読者のギモン
株価の上昇を目にしますし、新しいNISAが始まったとのことで、投資への興味が日々高まっています。
ただ、実際に何をすればよいか分からず困っています。
32歳、年収は500万円程です。投資初心者は何から始めるのがよいのでしょうか。
編集部の回答
まずはNISAのつみたて投資枠から始めるのがおすすめです。
ご存知の通り、2024年から新NISA制度が始まりさらにお得に利用できるようになりました。
今、投資初心者の方が投資を始めるのであればNISA一択だといえます。
NISAの中でも初心者向けの「つみたて枠」や、おすすめの銘柄をご紹介します。

なぜNISAのつみたて投資枠がおすすめなのか、しっかり理解しておこう!
まずはNISAの「つみたて投資枠」から始めるべき
株主優待や配当、ミニ株など色々な投資がありますが、初心者の方は絶対にNISAのつみたてから始めるべきです。
- いつでも売却できる
- 利益にかかる税金が非課税になる
- つみたて投資枠は年間120万円、生涯1,800万円まで投資できる
通常、株式投資して得た利益には20.315%の税金が課されます。
例えば、100万円投資して120万円まで増加して売った場合、差額の20万円に対して20万円✕20.315%=約4万円が税金として差し引かれてしまいます。



投資額が大きくなるほど、負担も大きく感じるね。
NIAS口座で投資すると、この分の税金が非課税となるのです。
また、2023年以前のつみたてNISAは年間40万円、月間3.3万円までしか投資できませんでしたが、2024年から始まった新NISAでは年間120万円、月間10万円投資することが可能です。
最大で1,800万円まで投資できるため、仮に毎月5万円なら30年間も積み立てられます。
NISAと同じく、利益が非課税になる”iDeCo”という制度もありますが、iDeCoは60歳以降にならないと受け取りできません。
この点、NISAであれば資金が必要になったタイミングで、いつでも売却できます。
つみたて投資がオススメな理由
- ドルコスト平均法によるリスクを抑えた運用ができる
- 100円から海外に分散投資できる
ドル・コスト平均法は株式など価格が変動する商品に対して「一定金額を定期的」に購入する方法です。
例えば、価格が変動する商品に対して「同じ数を定期的」に購入する方法と比べると、以下のように平均取得価格を安くする効果が期待できます。
毎月300口購入 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
1口あたりの価格 | 100円 | 60円 | 150円 | 100円 | – |
購入口数 | 300口 | 300口 | 300口 | 300口 | 1,200口 |
購入額 | 30,000円 | 18,000円 | 45,000円 | 30,000円 | 123,000円 |
→1口あたりの平均取得価格は102.5円
ドルコスト平均法 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
1口あたりの価格 | 100円 | 60円 | 150円 | 100円 | – |
購入口数 | 300口 | 500口 | 200口 | 300口 | 1,300口 |
購入額 | 30,000円 | 30,000円 | 30,000円 | 30,000円 | 120,000円 |
→1口あたりの平均取得価格は92.3円



価格が上下する商品に投資するなら、ドルコスト平均法を実践する方がリスクを抑えられるワン!
また、NISAはネット証券であれば毎月100円からつみたてを始めることができます。
仮に1つの銘柄に毎月投資するとした場合、5つの銘柄に分散投資したとしても、毎月500円で投資を始めることが可能です。
以上のような理由から、投資初心者の方はまずはNISAのつみたて投資を始めるのがおすすめなのです。
最初に買うべき商品は?
前提として、投資商品は自分で調べて決めることが大切です。
人気の商品としてはオルカン(オールカントリー)やS&P500、バランス型ファンドなどがあります。
特に人気の高いオルカンとS&P500については、以下の記事を参考になさってください。
>>【4項目比較】オルカンとS&P500はどっちがおすすめ?



ただ人気だから投資するのではなく、自分なりに投資する理由を考えることが大切だね!
なお、投資を始めるには証券会社で口座を解説する必要があります。
ネット証券であればスマホから手軽に投資でき、特に人気が高いのはSBI証券と楽天証券です。
SBI証券と楽天証券については、以下の記事が参考になります。
>>SBI証券と楽天証券どっちがおすすめか18項目で徹底比較!新NISA口座を作るならどっち?
筆者の見解まとめ
初心者はまず、NISAのつみたて投資枠から始めればOKです。
長期・分散・低コストの”王道の投資”が非課税で出来る制度なので、絶対に使いましょう。
NISAのつみたて投資枠で投資を始めるには、まずは証券会社で口座を開設しなければなりません。
特にSBI証券や楽天証券が人気が高いので、どちらかあなたに合う方を使ってみましょう。



証券口座の開設には少し時間がかかるから、まずは口座開設手続きをしておくのがおすすめだよ!
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執筆:かぶリッジ編集部
かぶリッジは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。日本株投資や米国株投資を実践する編集部メンバーや、現役の証券アナリスト、元証券会社勤務の社員等で運営しています。
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