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2025年も終わりが近づくなか、世界的な金利動向やトランプ関税、地政学的なリスクなどにより日経平均株価が左右される日々が続いています。
日本の株式市場の方向性が読みにくい時こそ、応援したいと思える”キラリと光る企業”を発掘したいところ。
今回は、株式会社アクションラーニング代表、公認会計士のひねけんさんが、個人投資家を代表してNCD株式会社<4783> の下條社長にインタビューを行いました。
この記事のまとめ
★アンケートに回答いただくと、Amazonギフト券1,000円分をプレゼント!
アンケート〆切:1月26日(月)※記事の後半にアンケートリンクを掲載しています。
| 企業名 | NCD株式会社 |
|---|---|
| 市場・証券コード | 東証スタンダード・4783 |
| 株価 | 2,621円 |
| 時価総額 | 22,836百万円 |
| PER/PBR | 12.86倍/2.62倍 |
| 配当/配当利回り | 120円/4.63% |

お話を伺ったのは… 下條 治 氏
NCD株式会社 代表取締役社長。
1958年生まれ。大阪府出身。1986年に日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社(現・NCD株式会社)へ入社。2012年に同社代表取締役社長に就任(現任) 。

インタビュアー…ひねけん 氏
株式会社アクションラーニング代表取締役。公認会計士。
会計と投資の知識を活かし、YouTubeで企業分析や株式投資の実践的な解説を配信。個人投資家向けのわかりやすい解説が支持を集めている。
※本記事は企業情報をご提供するもので、個別企業の株式売買を推奨するものではありません。
本記事のインタビュー内容は、動画でも公開しています!

こんにちは、公認会計士のひねけんです。
本日はNCD株式会社にお邪魔させていただき、代表取締役社長の下條 治様にインタビューをさせていただきます。
早速ですが、まず御社の事業内容について教えてください。
当社は1967年創業の独立系のSI企業でございます。

当社では現在3つの事業セグメントを展開しています。
創業当初から行っているのが、システム開発事業です。
ITコンサルティングからシステム構築、そしてメンテナンスまでを一貫して提供するソリューションサービスを展開しています。
また、インフラを支えるサポート&サービス事業も展開しています。
具体的には、インフラネットワークの構築に加え、その後の監視や障害対応といったテクニカルサポートを手掛けています。
そして、このふたつのITノウハウを活用し、パーキングシステム事業も拡大中です。
自転車の駐輪場の運営やその管理システムの販売を行っております。

システム開発事業とサポート&サービス事業を合わせてIT関連事業と呼んでいますが、この分野では大手優良顧客から長期継続取引をいただいていることが特徴です。
また、パーキングシステム事業についても電磁ロック式駐輪場の導入実績は国内最大級だと自負しております。
単なるSIerではなく、パーキングシステムという自社プロダクトを展開している点が大きな強み。IT企業でありながら、独自の収益源を確立している。
IT関連事業において、長年お付き合いのある顧客が非常に多い。この信頼関係が安定した収益基盤につながっている。

IT関連事業についてくわしく聞かせてください。
先ほど大手優良顧客から長期継続取引をいただいているとのお話がありましたが、その要因はどのようなところにあるとお考えですか?
私たちは、お客様の業務業態に精通しているところが強みだと考えています。
システムは数年ごとにリニューアルや再構築が必要になりますが、そういった際には必ず上流工程から参画させていただくことが多いです。

また、システムは作って終わりではなく、その後の維持メンテナンスが欠かせません。
組織の変更や法改正などお客様側でも様々な変化がありますので、そういった点でも継続的にメンテナンス業務を任せていただいております。


御社のお取引は一次請けが多いことも特徴だとお伺いしました。
一次請けでの受注には、どのようなメリットがあるのですか?
一次請けではエンドユーザーであるお客様との関わりが多くなりますので、よりお客様の業務に対する理解が深まります。
その後のメンテナンスでも継続的に関わることから、お客様のシステムに精通できるメリットがあると考えています。

それほど長期的に密に関わっていると、実質的には“企業のIT部門の一部”になっているとも言えますね。
そのメリットについて教えてください。

ご指摘のとおり、実際にある上場企業様の情報システム部門の一定領域を、当社子会社のNCDテクノロジーにまるごとアウトソースしていただいているケースがあります。
このメリットとしては、業務知識やノウハウが蓄積され、次のリニューアルにつなげられることです。
これにより、他のベンダーの参入障壁も高くなります。
さらに、あるお客様で得た知識・ノウハウを他のお客様のご依頼に横展開していくことも可能です。
たとえば、東京と長崎に設置している「マネージドサービスセンター」では、お客様のシステムの監視や障害対応、ヘルプデスクの対応などを一気通貫で行っております。

24時間365日提供しているサービスで、複数の顧客に対する効率的な運用と柔軟な要員配置が可能です。
複数の領域の問い合わせ対応を当社に任せていただくことで、お客様としてはベンダー集約にもなり、結果的に業務効率の向上につながるのではないかと思います。

「マネージドサービス」は、コストベースから付加価値ベースへの大きな転換としてすごく特徴的だと思いました。
それを実行するにいたった背景や、そのために新たに必要になったリソース、現状の課題や達成したことなどを教えてください。
お客様のシステムの監視や障害対応、ヘルプデスクの対応など、顧客先に常駐するほどではない業務に対し、リモートかつ非専任で、効率的かつ低コストで行えるサービスとして発足しました。
東京と長崎の2拠点で24時間365日のサポート体制を担うことで、BCP対策としても評価されています。
BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)とは
自然災害や感染症、システム障害などの緊急事態が発生しても、企業が重要な業務を停止させずに継続または早期に復旧させるための計画
NCDはマネージドサービスセンターを東京だけではなく、長崎に拠点を置くことでBCP対策をしている。
今後はサービスメニューを充実させていくとともに、品質やセキュリティ、効率性を向上させていくことで更なる収益力向上を目指しています。

なるほど、よく分かりました!
反対にデメリットはどのようなものがありますか?
特定のエンジニアが一社のお客様の業務を担当し続けることで、業務が属人化する可能性があります。
エンジニアにとって、業務の幅や技術の成長機会が限られることにもつながるとともに、サービスの価格アップにつながりにくい面もあります。
そのため、お客様の理解を得ながらある程度の期間で担当者をローテーションすることは心がけていますね。
また、多くの業務領域を請け負うことはリスクの増大にもつながります。
ただし、ミスによる障害やトラブルを未然に防止する体制・仕組みを整えることは、サービス品質保証のレベルアップとともに、他社に展開する際の重要な資産になると言えます。

パーキングシステム事業についてもお聞きしていきます。
実際にはどのようなサービスを展開されているのでしょうか。
パーキングシステム事業では、駐輪場設置のコンサルティングや、駐輪機器、精算機などハードの製造・販売から駐輪システムの導入・運用まで一貫したサービスを展開しています。

サービスとしては、2つのサービスを提供しています。
1つは「Ecostation21」という、時間貸しの駐輪場です。
前輪をラックに差し込んで電磁ロックがかかるタイプで、利用時間で課金された料金を精算するとロックが解除される仕組みとなっています。

このシステムにより、無人での運営が可能となりました。
現在は、関東を中心に自治体や鉄道事業者、商業施設などに提供しております。
もう1つの「ECOPOOL」は、2013年に独自開発した「日本初のWeb月極駐輪場管理システム」です。
通勤や通学などで毎日駐輪場を使う方向けのサービスで、月極で利用できることが特徴です。

利用登録や空いている駐輪場の検索、支払いまでスマホで完結できる手軽さから、この1年で利用者が3万件増加し、計13万件を超える活況となっています。

これだけ自転車の管理台数が増えると、駐輪場でのトラブルも増えるのではないですか?
駐輪場のトラブルには「サポートセンター」が対応しています。
当社が運営する駐輪場の利用者からの問い合わせ業務を24時間365日受け付けており、利用者の安心につなげています。

パーキングシステム事業は、利益率が高いことも特徴ですね。
これほど利益率が高いと他社の新規参入も多いのではないでしょうか。

かつて駐輪場は有人のものが主流でしたが、当社が電磁ロックタイプの駐輪場を普及させたことによって全国各地に無人の駐輪場が増えた経緯があります。

24時間365日対応できるサポートセンターを置いたのも、当社が初めてでした。
そういった意味では、当社のIT関連事業とパーキングシステム事業との間にシナジーが生まれやすかったのかもしれません。
駐輪場というニッチな事業ですので、新規事業者がどんどん参入してくるというよりかは既存の競合他社と切磋琢磨している状況です。

最近では、株主の皆さんに駐輪システムを見学してもらったそうですね。
2025年10月に、当社が運営している駐輪システムを実際に株主様にご覧いただく見学会を新宿駅周辺の駐輪場で開催しました。
株主様からは「実際に駐輪システムを見たことで、サービスが身近に感じられた」というお声をいただいております。

株主の方にとっても、「NCDがこんなに身近なところで日常的に使われているんだ」と感じられるいい機会ですね!
そもそもIT企業がパーキングシステム事業を手掛けるようになったのには、どのような経緯があったのでしょうか。
ある自治体の駐輪場のシステムを手掛けたことがきっかけです。
その自治体の駐輪場は有人のものだったのですが、QRコード(※)を使った駐輪システムを導入したDXに成功しました。
※(株)デンソーウェーブ開発の二次元コード
当時は放置自転車が各地で大きな社会問題となっており、駐輪場の無人化を実現することで事業の成長性と駅前など都市機能の整備、安心安全な環境づくりに寄与できるのではないかと考えたことがきっかけです。

先ほど競合他社がいくつか存在するという話がありましたが、他社と比較したときの御社の強みを聞かせてください。
やはり、IT技術を活かした電磁ロック式の機器や遠隔管理のサービスをフロントランナーとしていち早く展開しているところです。
そして、機器の製造・販売と駐輪場運営の両方を展開する上場企業という信頼性が強みになっています。

IT関連事業で培ってきた技術がパーキングシステム事業でも活きているということですね。
事業間シナジーという意味では、他にどのような相乗効果が生まれていますか? 例えば、パーキングシステム事業での取り組みをIT関連事業に活かしている部分はあるのでしょうか。
生成AIの活用が挙げられます。たとえば、パーキングシステム事業のサポートセンターでは今までの問い合わせデータを生成AIを使って蓄積しています。
さまざまな問い合わせに対して、ベテランの方はこれまでの経験からスムーズに回答できますが、そうでない方はファイルなどを見て答えなければなりません。
これをAIで検索できるようにし、なるべく早く問い合わせに回答できる仕組みを作っています。
これをAI関連事業でも活かして、業務効率化につなげるようにしています。

パーキングシステム事業の始まりは自治体からの依頼がきっかけだったということで、社会的な意義がある事業だと感じました。
実際、どのような社会課題の解決につながっているとお考えですか?
こちらの写真は2008年と2009年の、中野区の同じ場所でのビフォーアフターです。

駐輪場が導入される前は自転車が無秩序にあふれていましたが、導入後は放置自転車が解消され、歩行者や車いす利用者の安全確保、緊急車両の通行が可能となりました。
また、自転車はCO2を排出しないことから、非常にエコな乗り物です。
駐輪場システムによって自転車利用の環境を整えることは、カーボンニュートラルへの貢献にもつながるのではないでしょうか。

次に配当性向についてお聞かせください。
現在配当性向はどのように設定されていますか?

従来は連結配当性向30%以上を目安としてきましたが、2026年の3月期から50%以上へ引き上げています。
その理由として、株主への利益還元を経営の重要課題のひとつとして再認識したことが挙げられます。
従来も安定配当を続けてきましたが、これまで以上に還元姿勢を明確かつ充実させる姿勢を株主の皆様へ伝えたいと思います。
また、株主層の拡大も大きな目的です。今後は成長投資とのバランスを考慮し、キャピタルアロケーションの公表を検討しております。
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成長投資というお話が出ましたので、今後御社で重点的に取り組んでいきたい課題と、その具体的な対応についてお聞かせください。
IT関連事業は、人材の獲得が大きな課題です。採用競争が激化しているなかで、やはり地方での採用ももっと活用していかなければなりません。
M&Aでの人材獲得や当社に不足している領域の獲得なども積極的に取り組んでいき、特に、生成AIなどの先端技術や新たなサービスの顧客基盤獲得を重視したいと考えています。

御社の成長にとって、M&Aはどのような位置づけになるのでしょうか。
IT関連事業では、システム開発・運用を手掛ける同業で当社と顧客層が重複しない企業や、当社と異なる技術を持っている企業などが対象となります。
最近だと、2023年12月にジャパンコンピューターサービス(JCS)を子会社化しました。
JCSは当社と異なる顧客基盤を有しており、キッティングサービスという当社にない強みを持つ企業です。
キッティングサービスとは
企業が導入するパソコンやタブレットなどのIT機器を、すぐに業務で使える状態にセットアップする作業を代行するサービス
当社ではこれまでキッティングサービスを手掛けたことがなかったため、既存のお客様にも提案して受注につながるなど、シナジー効果を実感しています。

成長性に関する話ですと、IT関連事業についてはのびしろがあるように感じる一方、パーキングシステム事業はある程度普及が進んだのではないかと感じています。
パーキングシステム事業の今後の成長性はどのように考えていらっしゃいますか?
おっしゃる通り、駐輪システム自体はかなり普及が進んでいます。
ただし、精算機については現金で精算するものが多く、まだまだ成長の余地があると考えています。
やはり現金で精算する機械ですと、どうしても集金業務が発生します。
よって現在は、交通系ICカードやQRコードで決済できるキャッシュレスタイプの精算機を増やしているところです。

ある程度普及は進んだものの、まだイノベーションが起きる余地はあるということですね。
はい。先の話にはなりますが、今後は完全キャッシュレスでテクノロジーをより活用した次世代型の駐輪場も作っていきたいと構想しています。
駐輪場は多くの方が訪れる場所ですので、さらなる付加サービスを提供していきたいですね。

最後に、下條社長から個人投資家の皆さんへメッセージをお願いします。
現在の中期経営計画は、来年2026年3月で終了いたします。

今回の中計では2回上方修正を行って成長を続けてまいりましたが、最終年度である今年の中間期で下方修正となりました。
しかしながら、2025年5月に発表する次期中計では、2029年3月期に向けてさらなる飛躍といったものを果たすべく取り組んでいく所存です。
また、今年で2回目となる統合報告書も公開しておりますので、ぜひご覧いただけると幸いです。

株主様への還元もさらに充実を図って成長を続けていきたいと思っておりますので、今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。
メインのIT関連事業としての歴史が長く、創業当時から先駆け的な存在の企業だと思います。
多くの企業と信頼関係を築いてきたからこそ、現在のような長期取引につながっているのですね。
そこに自治体からの要請で駐輪システムという別の新たなプロダクトができ、社会的な需要も相まって成長してきたという、シナジー効果がうまく発揮できた代表的な企業ではないでしょうか。
パーキングシステムについては高い収益、IT関連事業では安定したストック収益を得ていることを改めて実感しました。
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