそれを取り巻く環境を注視していきましょう。