かぶリッジのピックアップニュースでは、IRニュースや決算発表を元に、市場で注目を集めそうな企業を主観でご紹介します。
ニュース内容
株式会社コンヴァノ(6574)は、7月17日に「暗号資産(ビットコイン)の購入決議に関するお知らせ」等を発表しました。
コンヴァノは、ネイルサロン「ファストネイル」を関東中心に展開する企業で、東証グロース市場に上場しています。
今回の発表では、総額4億円のビットコインを購入することを決議し、新たに暗号資産保有事業を開始することを発表しました。
同社は財務基盤の強化及び円建て中核事業の成長に伴う購買力維持策、中期的なインフレ影響への緩衝措置を目的として、資産の一部をビットコイン(BTC)で保全するビットコイン保有戦略を採用します。
購入資金については、第4回新株予約権の発行価額及びその行使により調達する資金を充当する予定で、現時点では第4回新株予約権の発行価額による2,660万円の調達が完了しています。
また、ビットコイン保有戦略室を新設し、取締役の東大陽氏を同室の責任者に任命しました。役員の管掌範囲の変更については以下の通りです。
氏名 | 新管掌 | 現管掌 |
---|---|---|
東 大陽 | 経営戦略本部 ビットコイン保有戦略室 | 経営戦略本部 |
東大陽氏は、WEB3を中心としたエンジニア兼経営戦略家として活躍しており、暗号資産黎明期からビットコイン・ブロックチェーンの技術発展と資本市場への橋渡し役を務めてきた国内屈指のエキスパートです。
ビットコインの購入時期については、市場の状況を踏まえながら2025年7月末までに4億円分のビットコイン購入を完了させる予定です。
購入方法としては、主要な暗号資産交換所において口座を開設し、その口座を通じてビットコインの購入を行う予定で、特定の相手先からの購入は現時点では想定されていません。
リスク管理については、投資運用担当部署と管理担当部署の選定と職務の明確化を行い、「購入・運用」と「モニタリング・統制」をそれぞれ専任の部門に割り当て、組織図上も別々のラインに配置するとしています。
なお、2025年6月19日開示の2026年3月期連結業績予想には、本決議に基づく総額4億円のビットコインの購入と保有に係る損益は含まれていません。
今後、連結業績に著しい影響が生じる場合には、速やかに開示するとしています。
株価については、暗号資産保有事業への参入という新たな戦略的取り組みにより、投資家の注目が集まることが予想されます。
詳細は同社IRニュースをご確認ください。
企業情報・株価
企業名 | 株式会社コンヴァノ |
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市場・証券コード | 東証グロース・6574 |
時価総額 | 約370億円 |
PER・PBR | 56.54倍・21.21倍 |
7月17日終値 | 8,530円 |
1か月前の株価(6月17日終値) | 6,710円 |
ひとこと
コンヴァノがビットコイン購入決議を発表したのは、かなり大胆な戦略転換だと思います💡
ネイルサロン運営会社が総額4億円のビットコイン購入とは、正直驚きました。
東大陽氏をビットコイン保有戦略室の責任者に任命したことからも、本気度の高さが伝わってきます🚀
インフレヘッジと価値保存を目的としたビットコイン保有戦略は、今後の企業財務のトレンドになるかもしれませんね😢