かぶリッジのピックアップニュースでは、IRニュースや決算発表を元に、市場で注目を集めそうな企業を主観でご紹介します。
ニュース内容
免疫生物研究所(4570)が2月18日大引け後、「通期業績予想の修正に関するお知らせ」を発表しました。
同社は、主に免疫・細胞培養関連分野の研究開発や創薬を行う医薬品系の会社です。
上方修正の概要は以下の通りとなっています。
- 売上高:925百万円 → 925百万円(据え置き、前期比 +13.3%)
- 営業利益:120百万円 → 180百万円(同 +73.1%)
- 経常利益:120百万円 → 180百万円(同 +44.0%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:115百万円 → 215百万円(同 +15.6%)
この大幅な上方修正の要因として、主力製品であるAngiotensinogen (AGT) ELISAやGd-IgA1 ELISAの利用拡大や、体外診断用医薬品原料抗体の販売量増加が挙げられます。

Angiotensinogen (AGT) ELISAは原発性アルドステロン症、新規RAAS抑制剤、心臓腎臓血管疾患などの研究に有用だとされています。
こうした試薬が海外のCRO企業(開発業務受託機関)における治験で採用されたことで利益拡大に寄与しました。
今回の上方修正を受け、同社は22期ぶりの過去最高益を更新する見込みです。
発表翌日(2/19)の株価は急騰しており、前日の終値507円から一時600円を超える高値を記録しています。
以下は近年の株価推移です。

2023年7月に900円台後半となってから急落しており、ここ1年以上は400~600円の間を推移し続けています。
詳細は同社IRニュースをご確認ください。
企業情報・株価
企業名 | 株式会社免疫生物研究所 |
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市場・証券コード | 東証グロース・4570 |
時価総額 | 53.2億円 |
PER・PBR | 24.39倍・3.75倍 |
2/18終値 | 507円 |
1ヵ月前の株価 *1/17終値 | 436円 |
ひとこと
抗体・免疫に関する製品は、名称や成分が難しく馴染みがないように思えますが、いつの時代においても必要不可欠な分野です💊
海外でも注目を集め増益となったことを踏まえると、将来性にもかなり期待ができるのではないでしょうか。
今回の株価上昇を継続させ、近年の株価停滞から脱出できるか注目です!👆